2019/03/25(月) - 07:46
ツール・ド・とちぎの第3ステージが、那須烏山市から足利市の150kmで行われ、レイモンド・クレダー(チーム右京)がステージ優勝し、個人総合でも逆転優勝した。岡篤志(宇都宮ブリッツェン)がステージ3位に入り、個人総合4位となった。
ツール・ド・とちぎ最終日は、宇都宮市の北東に位置する那須烏山市をスタートして西に進み、栃木県南西部の足利市にフィニッシュするラインレース。ツール・ド・とちぎ史上最長の150kmを走るステージだ。途中、序盤と終盤の2回の中間スプリントポイント賞と、3級山岳と2級山岳の山岳賞がそれぞれ1回設定される。
第2ステージを終えて、個人総合首位のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)から1秒以内に3人、30秒以内に54人がひしめく接戦で迎えた第3ステージ。2回の中間スプリントポイントとステージ優勝で16秒のボーナスタイムが得られる計算で、レース展開によっては下位からの逆転優勝も可能だ。
朝から青空が広がるものの、レースの進行と共に冷たい風が強まる1日。最高気温は12℃前後まで上がったものの、体感的にはそれ以下の中でのレースとなった。
JR烏山駅前からパレード走行し、リアルスタートが切られるとアタック合戦が始まる。10kmを過ぎたあたりでいったん落ち着き、集団は一つのまま31km地点の最初のスプリントポイントを迎える。先頭通過は鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)。レイモンド・クレダー(チーム右京)、孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)と続き、リーダージャージのアウラールはボーナスタイムを獲得できる3位以内に入れない。5秒差でスタートしたクレダーは個人総合で3秒差に詰める。
その後40kmを過ぎたあたりで6人の逃げ集団が形成される。メンバーは山本元喜(キナンサイクリングチーム)、木村圭佑(シマノレーシング)、パク・サンフン(LXサイクリングチーム)、コナー・マルタ(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)、西尾憲人(那須ブラーゼン)、佐藤健(日本大学)。メイン集団はリーダーチームのマトリックスパワータグがコントロールに入り、差は1分30秒まで開く。
コース中盤、85km地点の3級山岳は佐藤、木村、マルタの順に通過。その後90kmを過ぎたあたりから、次の2級山岳に向けて山岳賞ジャージのアンガス・ライオンズを擁するオリヴァーズ・リアル・フード・レーシングがメイン集団のコントロールを開始。逃げ集団との差は徐々に縮まり、2級山岳手前1kmまでに逃げを吸収する。
最大勾配18%の登りに入ると、ライオンズが単独で飛び出して先行。これを個人総合3位のベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)が追う。頂上はライオンズ、ダイボールの順で通過。その後の下りでダイボールが単独で先行し、後続に40秒差をつけて逃げる。
バラバラになったメイン集団から10人が追走集団を形成する。メンバーは、クレダー、ロビー・ハッカー(以上チーム右京)、アウラール、ホセ・ビセンテ・トリビオ、フランシスコ・マンセボ(以上マトリックスパワータグ)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、パク・サンホン(LXサイクリングチーム)、アレクセイス・サラモティンス(インタープロサイクリングアカデミー)、オヌル・バルカン(サルカノ・サカリヤBBチーム)、横山航太(シマノレーシング)。
132km地点の2回目の中間スプリントポイント賞をダイボールが先頭のまま通過。その直後に追走集団が迫り、クレダー、アウラールの順に通過。3秒のボーナスタイムを獲得したダイボールがアウラールに並んでバーチャル個人総合首位、クレダーが1秒差に迫る。
スプリントポイント直後に追走集団がダイボールを捕まえてフィニッシュの足利市へ。残り10kmを切るが飛び出しを図る動きはなく、勝負は11人でのスプリントに持ち込まれた。
残り200m、最後の左コーナーを先頭で抜けたのはクレダー。オールイス、岡らが続くが、クレダーが先頭のままフィニッシュ。オールイス2位、岡が3位、ダイボールは10位となった。この結果、10秒のボーナスタイムを得たクレダーが逆転し、個人総合優勝を決めた。
クレダーは、「スプリンターなので今日の後半は特にきつかった。個人総合を逆転するために中間スプリントポイントを獲ることと、2回目の山岳(2級山岳)を前で登り切ることを目標にチームもサポートしてくれた。登りで遅れたけれど、チームメイトのロビー(ハッカー)ら10人で追いつくことが出来た。数日前にコースを試走してラスト200mのコーナーのことも知っていたから勝つことが出来たと思う。勝てて本当に嬉しい」とコメントした。
