ツアー・オブ・タイランド第4ステージは小集団のスプリントで決着。マラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム)がステージを制した。積極的なレースをしたトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)は総合3位に浮上した。
ナーンの市街地をスタートするプロトン Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
タイで開催中のツアー・オブ・タイランド(UCI2.1)。第4ステージはナーンからパヤオまで向かう145.5km。序盤に1級、2級とカテゴリー山岳が続き、後半もカテゴリー山岳に分類される登りはないが、アップダウンが続くステージとなっている。フィニッシュまでの残り45kmは下りと平坦で構成されている。
レースが始まると3名の選手が逃げグループを形成。総合上位の選手が含まれていないことから集団はこれを容認。リーダーチームのセントジョージコンチネンタルが中心となりレースを落ち着かせる。
逃げグループを容認し落ち着きを取り戻すプロトン (c)NIPPO-Vini Fantini-Faizanè
集団内で隊列を組むキナンサイクリングチーム Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
集団内を走る総合8位の西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) (c)NIPPO-Vini Fantini-Faizanè
セントジョージコンチネンタルが集団をコントロール Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
その後、2回目のカテゴリー山岳に入ると総合7位で6分34秒遅れのトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)など有力選手が集団から抜け出す。追走グループは下りを利用しスピードを上げると先頭グループに合流。結果として先頭グループは7名まで膨らんだ。
有力選手が揃ったことから先頭グループのペースは上がり、メイン集団とのタイム差は最大5分近くまで拡大。しかしプロトンもそれ以上のリードを許さず、ペースを上げ追走。残り20km地点で3分差までタイムを詰めていく。
総合リーダーのライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)が自ら集団を牽引する (c)NIPPO-Vini Fantini-Faizanè
逃げグループを積極的に引くトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
メイン集団と逃げグループによる一進一退の攻防が続いたが、逃げ切りが濃厚に。先頭グループはそのまま7名での小集団スプリントとなり、早めにスプリントを開始したマラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム)が先着。トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)も3位でフィニッシュし、総合成績を3位までジャンプアップ。キナンサイクリングチームが総合の2位~4位を占める結果となった。
ステージ3位に入ったトマは「結果的にアタックが逃げ切りに繋がり良かった。個人総合でトップになる可能性もあると信じてリードを広げたが、残り40km以降、タイム差が縮まっていると知ってからはステージ優勝も意識して走った。マルコス(ガルシア)、サルバドール(グアルディオラ)と合わせて個人総合の2~4位を占めている状況は喜ばしい。残り2ステージあるが、実質総合争いができるのは1日だけであり、トップとの約5分差を逆転することはとても難しいと思う。それでもチャレンジは続けるつもりだ」とコメントしている。
総合8位をキープした西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)は「監督から自分の総合成績を意識して走るように指示を受けてスタートした。 残り40kmから、伊藤さん、吉田さん、アコスタの3人が集団牽引を行い、逃げ集団とのタイム差を詰めてくれた。 その間、自分はジョバンニ、イメリオと一緒に走った。 明日も1級山岳の含まれる厳しいステージなので、気合いを入れて精一杯走ってきたい。」とコメントしている。
ステージ優勝は小集団スプリントを制したマラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム) Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

タイで開催中のツアー・オブ・タイランド(UCI2.1)。第4ステージはナーンからパヤオまで向かう145.5km。序盤に1級、2級とカテゴリー山岳が続き、後半もカテゴリー山岳に分類される登りはないが、アップダウンが続くステージとなっている。フィニッシュまでの残り45kmは下りと平坦で構成されている。
レースが始まると3名の選手が逃げグループを形成。総合上位の選手が含まれていないことから集団はこれを容認。リーダーチームのセントジョージコンチネンタルが中心となりレースを落ち着かせる。




その後、2回目のカテゴリー山岳に入ると総合7位で6分34秒遅れのトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)など有力選手が集団から抜け出す。追走グループは下りを利用しスピードを上げると先頭グループに合流。結果として先頭グループは7名まで膨らんだ。
有力選手が揃ったことから先頭グループのペースは上がり、メイン集団とのタイム差は最大5分近くまで拡大。しかしプロトンもそれ以上のリードを許さず、ペースを上げ追走。残り20km地点で3分差までタイムを詰めていく。


メイン集団と逃げグループによる一進一退の攻防が続いたが、逃げ切りが濃厚に。先頭グループはそのまま7名での小集団スプリントとなり、早めにスプリントを開始したマラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム)が先着。トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)も3位でフィニッシュし、総合成績を3位までジャンプアップ。キナンサイクリングチームが総合の2位~4位を占める結果となった。
ステージ3位に入ったトマは「結果的にアタックが逃げ切りに繋がり良かった。個人総合でトップになる可能性もあると信じてリードを広げたが、残り40km以降、タイム差が縮まっていると知ってからはステージ優勝も意識して走った。マルコス(ガルシア)、サルバドール(グアルディオラ)と合わせて個人総合の2~4位を占めている状況は喜ばしい。残り2ステージあるが、実質総合争いができるのは1日だけであり、トップとの約5分差を逆転することはとても難しいと思う。それでもチャレンジは続けるつもりだ」とコメントしている。
総合8位をキープした西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)は「監督から自分の総合成績を意識して走るように指示を受けてスタートした。 残り40kmから、伊藤さん、吉田さん、アコスタの3人が集団牽引を行い、逃げ集団とのタイム差を詰めてくれた。 その間、自分はジョバンニ、イメリオと一緒に走った。 明日も1級山岳の含まれる厳しいステージなので、気合いを入れて精一杯走ってきたい。」とコメントしている。

ツアー・オブ・タイランド第4ステージ結果
1位 | マラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム) | 3時間50分30秒 |
2位 | フェリックス・バロン(コロンビア、チームイルミネイト) | +1秒 |
3位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | |
4位 | サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) | |
5位 | フロリアン・ウドリ(フランス、インタープロサイクリングアカデミー) | +4秒 |
6位 | ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) | +7秒 |
10位 | ジョバンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | +1分17秒 |
個人総合成績
1位 | ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) | 17時間39分2秒 |
2位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | +4分55秒 |
3位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | +5分11秒 |
4位 | サルバドール・グアルディオラ(スペイン、キナンサイクリングチーム) | +6分1秒 |
5位 | ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) | +6分28秒 |
6位 | マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21) | |
8位 | 西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | +6分34秒 |
9位 | 吉岡直哉(チームUKYO) |
チーム総合
1位 | セントジョージコンチネンタル | 53時間10分26秒 |
2位 | キナンサイクリングチーム | +3分4秒 |
3位 | ソウルサイクリングチーム | +19分41秒 |
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