2019/09/03(火) - 08:25
現在ブエルタ・ア・エスパーニャでマイヨロホを着るナイロ・キンタナ(コロンビア)と、ジロ・デ・イタリアを制したリチャル・カラパス(エクアドル)がモビスターを離脱する。キンタナはアルケア・サムシックと、カラパスはチームイネオスとそれぞれ3年契約を結んだ。
リチャル・カラパス(エクアドル、モビスター)とナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos
モビスターの二大エースが他チームへの移籍を選んだ。現在開催中のブエルタ・ア・エスパーニャで総合リーダーの座に就いているナイロ・キンタナ(コロンビア)がフランスのアルケア・サムシックに移籍する。2014年にジロ・デ・イタリア、2016年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を飾っている29歳のコロンビアンライダーが一つ格下のチームで長年の野望であるツール・ド・フランス制覇を狙うことになる。
契約は2020年から2022年までの3年間。2012年から8年間所属したモビスターを離れて新天地に向かうキンタナは「アルケア・サムシックは年々進化している。かねてから彼らのプロジェクトや人間らしさを重視した理念に興味を持っていた。この移籍がプロ選手としての成長に繋がると信じている。個人的な目標は変わらずツール制覇。キャリアの中で大きなターニングポイントではあるが、前向きなターニングポイントであると確信している。フランス語を含めて慣れないといけないことが多いけど、大好きなレースを楽しみたい」と語っている。
アルケア・サムシックはキンタナだけでなくウィネル・アナコナ(コロンビア)をモビスターから、ディエゴ・ローザ(イタリア)をチームイネオスから、そして弟のダイエル・キンタナ(コロンビア)をネーリソットリから獲得。ワレン・バルギル(フランス)を軸にしてきたフランスチームはグランツールの総合チームとして大きく舵を切ることになる。「ワレン(バルギル)のことは若い時から知っているし、自分が求める人材を監督は獲得してくれた。彼らは家族のような存在なんだ」とキンタナ。
マイヨロホを手にしたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Unipublic
さらにジロ・デ・イタリアで総合優勝を飾った26歳のリチャル・カラパス(エクアドル)がモビスターからチームイネオスに移籍する。カラパスは2017年のプロ入り以降3年間所属したスペインチームを離れ、オールスター軍団であるイギリスチームで2022年までの3年間を過ごすことが決まった。
「チームイネオスへの加入に興奮している。この移籍が選手としての成長に繋がる絶好の機会であると感じており、チームとともに毎年成長していきたい。すでにチームイネオスの多くの選手を知っているし、彼らと戦って行くことを楽しみにしている。早くグループに溶け込んで最大限の力を発揮したい」とジロ覇者のカラパスは語る。カラパスはクリストファー・フルーム(イギリス)とゲラント・トーマス(イギリス)、エガン・ベルナル(コロンビア)というツール総合優勝者たちとともにグランツールのエースの座を分け合うことになる。
トロフェオセンツァフィーネを受け取ったリチャル・カラパス(エクアドル、モビスター) photo:Kei Tsuji
これまでキンタナやカラパスとともにチームの中枢を担っていたミケル・ランダ(スペイン)はバーレーン・メリダに移籍。スペインチームは引き続き39歳のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)を中心に戦って行く。2019年比で戦力を落とすことになるモビスターはスペインの次世代オールラウンダーである24歳エンリク・マス(スペイン)をドゥクーニンク・クイックステップから、ダリオ・カタルド(イタリア)とダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)をアスタナから獲得済みだ。
text:Kei Tsuji
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モビスターの二大エースが他チームへの移籍を選んだ。現在開催中のブエルタ・ア・エスパーニャで総合リーダーの座に就いているナイロ・キンタナ(コロンビア)がフランスのアルケア・サムシックに移籍する。2014年にジロ・デ・イタリア、2016年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を飾っている29歳のコロンビアンライダーが一つ格下のチームで長年の野望であるツール・ド・フランス制覇を狙うことになる。
契約は2020年から2022年までの3年間。2012年から8年間所属したモビスターを離れて新天地に向かうキンタナは「アルケア・サムシックは年々進化している。かねてから彼らのプロジェクトや人間らしさを重視した理念に興味を持っていた。この移籍がプロ選手としての成長に繋がると信じている。個人的な目標は変わらずツール制覇。キャリアの中で大きなターニングポイントではあるが、前向きなターニングポイントであると確信している。フランス語を含めて慣れないといけないことが多いけど、大好きなレースを楽しみたい」と語っている。
アルケア・サムシックはキンタナだけでなくウィネル・アナコナ(コロンビア)をモビスターから、ディエゴ・ローザ(イタリア)をチームイネオスから、そして弟のダイエル・キンタナ(コロンビア)をネーリソットリから獲得。ワレン・バルギル(フランス)を軸にしてきたフランスチームはグランツールの総合チームとして大きく舵を切ることになる。「ワレン(バルギル)のことは若い時から知っているし、自分が求める人材を監督は獲得してくれた。彼らは家族のような存在なんだ」とキンタナ。
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さらにジロ・デ・イタリアで総合優勝を飾った26歳のリチャル・カラパス(エクアドル)がモビスターからチームイネオスに移籍する。カラパスは2017年のプロ入り以降3年間所属したスペインチームを離れ、オールスター軍団であるイギリスチームで2022年までの3年間を過ごすことが決まった。
「チームイネオスへの加入に興奮している。この移籍が選手としての成長に繋がる絶好の機会であると感じており、チームとともに毎年成長していきたい。すでにチームイネオスの多くの選手を知っているし、彼らと戦って行くことを楽しみにしている。早くグループに溶け込んで最大限の力を発揮したい」とジロ覇者のカラパスは語る。カラパスはクリストファー・フルーム(イギリス)とゲラント・トーマス(イギリス)、エガン・ベルナル(コロンビア)というツール総合優勝者たちとともにグランツールのエースの座を分け合うことになる。
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これまでキンタナやカラパスとともにチームの中枢を担っていたミケル・ランダ(スペイン)はバーレーン・メリダに移籍。スペインチームは引き続き39歳のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)を中心に戦って行く。2019年比で戦力を落とすことになるモビスターはスペインの次世代オールラウンダーである24歳エンリク・マス(スペイン)をドゥクーニンク・クイックステップから、ダリオ・カタルド(イタリア)とダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)をアスタナから獲得済みだ。
text:Kei Tsuji
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