2019/01/28(月) - 13:15
世界選手権まで1週間。オランダのホーヘルハイデでUCIワールドカップ最終戦が行われ、合宿明けのマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が勝利。竹之内悠(東洋フレーム)は66位、U23織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は48位。
シーズン最後の大一番、1週間後の世界選手権に向けて緊張感を高める欧州シクロクロスサーキットは、UCIシクロクロスワールドカップ第9戦(最終戦)を迎えた。
1週間前に勝利したワウト・ファンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)やベルギー選手権で勝利し波に乗るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) らに加え、トレーニングキャンプ明けのマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)も合流。また、アメリカの世界選手権代表メンバーや、欧州遠征後半戦を走る竹之内悠(東洋フレーム)、世界選手権に出場するU23の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら多くの選手たちがオランダ、ホーヘルハイデに集結した。
男子エリートレースは、クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)のホールショットで幕開ける。重馬場の直線、担ぎ上げや長い階段、深い轍が刻まれたオフキャンバーが連続して待ち受けるウェット(泥)コースで60分間の戦いが動き出した。
ヘルマンスに代わってファンデルポールが先頭に立ち、ベルギー国旗を纏うアールツが追従。3番手以降の選手は徐々に距離を空けてしまい、この中には1周目のピットでバイク交換を行った世界王者ファンアールトも含まれていた。この第2集団を形成したのはファンアールト、ヘルマンス、ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント)、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)、ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ777)といった面々。
レース先頭ではファンデルポールとアールツが完全に抜け出し、その5秒後方では3番手グループから抜け出したファンアールトが単独追走。一時メカトラに見舞われたファンデルポールが3番手に落ちたものの、パワー区間でファンアールトを引き離し、全7周回中5周目にアールツの元へと復帰。「今日は勝てるコンディションでは無かった」と言う世界王者は先頭2人との距離を詰められず、周回を重ねるごとに後退していった。
アールツはファンデルポールの度重なるペースアップに追従していたものの、ついに6周目に脱落。「ものすごくタフなレースで(ファンアールトとの一騎打ちで勝利した)2週間前のベルギー選手権よりもキツかった」と言うアールツを置き去りにしたファンデルポールは、10秒のリードを得て最終周回の鐘を聞いた。
「(合宿では)サマーシーズンを見据えて長距離トレーニングを重ねていたので、なかなかシクロクロスのペースになれるまではキツかった。でも脚の調子そのものは悪くなかったので落ち着いて走るうちに感触が良くなっていったんだ」と語るファンデルポールが、来週の世界選手権に弾みをつける独走勝利。
また、2位に入ったアールツがW杯ランキングでファンアールト逆転し、シリーズ総合優勝に。ホワイトジャージを受け取ったアールツは「子供の時にはまさか自分がW杯で勝つとは思わなかった。夢が叶ったような気分だ」と喜びをコメントしている。
また、昨年の世界選手権で13位に食い込んだフランスの大ベテラン、フランシス・ムレーが9位入賞。竹之内は66位フィニッシュ。これまで来日した選手ではスペイン王者フェリペ・オルツ(DELIKIA - GINESTAR)が22位、ジョエーレ・ベルトリーニ(イタリア、グエルチョッティ・セッライタリア)が41位、アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)が54位。ギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP・エンヴィ)はDNS。
男子の前に開催された女子レースではルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブ)がケイティ・コンプトン(アメリカ)やマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)、そして世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・ベオバンク)らを下して勝利。群雄割拠の女子レースの中で存在感を強めている。
男子U23では世界王者エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)が、U23フランス王者アントワン・ブノワ(フランス、チームシャザル・キャニオン)らを引き離して勝利。織田は48位だった。
シーズン最後の大一番、1週間後の世界選手権に向けて緊張感を高める欧州シクロクロスサーキットは、UCIシクロクロスワールドカップ第9戦(最終戦)を迎えた。
1週間前に勝利したワウト・ファンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)やベルギー選手権で勝利し波に乗るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) らに加え、トレーニングキャンプ明けのマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)も合流。また、アメリカの世界選手権代表メンバーや、欧州遠征後半戦を走る竹之内悠(東洋フレーム)、世界選手権に出場するU23の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら多くの選手たちがオランダ、ホーヘルハイデに集結した。
男子エリートレースは、クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)のホールショットで幕開ける。重馬場の直線、担ぎ上げや長い階段、深い轍が刻まれたオフキャンバーが連続して待ち受けるウェット(泥)コースで60分間の戦いが動き出した。
