2019/07/15(月) - 17:20
冴え渡るスプリント力でマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)がジロ・ローザ最終ステージを制覇し、今大会勝利数を4に。アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が総合成績、ポイント賞、山岳賞を総ナメにし、途中のアタック合戦に加わった與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)も4度目のジロを完走した。
ここまで10日間続いた女子ロードレースの最高峰、ジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)もいよいよ最終日。サン・ヴィート・アル・タリアメントからウディネに向かう120kmのコースはそのほとんどが平坦だが、終盤に小高い丘と言って差し支えない3級山岳(登坂距離700m/平均勾配6.5%)と、登坂フィニッシュが用意されていることがアクセント。
個人総合成績、山岳賞、そしてポイント賞で首位に立つアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)を先頭に、122名がフィニッシュへ向けてスタートを切った。
ミッチェルトン・スコットがコントロールを行うメイン集団から飛び出したのは14名。ロッテ・コペツキー(ベルギー、ロット・スーダル)や、一昨日逃げ切りを決めたエリザベス・バンクス(イギリス、ビグラプロサイクリング)らも逃げに加わったものの、大人数でのエスケープを嫌った集団によって引き戻される。続いて飛び出したアリーチェ・ガスパリーニ(イタリア、ユーロターゲット・ビアンキ・ビクトリア)も1分以上のリードを得ることは叶わず、50km以上を残して吸収された。
続いて與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)とバンクスが飛び出したものの決まらず、続いたチームメイトのロミー・カスパー(ドイツ、アレ・チポッリーニ)とアンナ・プリフタ(ポーランド、トレック・セガフレード)が1分程度のリードを得る。しかしマリアンヌ・フォス(オランダ)の勝利を狙うCCC・リブがメイン集団を牽引し、モビスターがペースアップしたため、残り15kmで二人の逃げに終止符が打たれた。
終盤の登坂区間でオード・ビアニック(フランス、モビスター)が独走に持ち込んだが、ウディネ市街地に突入する残り1kmで飲み込まれる。細かいターンを経て、フィニッシュラインが引かれた石畳登坂が始まると、好位置に付けていたフォスが勢いよく最終コーナーを抜けてそのままスプリントを開始する。爆発的な加速にカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)やルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)は距離を詰められず、フィニッシュ手前までもがき抜いたフォスがステージ4勝目を達成。ペースを落とし、21番手でフィニッシュしたファンフルーテンが2年連続のジロ・ローザ制覇を成し遂げた。
「また総合優勝できるなんて本当にクール。特に昨年よりも調子よく感じていたのでなおさら。今日はチームメンバー全員が私の周りでサポートをしてくれたこともあってリラックスできていた。昨年がジロ初勝利で、今年も優勝できたことは本当にスペシャルなこと。チームとして100%の準備を重ね、今回の勝利はその結果が実ったもの。ワンデーレースは自分の力だけで勝つことなくはないけれど、ステージレースはそうじゃない。だからこそマリアローザは特別で、美しい存在」と、2度目の総合優勝を収めたファンフルーテンは語っている。
また、與那嶺はステージ81位、総合74位で4年連続となるジロ・ローザを完走している。
ここまで10日間続いた女子ロードレースの最高峰、ジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)もいよいよ最終日。サン・ヴィート・アル・タリアメントからウディネに向かう120kmのコースはそのほとんどが平坦だが、終盤に小高い丘と言って差し支えない3級山岳(登坂距離700m/平均勾配6.5%)と、登坂フィニッシュが用意されていることがアクセント。
個人総合成績、山岳賞、そしてポイント賞で首位に立つアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)を先頭に、122名がフィニッシュへ向けてスタートを切った。
ミッチェルトン・スコットがコントロールを行うメイン集団から飛び出したのは14名。ロッテ・コペツキー(ベルギー、ロット・スーダル)や、一昨日逃げ切りを決めたエリザベス・バンクス(イギリス、ビグラプロサイクリング)らも逃げに加わったものの、大人数でのエスケープを嫌った集団によって引き戻される。続いて飛び出したアリーチェ・ガスパリーニ(イタリア、ユーロターゲット・ビアンキ・ビクトリア)も1分以上のリードを得ることは叶わず、50km以上を残して吸収された。
続いて與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)とバンクスが飛び出したものの決まらず、続いたチームメイトのロミー・カスパー(ドイツ、アレ・チポッリーニ)とアンナ・プリフタ(ポーランド、トレック・セガフレード)が1分程度のリードを得る。しかしマリアンヌ・フォス(オランダ)の勝利を狙うCCC・リブがメイン集団を牽引し、モビスターがペースアップしたため、残り15kmで二人の逃げに終止符が打たれた。
終盤の登坂区間でオード・ビアニック(フランス、モビスター)が独走に持ち込んだが、ウディネ市街地に突入する残り1kmで飲み込まれる。細かいターンを経て、フィニッシュラインが引かれた石畳登坂が始まると、好位置に付けていたフォスが勢いよく最終コーナーを抜けてそのままスプリントを開始する。爆発的な加速にカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)やルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)は距離を詰められず、フィニッシュ手前までもがき抜いたフォスがステージ4勝目を達成。ペースを落とし、21番手でフィニッシュしたファンフルーテンが2年連続のジロ・ローザ制覇を成し遂げた。
「また総合優勝できるなんて本当にクール。特に昨年よりも調子よく感じていたのでなおさら。今日はチームメンバー全員が私の周りでサポートをしてくれたこともあってリラックスできていた。昨年がジロ初勝利で、今年も優勝できたことは本当にスペシャルなこと。チームとして100%の準備を重ね、今回の勝利はその結果が実ったもの。ワンデーレースは自分の力だけで勝つことなくはないけれど、ステージレースはそうじゃない。だからこそマリアローザは特別で、美しい存在」と、2度目の総合優勝を収めたファンフルーテンは語っている。
また、與那嶺はステージ81位、総合74位で4年連続となるジロ・ローザを完走している。
ジロ・ローザ2019第10ステージ結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 2:51:45 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | 0:01 |
3位 | ロッテ・コペツキー(ベルギー、ロット・スーダル) | |
4位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ) | 0:04 |
5位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
6位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | 0:06 |
7位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:07 |
8位 | デミ・フォラーイング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) | 0:09 |
9位 | ラサ・レレイヴィテ(リトアニア、アロミタリア・ヴァイアノ) | |
10位 | アリアンナ・フィダンツァ(イタリア、ユーロターゲット・ビアンキ・ビクトリア) | 0:10 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 25:01:41 | |
2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 3:45 | |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 6:55 | |
4位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | 7:54 | |
5位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 7:57 | |
6位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | 8:01 | |
7位 | ケイティ・ホール(アメリカ、ブールスドルマンスサイクリング) | 8:16 | |
8位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 8:19 | |
9位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ) | 9:13 | |
10位 | エリカ・マグナルディ(イタリア、WNT・ロータープロサイクリング) | 9:31 |
ポイント賞
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 74pts |
2位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 68pts |
3位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 54pts |
山岳賞
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 47pts |
2位 | ソフィー・デブイスト(ベルギー、パークホテル・ファルケンブルク) | 29pts |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 22pts |
ヤングライダー賞
1位 | ジュリエット・ラボウ(フランス、サンウェブ) | 25:11:32 |
2位 | パウラ・パティノ(コロンビア、モビスター) | 7:50 |
3位 | エヴィタ・ムジック(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 10:36 |
チーム総合成績
1位 | WNT・ロータープロサイクリング | 74:31:45 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:21 |
3位 | キャニオン・スラム | 12:52 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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