2019/08/18(日) - 06:56
イタリアTTチャンピオンジャージを着るフィリッポ・ガンナ(チームイネオス)がビンクバンク・ツアー第6ステージの8.4km個人タイムトライアルで優勝。ティム・ウェレンス(ロット・スーダル)が総合首位を守ったまま大会は最終日を迎えることに。
トップタイムで優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス) photo:CorVos
オランダTTチャンピオンのヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)は8秒差のステージ3位 photo:CorVos
ビンクバンク・ツアー第6ステージはオランダのデンハーグを舞台にした8.4kmの個人タイムトライアル。オランダの事実上の首都である人口52万人の街を走る直線基調のコースで、平均スピードが54km/hを超えるハイスピードバトルが繰り広げられた。
後半にかけて風が強まり、雨粒も落ちたこの日、総合68位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス)が9分16秒のトップタイムをマークした。平均スピード54.388km/hで8.4kmコースを駆け抜けたガンナが、同じ23歳でイタリア出身のエドアルド・アッフィニ(イタリア、ミッチェルトン・スコット)に5秒差、地元オランダのTTチャンピオンであるヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)に8秒差をつけて勝利した。
ジュニア時代からトラックレースとロードレースで成績を残してきたガンナは身長193cmの大柄なTTスペシャリスト。トラックの4km個人追い抜きでは2016年、2018年、2019年に世界チャンピオンに輝いている。ロードレースでは2016年にパリ〜ルーベU23レースで優勝。UAEチームエミレーツからチームイネオスに移籍した2019年は2月のツール・ド・ラ・プロヴァンスの個人TTで勝利し、イタリア選手権個人TTではアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーションファースト)と0秒差で初タイトルを獲得している。
「このナショナルチャンピオンジャージで勝てないレースが続いたけど、ようやく勝利を手にすることができた。2日前の落車の影響があると思ったけど、影響は予想よりも少なく、ここ数日間力を温存した結果が出た。チームとして狙い続けたステージ優勝をつかむことができたし、この大きなレースで結果を残すことができて嬉しいよ」と、UCIワールドツアーレース初勝利を飾ったイタリアの新鋭TTスペシャリストは語っている。
ステージ9位に入り、ウェレンスから2秒奪ったローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) photo:CorVos
ステージ10位に入ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos
注目の総合争いは総合3位ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)がタイムを挽回する結果に。デプルスがステージ9位に走る力走を見せたが、リーダージャージを着るティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)も負けじとステージ10位に入った。総合2位の20歳マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)もステージ17位に入る走りを見せ、総合トップスリーが12秒以内にひしめく混戦のまま最終日を迎えることに。
デプルスに2秒奪われながらもリーダージャージを守ったウェレンスは「今日の走りには満足している。自分向きの距離が短いタイムトライアルで、必要な出力を出し続けることができた。デプルスに数秒を奪われてしまったけど、総合2位の選手(ヒルシ)に4秒差をつけることができた。後半の向かい風区間で失速しないように、前半を抑え気味に走ったことが功を奏した」と語る。
最終日はミュール・ファン・ヘラールツベルヘンやボスベルグを含むフランドルクラシックさながらの178km。3度目の総合優勝に王手をかけたウェレンスは「リードは小さく、快適な状態とは言えない。雨も予想されているし、明日はとてもタフなステージになる。でもチームには戦力が揃っているので、ステージをコントロールできるはず。明日は自分の脚と同じぐらいチームの力が問われるステージになる」とコメントしている。
ステージ17位に入ったマルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) photo:CorVos
ステージ優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス) photo:CorVos
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ビンクバンク・ツアー第6ステージはオランダのデンハーグを舞台にした8.4kmの個人タイムトライアル。オランダの事実上の首都である人口52万人の街を走る直線基調のコースで、平均スピードが54km/hを超えるハイスピードバトルが繰り広げられた。
後半にかけて風が強まり、雨粒も落ちたこの日、総合68位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス)が9分16秒のトップタイムをマークした。平均スピード54.388km/hで8.4kmコースを駆け抜けたガンナが、同じ23歳でイタリア出身のエドアルド・アッフィニ(イタリア、ミッチェルトン・スコット)に5秒差、地元オランダのTTチャンピオンであるヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)に8秒差をつけて勝利した。
ジュニア時代からトラックレースとロードレースで成績を残してきたガンナは身長193cmの大柄なTTスペシャリスト。トラックの4km個人追い抜きでは2016年、2018年、2019年に世界チャンピオンに輝いている。ロードレースでは2016年にパリ〜ルーベU23レースで優勝。UAEチームエミレーツからチームイネオスに移籍した2019年は2月のツール・ド・ラ・プロヴァンスの個人TTで勝利し、イタリア選手権個人TTではアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーションファースト)と0秒差で初タイトルを獲得している。
「このナショナルチャンピオンジャージで勝てないレースが続いたけど、ようやく勝利を手にすることができた。2日前の落車の影響があると思ったけど、影響は予想よりも少なく、ここ数日間力を温存した結果が出た。チームとして狙い続けたステージ優勝をつかむことができたし、この大きなレースで結果を残すことができて嬉しいよ」と、UCIワールドツアーレース初勝利を飾ったイタリアの新鋭TTスペシャリストは語っている。
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注目の総合争いは総合3位ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)がタイムを挽回する結果に。デプルスがステージ9位に走る力走を見せたが、リーダージャージを着るティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)も負けじとステージ10位に入った。総合2位の20歳マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)もステージ17位に入る走りを見せ、総合トップスリーが12秒以内にひしめく混戦のまま最終日を迎えることに。
デプルスに2秒奪われながらもリーダージャージを守ったウェレンスは「今日の走りには満足している。自分向きの距離が短いタイムトライアルで、必要な出力を出し続けることができた。デプルスに数秒を奪われてしまったけど、総合2位の選手(ヒルシ)に4秒差をつけることができた。後半の向かい風区間で失速しないように、前半を抑え気味に走ったことが功を奏した」と語る。
最終日はミュール・ファン・ヘラールツベルヘンやボスベルグを含むフランドルクラシックさながらの178km。3度目の総合優勝に王手をかけたウェレンスは「リードは小さく、快適な状態とは言えない。雨も予想されているし、明日はとてもタフなステージになる。でもチームには戦力が揃っているので、ステージをコントロールできるはず。明日は自分の脚と同じぐらいチームの力が問われるステージになる」とコメントしている。
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ビンクバンク・ツアー2019第6ステージ結果
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス) | 0:09:16 |
2位 | エドアルド・アッフィニ(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:05 |
3位 | ヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:08 |
4位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:00:11 |
5位 | ハリー・タンフィールド(イギリス、カチューシャ・アルペシン) | 0:00:15 |
6位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:16 |
7位 | マッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
8位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | |
9位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:18 |
10位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:20 |
17位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | 0:00:24 |
113位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) | 0:01:09 |
個人総合成績
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 17:37:10 |
2位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | 0:00:08 |
3位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:12 |
4位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:00:40 |
5位 | イバン・ガルシア(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:43 |
6位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:45 |
7位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | |
8位 | ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:00:49 |
9位 | ミカエル・ヴァルグレン(デンマーク、ディメンションデータ) | 0:00:53 |
10位 | グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) | 0:00:54 |
ポイント賞
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 115pts |
2位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | 66pts |
3位 | エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) | 62pts |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 52:53:25 |
2位 | ユンボ・ヴィズマ | 0:01:39 |
3位 | ドゥクーニンク・クイックステップ | 0:02:44 |
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