ヘルマンスに代わってファンデルポールが先頭に立ち、ベルギー国旗を纏うアールツが追従。3番手以降の選手は徐々に距離を空けてしまい、この中には1周目のピットでバイク交換を行った世界王者ファンアールトも含まれていた。この第2集団を形成したのはファンアールト、ヘルマンス、ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント)、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)、ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ777)といった面々。
レース先頭ではファンデルポールとアールツが完全に抜け出し、その5秒後方では3番手グループから抜け出したファンアールトが単独追走。一時メカトラに見舞われたファンデルポールが3番手に落ちたものの、パワー区間でファンアールトを引き離し、全7周回中5周目にアールツの元へと復帰。「今日は勝てるコンディションでは無かった」と言う世界王者は先頭2人との距離を詰められず、周回を重ねるごとに後退していった。
アールツはファンデルポールの度重なるペースアップに追従していたものの、ついに6周目に脱落。「ものすごくタフなレースで(ファンアールトとの一騎打ちで勝利した)2週間前のベルギー選手権よりもキツかった」と言うアールツを置き去りにしたファンデルポールは、10秒のリードを得て最終周回の鐘を聞いた。
「(合宿では)サマーシーズンを見据えて長距離トレーニングを重ねていたので、なかなかシクロクロスのペースになれるまではキツかった。でも脚の調子そのものは悪くなかったので落ち着いて走るうちに感触が良くなっていったんだ」と語るファンデルポールが、来週の世界選手権に弾みをつける独走勝利。
また、2位に入ったアールツがW杯ランキングでファンアールト逆転し、シリーズ総合優勝に。ホワイトジャージを受け取ったアールツは「子供の時にはまさか自分がW杯で勝つとは思わなかった。夢が叶ったような気分だ」と喜びをコメントしている。
また、昨年の世界選手権で13位に食い込んだフランスの大ベテラン、フランシス・ムレーが9位入賞。竹之内は66位フィニッシュ。これまで来日した選手ではスペイン王者フェリペ・オルツ(DELIKIA - GINESTAR)が22位、ジョエーレ・ベルトリーニ(イタリア、グエルチョッティ・セッライタリア)が41位、アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)が54位。ギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP・エンヴィ)はDNS。
男子の前に開催された女子レースではルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブ)がケイティ・コンプトン(アメリカ)やマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)、そして世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・ベオバンク)らを下して勝利。群雄割拠の女子レースの中で存在感を強めている。
男子U23では世界王者エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)が、U23フランス王者アントワン・ブノワ(フランス、チームシャザル・キャニオン)らを引き離して勝利。織田は48位だった。
男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1:01:30 |
2位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | 1:01:43 |
3位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) | 1:02:02 |
4位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | 1:03:59 |
5位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ777) | 1:04:08 |
6位 | ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント) | 1:04:21 |
7位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | 1:04:31 |
8位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | 1:04:37 |
9位 | フランシス・ムレー(フランス) | 1:05:37 |
10位 | トム・メーウセン(ベルギー、コレンドン・サーカス) | 1:05:39 |
66位 | 竹之内悠(東洋フレーム) |
女子レース結果
1位 | ルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブ) | 43:18 |
2位 | ケイティ・コンプトン(アメリカ、KFCレーシングp/bトレック・ナイト) | 43:27 |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 43:44 |
4位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・ベオバンク) | 43:46 |
5位 | ニッキー・ブラマイヤー(イギリス、mudiiita) | 43:48 |
6位 | ケイトリン・キオー(アメリカ、キャノンデールp/bシクロクロスワールド.com) | 43:51 |
7位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、マーラックス・ビンゴール) | 43:58 |
8位 | ルース・セルス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | 44:15 |
9位 | ソフィー・デボア(オランダ、パークホテル・ファルケンブルグ) | 44:28 |
10位 | クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、ブールス・ドルマンス) | 44:31 |
男子U23結果
1位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | 51:57 |
2位 | アントワン・ブノワ(フランス、チームシャザル・キャニオン) | 52:39 |
3位 | ベン・ターナー(イギリス、コレンドン・サーカス) | 52:41 |
48位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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