2019/06/17(月) - 11:32
山岳で絞られた集団スプリントに持ち込まれると予想された展開から、残り11km地点でアタック。サガンやトレンティンを振り切ったルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)が独走でツール・ド・スイス第2ステージを制した。中間スプリントでボーナスタイムを稼いだカスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)が首位に立っている。
スイス中部のラングナウ・イム・エメンタールを発着する159.6kmで行われたツール・ド・スイス第2ステージ。2級山岳シャレンベルクパス(距離8km/平均5.1km)と2級山岳クダーヒュイ(距離3km/平均9.2%)を含む全長54kmの周回コースを3周するステージの獲得標高差は約2,600m。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)をはじめとするパンチャーや『登れるスプリンター』たちに有利な展開が予想された。
ギヨーム・ファンケイルスブルク(ベルギー、CCCチーム)とギャビン・マニオン(アメリカ、ラリーUHCサイクリング)、ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)、クラウディオ・インホフ(スイス、スイスナショナルチーム)の4名が序盤から逃げグループを形成したものの、1周目の中盤に早くもインホフが飛び出して独走に持ち込む。スイスナショナルジャージを着るインホフが連続する2級山岳で山岳ポイントを荒稼ぎした。
長時間追走したファンケイルスブルクとマニオン、グルリエはバーレーン・メリダ率いるメイン集団に吸収。2分以上のリードをもって合計105kmを独走したインホフも、メカトラによるバイク交換なども災いして最終周回前半で吸収される。2級山岳シャレンベルクパスでアスタナがハイペースを刻むメイン集団からは脱落者が続出し、3度の総合優勝者ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)もここで脱落。一方、先頭ではオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタックを仕掛けて飛び出した。
フライレにはカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)とローランド・タルマン(スイス、スイスナショナルチーム)が合流。下りきった先にある中間スプリントを先頭通過した総合5位アスグリーンがボーナスタイム3秒を獲得する。結局この3名は2級山岳クダーヒュイで吸収され、メイン集団にスプリンターがいない状態でこの最後の難所を越えた。
脱落していたサガンやグレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム)、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)らが集団復帰を目指す中、残り11km地点の平坦区間で続いて飛び出したのはルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)だった。一気に30秒までリードを広げて独走したサンチェスが、慌てて追走を組織したサンウェブやCCCチーム、ミッチェルトン・スコットを振り切った。
最終的に6秒差をもって独走勝利したサンチェスは「最後まで独走で逃げ切れるとは思っていなかった。集団を振り切ることができてとにかく嬉しい。強力なスプリンターが揃っているので、集団スプリントに持ち込まないためにアスタナはアタックを繰り返してハードな展開に持ち込んだんだ。チームは山岳で強さを示したし、良きタイミングが来たのでアタックした。1日中ずっと、特に終盤に素晴らしい働きをしてくれたチームに感謝したい。今日ドーフィネで総合優勝を果たしたフルサングを祝福する勝利になったよ」とコメント。35歳のベテランがシーズン3勝目。アスタナはヤコブ・フルサング(デンマーク)のクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝と合わせてシーズン28勝目を飾った。
リーダージャージを着るローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)は集団内でフィニッシュしたものの、ボーナスタイム獲得者に総合首位の座を譲る結果に。2つ目の中間スプリントを2番手通過(ボーナスタイム2秒)して集団先頭フィニッシュ&ステージ2位(ボーナスタイム6秒)に入ったサガンと、3つ目の中間スプリントで先頭通過(ボーナスタイム3秒)したアスグリーン。初日の個人タイムトライアルを終えた時点でサガンはデニスから7秒遅れ、アスグリーンは2秒遅れ。つまりボーナスタイムによって両者がタイム差0秒で並んだが、UCIルールに則って個人タイムトライアルのタイムを0.01秒単位で比べた結果、アスグリーンが0.09秒差でリーダージャージを着用することに。
アスグリーンはロンド・ファン・フラーンデレンを2位で終え、さらにツアー・オブ・カリフォルニアで総合3位に入った若手オールラウンダー。黄色いリーダージャージに袖を通した24歳は「今年は信じられないシーズンを過ごしている。大きなステップを上がっている自分にとって、このリーダージャージは正しい方向に成長している証拠。総合成績とヤングライダー賞でトップに立ったことは嬉しい。でも明日は集団をまとめ上げて、エリア(ヴィヴィアーニ)の集団スプリントのために尽くしたい」と語っている。タイム差0秒のサガンは翌日の集団スプリントで首位奪取を狙ってくるだろう。
スイス中部のラングナウ・イム・エメンタールを発着する159.6kmで行われたツール・ド・スイス第2ステージ。2級山岳シャレンベルクパス(距離8km/平均5.1km)と2級山岳クダーヒュイ(距離3km/平均9.2%)を含む全長54kmの周回コースを3周するステージの獲得標高差は約2,600m。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)をはじめとするパンチャーや『登れるスプリンター』たちに有利な展開が予想された。
ギヨーム・ファンケイルスブルク(ベルギー、CCCチーム)とギャビン・マニオン(アメリカ、ラリーUHCサイクリング)、ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)、クラウディオ・インホフ(スイス、スイスナショナルチーム)の4名が序盤から逃げグループを形成したものの、1周目の中盤に早くもインホフが飛び出して独走に持ち込む。スイスナショナルジャージを着るインホフが連続する2級山岳で山岳ポイントを荒稼ぎした。
長時間追走したファンケイルスブルクとマニオン、グルリエはバーレーン・メリダ率いるメイン集団に吸収。2分以上のリードをもって合計105kmを独走したインホフも、メカトラによるバイク交換なども災いして最終周回前半で吸収される。2級山岳シャレンベルクパスでアスタナがハイペースを刻むメイン集団からは脱落者が続出し、3度の総合優勝者ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)もここで脱落。一方、先頭ではオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタックを仕掛けて飛び出した。
フライレにはカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)とローランド・タルマン(スイス、スイスナショナルチーム)が合流。下りきった先にある中間スプリントを先頭通過した総合5位アスグリーンがボーナスタイム3秒を獲得する。結局この3名は2級山岳クダーヒュイで吸収され、メイン集団にスプリンターがいない状態でこの最後の難所を越えた。
脱落していたサガンやグレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム)、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)らが集団復帰を目指す中、残り11km地点の平坦区間で続いて飛び出したのはルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)だった。一気に30秒までリードを広げて独走したサンチェスが、慌てて追走を組織したサンウェブやCCCチーム、ミッチェルトン・スコットを振り切った。
最終的に6秒差をもって独走勝利したサンチェスは「最後まで独走で逃げ切れるとは思っていなかった。集団を振り切ることができてとにかく嬉しい。強力なスプリンターが揃っているので、集団スプリントに持ち込まないためにアスタナはアタックを繰り返してハードな展開に持ち込んだんだ。チームは山岳で強さを示したし、良きタイミングが来たのでアタックした。1日中ずっと、特に終盤に素晴らしい働きをしてくれたチームに感謝したい。今日ドーフィネで総合優勝を果たしたフルサングを祝福する勝利になったよ」とコメント。35歳のベテランがシーズン3勝目。アスタナはヤコブ・フルサング(デンマーク)のクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝と合わせてシーズン28勝目を飾った。
リーダージャージを着るローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)は集団内でフィニッシュしたものの、ボーナスタイム獲得者に総合首位の座を譲る結果に。2つ目の中間スプリントを2番手通過(ボーナスタイム2秒)して集団先頭フィニッシュ&ステージ2位(ボーナスタイム6秒)に入ったサガンと、3つ目の中間スプリントで先頭通過(ボーナスタイム3秒)したアスグリーン。初日の個人タイムトライアルを終えた時点でサガンはデニスから7秒遅れ、アスグリーンは2秒遅れ。つまりボーナスタイムによって両者がタイム差0秒で並んだが、UCIルールに則って個人タイムトライアルのタイムを0.01秒単位で比べた結果、アスグリーンが0.09秒差でリーダージャージを着用することに。
アスグリーンはロンド・ファン・フラーンデレンを2位で終え、さらにツアー・オブ・カリフォルニアで総合3位に入った若手オールラウンダー。黄色いリーダージャージに袖を通した24歳は「今年は信じられないシーズンを過ごしている。大きなステップを上がっている自分にとって、このリーダージャージは正しい方向に成長している証拠。総合成績とヤングライダー賞でトップに立ったことは嬉しい。でも明日は集団をまとめ上げて、エリア(ヴィヴィアーニ)の集団スプリントのために尽くしたい」と語っている。タイム差0秒のサガンは翌日の集団スプリントで首位奪取を狙ってくるだろう。
ツール・ド・スイス2019第2ステージ
1位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | 4:01:21 |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:06 |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
5位 | グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) | |
6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
7位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | |
8位 | スヴェンエリック・ビストラム(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン) | |
10位 | ベン・スウィフト(イギリス、チームイネオス) |
個人総合成績
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:12:16 |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:01 |
4位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
5位 | ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | 0:00:06 |
6位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:00:10 |
7位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:17 |
8位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス) | 0:00:18 |
9位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームイネオス) | 0:00:19 |
10位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ポイント賞
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ) | 12pts |
2位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | 12pts |
3位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 10pts |
山岳賞
1位 | クラウディオ・インホフ(スイス、スイスナショナルチーム) | 21pts |
2位 | ギャビン・マニオン(アメリカ、ラリーUHCサイクリング) | 12pts |
3位 | ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | 9pts |
ヤングライダー賞
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:12:16 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 0:00:24 |
3位 | ケヴィン・ジェニツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | 0:00:26 |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 12:37:17 |
2位 | EFエデュケーションファースト | 0:00:15 |
3位 | チームイネオス | 0:00:28 |
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