2019/07/14(日) - 18:09
登坂距離12kmを誇る1級山岳モンタジオで、世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)が総合首位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)を下しステージ優勝。ファンフルーテンも総合優勝い王手を掛けた。
10日間に渡り続いたジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)も残すところあと2日。総合争いにおいて最後の舞台である第9ステージは、ジェモーナ・デル・フリウーリから1級山岳モンタジオの頂上を目指す125.5kmで争われた。
ここまで落ち着きのない展開が続いていたジロ・ローザだが、この日は序盤にハンナ・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラム)ら7名が先行。リーダーチームのミッチェルトン・スコットらが牽引するメイン集団は最大2分強のリードを与え距離を消化していった。
1級山岳アルトピアノ・デル・モンタジオ(距離12.4km/平均勾配7.3%)突入前の緩斜面でメイン集団のペースを上げたのはCCC・リブ。フィニッシュまで19kmを残して逃げメンバーを捉えると、ミッチェルトン・スコットやサンウェブらが集団牽引を担った。
フィニッシュまで9kmを残した段階でマリアローザのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が動く。
「(総合5位の)アマンダを総合表彰台に載せるために早めに厳しい展開に持ち込みたかった」と言うファンフルーテンはTT巧者らしいコンスタントなペース配分でアタックし、ここに続いたのは総合2位アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)、総合4位ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)、チームメイトで総合5位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、そして総合9位アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)のみ。ファンフルーテンの狙い通り総合3位のカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)はこの動きに乗り遅れた。
ファンフルーテンが刻むハイペースによってブラント、ムールマン、そしてチームメイトのスプラットもフィニッシュまで7kmを残して脱落したため、勝負の行方は総合1-2位のマリアローザ(ファンフルーテン)とアルカンシエル(ファンデルブレッヘン)の世界最強オランダコンビに委ねられる。するとフィニッシュまで4kmを残したタイミングで再びファンフルーテンがアタックした。
瞬く間に大きなリードを稼いだファンフルーテンだったが、世界王者ファンデルブレッヘンも粘りの走りで追走。TTを得意とする二人の間隔は最終盤に入って急速に縮まり、ファンデルブレッヘンは残り1km以内緩斜面と下りで付けた勢いのままにファンフルーテンをパス。1級山岳のほぼ全区間を先頭で牽き続けたファンフルーテンは為す術なく、そのままハイペースを刻んだファンデルブレッヘンが勝利をもぎ取った。
「(ファンフルーテンとの)ギャップが縮まっていると聞いて全力で追走した。彼女を視界に捉え、追い抜くことも躊躇しなかった。そのからフィニッシュまではフルガス。この勝利にも、チームの働きにも満足している」と、このジロ・ローザでここまで6度トップ10入りしてきたファンデルブレッヘンは言う。
マリアローザのファンフルーテンは17秒遅れたものの、4分以上という圧倒的な総合リードを武器に危なげなく総合首位をキープし、実質的に2年連続のマリアローザに王手。ニエウィアドーマやブラントが大きく遅れたことでスプラットが総合3位、ムールマンが総合4位、ケイティ・ホール(アメリカ、ブールス・ドルマンス)が総合5位浮上に成功している。
10日間に渡り続いたジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)も残すところあと2日。総合争いにおいて最後の舞台である第9ステージは、ジェモーナ・デル・フリウーリから1級山岳モンタジオの頂上を目指す125.5kmで争われた。
ここまで落ち着きのない展開が続いていたジロ・ローザだが、この日は序盤にハンナ・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラム)ら7名が先行。リーダーチームのミッチェルトン・スコットらが牽引するメイン集団は最大2分強のリードを与え距離を消化していった。
1級山岳アルトピアノ・デル・モンタジオ(距離12.4km/平均勾配7.3%)突入前の緩斜面でメイン集団のペースを上げたのはCCC・リブ。フィニッシュまで19kmを残して逃げメンバーを捉えると、ミッチェルトン・スコットやサンウェブらが集団牽引を担った。
フィニッシュまで9kmを残した段階でマリアローザのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が動く。
「(総合5位の)アマンダを総合表彰台に載せるために早めに厳しい展開に持ち込みたかった」と言うファンフルーテンはTT巧者らしいコンスタントなペース配分でアタックし、ここに続いたのは総合2位アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)、総合4位ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)、チームメイトで総合5位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、そして総合9位アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)のみ。ファンフルーテンの狙い通り総合3位のカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)はこの動きに乗り遅れた。
