2019/04/26(金) - 09:14
男子レースと同様に「ユイの壁」にフィニッシュするフレーシュ・ワロンヌ・フェミニンで世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)が5年連続勝利。與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)はUCIポイント圏内にわずかに届かない42位で激坂レースを終えている。
UCIウィメンズワールドツアー第8戦のフレーシュ・ワロンヌ・フェミニンが男子レースと同じ4月24日に開催された。最大勾配26%に達する「ユイの壁」ミュール・ド・ユイ(1,300m/9.6%)の山頂フィニッシュや、コート・デレッフ(2,100m/5%)とコート・ド・シュラーブ(1,300m/8.1%)を含む29km周回コースも男子レースと共通。女子レースはユイのスタート後に大周回をこなし、最後に29km周回コースを2周する。
強い南風の中を先行した逃げグループは残り42km地点で吸収され、そこからキャニオン・スラムやトレック・セガフレードがペースを上げて1回目の「ユイの壁」へ。與那嶺は集団の前方でこの最初の「壁」をクリアした。
「走り始めてすぐにああ今日は脚がダメだ、重いと感じていしまい、今のコンディションで果たして仕事をして完走が出来るのかという不安の虫が騒ぎ始めました。今のコンディションだと1回目のユイの壁で遅れるかもしれないと思ったので、ライバルチームの動きに反応して前待ちを選択。フィニッシュライン付近で追走に吸収されましたが、前待ちをしたので、そのままメイン集団でレースを展開できました。遅れた集団が戻って一度レースは振り出しへ。チームメイトはソラヤと私しか居ないので、どちらかがトップ10に入るように組み立てをし直しました」と、ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ)との連携で上位を目指した與那嶺は振り返る。
60名ほどに人数を増やした集団の先頭ではアタックが掛かり続けたが決まらず、フィニッシュ5.5km手前のコート・ド・シュラーブでのカシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)のアタックを切っ掛けに13名が先行。ここに後続の選手たちが合流しながら「ユイの壁」に突入した。
フローチェ・マッケイ(オランダ、サンウェブ)の早駆けはビッグネームに引き戻され、アムステルゴールドレース覇者ニエウィアドマが急勾配区間でアタック。アルカンシェルを着るファンデルブレッヘンは落ち着いてこの動きに反応し、タイミングを見計らって残り150mで加速する。過去4年連続で「ユイの壁」を制している29歳の世界チャンピオンが、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)とアニカ・ラングヴァド(デンマーク、ブールスドルマンスサイクリング)を振り切った。
1年前の30位という成績に届かない42位でフィニッシュした與那嶺は「(最終周回の)ジェットコースターのような下りでソラヤが遅れ、私のみがメイン集団へ。登りは全く登れる感触が無く、やがて私もドロップ。ソラヤをまずは戻して彼女で勝負しようと考え、下りで遅れた彼女に声をかけて牽引し、メイン集団に戻しました。続くシュラーブの登りで私はルチンダなどを含む強力なメンバーとともに脱落。トップ集団は別次元の強さを感じました」と言う。チームメイトのパラディンはシュラーブを先頭集団でクリアしたものの、最終的に16位でレースを終えている。
「コツコツとワールドツアーポイント(40位までポイントが発生)を積み重ねることも重要なので、大声援の中ユイの壁をよじ登り、小集団の前方でフィニッシュしましたが、ポイントにはあと一歩届かず42位。戦えない、出来ない自分に腹が立ちましたが、このいらだちは結局レースでの結果でしか晴らせない。周りの急速なレベルアップに今は対応が出来ていませんが、相手が強くても、止まっていられません。日曜日はリエージュです」。與那嶺は2018年に35位の成績を残したUCIウィメンズワールドツアー第9戦リエージュ〜バストーニュ〜リエージュに出場。その後、5月2日開幕のツール・ド・ヨークシャーに出場する予定だ。
UCIウィメンズワールドツアー第8戦のフレーシュ・ワロンヌ・フェミニンが男子レースと同じ4月24日に開催された。最大勾配26%に達する「ユイの壁」ミュール・ド・ユイ(1,300m/9.6%)の山頂フィニッシュや、コート・デレッフ(2,100m/5%)とコート・ド・シュラーブ(1,300m/8.1%)を含む29km周回コースも男子レースと共通。女子レースはユイのスタート後に大周回をこなし、最後に29km周回コースを2周する。
強い南風の中を先行した逃げグループは残り42km地点で吸収され、そこからキャニオン・スラムやトレック・セガフレードがペースを上げて1回目の「ユイの壁」へ。與那嶺は集団の前方でこの最初の「壁」をクリアした。