逆転されたものの総合2位のアウラールは「個人総合優勝を逃したのは残念だけれど、チーム総合で優勝することが出来たのは嬉しい。これも安原監督のおかげ」と表彰式で語り、観客の笑いを誘った。
一方、ステージ3位の岡はボーナスタイム4秒を得て個人総合4位で終えた。「個人総合のジャンプアップを狙って中間スプリントポイントとステージ優勝を狙ってチームが動いてくれた。最初の中間スプリントポイントに向けて隊列を組んでもらったけれど、はぐれてしまって失敗だった。でも登りでチームが集団前方に位置取りしてくれたおかげで最後の先頭集団に入れた。でもあと一歩届かず、残念だった」と、悔しさを滲ませつつコメントした。
ツール・ド・とちぎ最終日は、宇都宮市の北東に位置する那須烏山市をスタートして西に進み、栃木県南西部の足利市にフィニッシュするラインレース。ツール・ド・とちぎ史上最長の150kmを走るステージだ。途中、序盤と終盤の2回の中間スプリントポイント賞と、3級山岳と2級山岳の山岳賞がそれぞれ1回設定される。
第2ステージを終えて、個人総合首位のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)から1秒以内に3人、30秒以内に54人がひしめく接戦で迎えた第3ステージ。2回の中間スプリントポイントとステージ優勝で16秒のボーナスタイムが得られる計算で、レース展開によっては下位からの逆転優勝も可能だ。
朝から青空が広がるものの、レースの進行と共に冷たい風が強まる1日。最高気温は12℃前後まで上がったものの、体感的にはそれ以下の中でのレースとなった。
JR烏山駅前からパレード走行し、リアルスタートが切られるとアタック合戦が始まる。10kmを過ぎたあたりでいったん落ち着き、集団は一つのまま31km地点の最初のスプリントポイントを迎える。先頭通過は鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)。レイモンド・クレダー(チーム右京)、孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)と続き、リーダージャージのアウラールはボーナスタイムを獲得できる3位以内に入れない。5秒差でスタートしたクレダーは個人総合で3秒差に詰める。
その後40kmを過ぎたあたりで6人の逃げ集団が形成される。メンバーは山本元喜(キナンサイクリングチーム)、木村圭佑(シマノレーシング)、パク・サンフン(LXサイクリングチーム)、コナー・マルタ(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)、西尾憲人(那須ブラーゼン)、佐藤健(日本大学)。メイン集団はリーダーチームのマトリックスパワータグがコントロールに入り、差は1分30秒まで開く。
コース中盤、85km地点の3級山岳は佐藤、木村、マルタの順に通過。その後90kmを過ぎたあたりから、次の2級山岳に向けて山岳賞ジャージのアンガス・ライオンズを擁するオリヴァーズ・リアル・フード・レーシングがメイン集団のコントロールを開始。逃げ集団との差は徐々に縮まり、2級山岳手前1kmまでに逃げを吸収する。
最大勾配18%の登りに入ると、ライオンズが単独で飛び出して先行。これを個人総合3位のベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)が追う。頂上はライオンズ、ダイボールの順で通過。その後の下りでダイボールが単独で先行し、後続に40秒差をつけて逃げる。
バラバラになったメイン集団から10人が追走集団を形成する。メンバーは、クレダー、ロビー・ハッカー(以上チーム右京)、アウラール、ホセ・ビセンテ・トリビオ、フランシスコ・マンセボ(以上マトリックスパワータグ)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、パク・サンホン(LXサイクリングチーム)、アレクセイス・サラモティンス(インタープロサイクリングアカデミー)、オヌル・バルカン(サルカノ・サカリヤBBチーム)、横山航太(シマノレーシング)。
132km地点の2回目の中間スプリントポイント賞をダイボールが先頭のまま通過。その直後に追走集団が迫り、クレダー、アウラールの順に通過。3秒のボーナスタイムを獲得したダイボールがアウラールに並んでバーチャル個人総合首位、クレダーが1秒差に迫る。
スプリントポイント直後に追走集団がダイボールを捕まえてフィニッシュの足利市へ。残り10kmを切るが飛び出しを図る動きはなく、勝負は11人でのスプリントに持ち込まれた。