ファンフルーテンが刻むハイペースによってブラント、ムールマン、そしてチームメイトのスプラットもフィニッシュまで7kmを残して脱落したため、勝負の行方は総合1-2位のマリアローザ(ファンフルーテン)とアルカンシエル(ファンデルブレッヘン)の世界最強オランダコンビに委ねられる。するとフィニッシュまで4kmを残したタイミングで再びファンフルーテンがアタックした。
瞬く間に大きなリードを稼いだファンフルーテンだったが、世界王者ファンデルブレッヘンも粘りの走りで追走。TTを得意とする二人の間隔は最終盤に入って急速に縮まり、ファンデルブレッヘンは残り1km以内緩斜面と下りで付けた勢いのままにファンフルーテンをパス。1級山岳のほぼ全区間を先頭で牽き続けたファンフルーテンは為す術なく、そのままハイペースを刻んだファンデルブレッヘンが勝利をもぎ取った。
「(ファンフルーテンとの)ギャップが縮まっていると聞いて全力で追走した。彼女を視界に捉え、追い抜くことも躊躇しなかった。そのからフィニッシュまではフルガス。この勝利にも、チームの働きにも満足している」と、このジロ・ローザでここまで6度トップ10入りしてきたファンデルブレッヘンは言う。
マリアローザのファンフルーテンは17秒遅れたものの、4分以上という圧倒的な総合リードを武器に危なげなく総合首位をキープし、実質的に2年連続のマリアローザに王手。ニエウィアドーマやブラントが大きく遅れたことでスプラットが総合3位、ムールマンが総合4位、ケイティ・ホール(アメリカ、ブールス・ドルマンス)が総合5位浮上に成功している。
ジロ・ローザ2019第9ステージ結果
1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 3:26:27 |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 0:17 |
3位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | 1:38 |
4位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | ケイティ・ホール(アメリカ、ブールス・ドルマンス) | 1:57 |
6位 | デミ・ヴォラーイング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) | 2:51 |
7位 | アン・サンテステバン(スペイン、WNT・ロータープロサイクリング) | |
8位 | エリカ・マグナルディ(イタリア、WNT・ロータープロサイクリング) | 2:53 |
9位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 2:55 |
10位 | ジュリエット・ラボウ(フランス、サンウェブ) | 3:10 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 22:09:39 |
2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 3:50 |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 7:00 |
4位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)8:05 | |
5位 | ケイティ・ホール(アメリカ、ブールス・ドルマンス) | 8:09 |
6位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 8:10 |
7位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | 8:25 |
8位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 8:30 |
9位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ) | 9:26 |
10位 | エリカ・マグナルディ(イタリア、WNT・ロータープロサイクリング) | 9:31 |
ポイント賞
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 74pts |
2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 54pts |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 53pts |
山岳賞
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 47pts |
2位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 28pts |
3位 | ソフィー・デブイスト(ベルギー、パークホテル・ファルケンブルク) | 22pts |
ヤングライダー賞
1位 | ジュリエット・ラボウ(フランス、サンウェブ) | 22:19:30 |
2位 | パウラ・パティノ(コロンビア、モビスター) | 7:43 |
3位 | エヴィタ・ムジック(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 10:25 |
チーム総合成績
1位 | WNT・ロータープロサイクリング | 65:55:44 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:02 |
3位 | キャニオン・スラム | 12:54 |
Text:So.Isobe
Photo:
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