「走り始めてすぐにああ今日は脚がダメだ、重いと感じていしまい、今のコンディションで果たして仕事をして完走が出来るのかという不安の虫が騒ぎ始めました。今のコンディションだと1回目のユイの壁で遅れるかもしれないと思ったので、ライバルチームの動きに反応して前待ちを選択。フィニッシュライン付近で追走に吸収されましたが、前待ちをしたので、そのままメイン集団でレースを展開できました。遅れた集団が戻って一度レースは振り出しへ。チームメイトはソラヤと私しか居ないので、どちらかがトップ10に入るように組み立てをし直しました」と、ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ)との連携で上位を目指した與那嶺は振り返る。
60名ほどに人数を増やした集団の先頭ではアタックが掛かり続けたが決まらず、フィニッシュ5.5km手前のコート・ド・シュラーブでのカシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)のアタックを切っ掛けに13名が先行。ここに後続の選手たちが合流しながら「ユイの壁」に突入した。
フローチェ・マッケイ(オランダ、サンウェブ)の早駆けはビッグネームに引き戻され、アムステルゴールドレース覇者ニエウィアドマが急勾配区間でアタック。アルカンシェルを着るファンデルブレッヘンは落ち着いてこの動きに反応し、タイミングを見計らって残り150mで加速する。過去4年連続で「ユイの壁」を制している29歳の世界チャンピオンが、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)とアニカ・ラングヴァド(デンマーク、ブールスドルマンスサイクリング)を振り切った。
1年前の30位という成績に届かない42位でフィニッシュした與那嶺は「(最終周回の)ジェットコースターのような下りでソラヤが遅れ、私のみがメイン集団へ。登りは全く登れる感触が無く、やがて私もドロップ。ソラヤをまずは戻して彼女で勝負しようと考え、下りで遅れた彼女に声をかけて牽引し、メイン集団に戻しました。続くシュラーブの登りで私はルチンダなどを含む強力なメンバーとともに脱落。トップ集団は別次元の強さを感じました」と言う。チームメイトのパラディンはシュラーブを先頭集団でクリアしたものの、最終的に16位でレースを終えている。
「コツコツとワールドツアーポイント(40位までポイントが発生)を積み重ねることも重要なので、大声援の中ユイの壁をよじ登り、小集団の前方でフィニッシュしましたが、ポイントにはあと一歩届かず42位。戦えない、出来ない自分に腹が立ちましたが、このいらだちは結局レースでの結果でしか晴らせない。周りの急速なレベルアップに今は対応が出来ていませんが、相手が強くても、止まっていられません。日曜日はリエージュです」。與那嶺は2018年に35位の成績を残したUCIウィメンズワールドツアー第9戦リエージュ〜バストーニュ〜リエージュに出場。その後、5月2日開幕のツール・ド・ヨークシャーに出場する予定だ。
フレーシュ・ワロンヌ・フェミニン2019結果
1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | 3:17:04 |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:01 |
3位 | アニカ・ラングヴァド(デンマーク、ブールスドルマンスサイクリング) | 0:00:04 |
4位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 0:00:14 |
5位 | デミ・フォラーリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) | 0:00:16 |
6位 | カシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 0:00:17 |
7位 | アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、CCCリブ) | 0:00:20 |
8位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、ビグラサイクリング) | 0:00:23 |
9位 | ブロディー・チャプマン(オーストラリア、チームティブコ・SVD) | 0:00:26 |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、モビスター) | 0:00:33 |
42位 | 與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ) | 0:02:17 |
Amazon.co.jp