残り200m、最後の左コーナーを先頭で抜けたのはクレダー。オールイス、岡らが続くが、クレダーが先頭のままフィニッシュ。オールイス2位、岡が3位、ダイボールは10位となった。この結果、10秒のボーナスタイムを得たクレダーが逆転し、個人総合優勝を決めた。
クレダーは、「スプリンターなので今日の後半は特にきつかった。個人総合を逆転するために中間スプリントポイントを獲ることと、2回目の山岳(2級山岳)を前で登り切ることを目標にチームもサポートしてくれた。登りで遅れたけれど、チームメイトのロビー(ハッカー)ら10人で追いつくことが出来た。数日前にコースを試走してラスト200mのコーナーのことも知っていたから勝つことが出来たと思う。勝てて本当に嬉しい」とコメントした。
逆転されたものの総合2位のアウラールは「個人総合優勝を逃したのは残念だけれど、チーム総合で優勝することが出来たのは嬉しい。これも安原監督のおかげ」と表彰式で語り、観客の笑いを誘った。
一方、ステージ3位の岡はボーナスタイム4秒を得て個人総合4位で終えた。「個人総合のジャンプアップを狙って中間スプリントポイントとステージ優勝を狙ってチームが動いてくれた。最初の中間スプリントポイントに向けて隊列を組んでもらったけれど、はぐれてしまって失敗だった。でも登りでチームが集団前方に位置取りしてくれたおかげで最後の先頭集団に入れた。でもあと一歩届かず、残念だった」と、悔しさを滲ませつつコメントした。
ツール・ド・とちぎ 第3ステージ結果(那須烏山市〜足利市・150km)
1位 | レイモンド・クレダー(チーム右京) | 3時間35分27秒 |
2位 | オールイス・アルベルド・アウラール(マトリックスパワータグ) | +0秒 |
3位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | |
4位 | パク・サンホン(LXサイクリングチーム) | |
5位 | アレクセイス・サラモティンス(インタープロサイクリングアカデミー) | |
6位 | オヌル・バルカン(サルカノ・サカリヤ・BBチーム) | |
7位 | 横山航太(シマノレーシングチーム) | |
8位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | |
9位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ) | |
10位 | ベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) |
個人総合時間順位(第3ステージ終了時)
1位 | レイモンド・クレダー(チーム右京) | 6時間17分33秒 |
2位 | オールイス・アルベルド・アウラール(マトリックスパワータグ) | +2秒 |
3位 | ベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) | +7秒 |
4位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | +13秒 |
5位 | アレクセイス・サラモティンス(インタープロサイクリングアカデミー) | +14秒 |
6位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ) | +21秒 |
ポイント賞(第3ステージ終了時)
1位 | レイモンド・クレダー(チーム右京) | 51p |
2位 | オールイス・アルベルド・アウラール(マトリックスパワータグ) | 39p |
3位 | マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー) | 30p |
山岳賞(第3ステージ終了時)
1位 | アンガス・ライオンズ(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング) | 14p |
2位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | 8p |
3位 | 佐藤 健(日本大学) | 7p |
チーム総合成績(第3ステージ終了時)
1位 | マトリックスパワータグ | 18時間53分32秒 |
2位 | オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング | +1分30秒 |
3位 | チーム・サプラ・サイクリング | +2分10秒 |
text&photo:Satoru Kato
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