2019/01/23(水) - 16:13
サントス・ツアー・ダウンアンダーを走ったプロバイクを紹介するシリーズ。第2弾の今回はロット・スーダルのリドレーとUAEチームエミレーツのコルナゴ、ディメンションデータのBMCを紹介します。
ロット・スーダル / リドレー NOAH FAST
第5ステージのスプリント勝利は降格処分によって幻となったが、開幕前のクリテリウムで勝利したカレブ・ユアン(オーストラリア)は今大会最もスピードが目立った通称『ポケットロケット』。ミッチェルトン・スコットからロット・スーダルに移籍したユアンはリドレーの新型ノアファーストに乗った。身長165cmという小柄なユアンのフレームサイズはXSで、サドル高は650mm。トーマス・デヘント(ベルギー)やアダム・ハンセン(オーストラリア)はヘリウムSLXを選択している。
構成パーツのメーカーは2018年から変更なく、メインコンポーネントは12速化したカンパニョーロ・スーパーレコードEPS。SRMパワーメーター搭載クランクに53-39Tのチェーンリング、リアに11-29Tのカセットを装着する。ホイールはボーラウルトラで統一し、ブレーキはダイレクトマウントタイプ。タイヤはヴィットリアのコルサで、BBはC-BEARのセラミックベアリング仕様だ。
スプリンターらしくハンドル位置を極力低く遠くしたセッティングで、デダ製ステムの長さは150mm。ノアファーストにはステム一体型ハンドルが付属するが、ポジションの関係でオーソドックスなステムとハンドルを選択している。しかしトップチューブ前方にリアブレーキ用の穴が開いていないため、リアのみブレーキケーブルはハンドルとステム、フォークコラムの中を通過する処理が施されている。
UAEチームエミレーツ / コルナゴ C64
20歳のジャスパー・フィリプセン(ベルギー)をUCIワールドツアー初勝利に導いたUAEチームエミレーツは、2019年もイタリア色の強いセッティングが特徴。選手の好みによってコルナゴのC64とV2R、コンセプトの3種類を使い分ける(ダウンアンダーではコンセプトを除く)。組み合わされるのは12速化したカンパニョーロのスーパーレコードEPSで、ホイールも同社のボーラウルトラで統一した。
そのほかにもステムやハンドル周りはデダで、サドルはプロロゴ、タイヤはヴィットリアとイタリアづくし。ペダルはフランスのルックで、2019年から新たにステージズがパワーメーターとコンピューターのスポンサーに加わっている。ギア構成はフロントが53-39T、リアが11-29T。多段化したことでメカニックがカセットを交換する機会が減っているという。
参考までに写真のバイクの持ち主ディエゴ・ウリッシ(イタリア)は身長170cmで、サドル高725mm。ハンドルはステム一体型のデダ・アラネラ(ステム長145mm/ハンドル幅400mm)。ステムの上に乗るスペーサーはポジションが煮詰まった段階でカットする。クイックリリースはマヴィックタイプのものを使用していたがメカニックはノーコメント。
ディメンションデータ / BMC Teammachine SLR01 Disc
バイクサプライヤーをサーヴェロからBMCに変更し、イメージを一新したディメンションデータのチームバイク。主にオールラウンダーやクライマーがチームマシーンSLR01を、スプリンターがタイムマシーンR01をセレクトした。黄緑や黒、白色といったチームカラーはフレームに入らない。
主にシマノ・デュラエースR9170で組まれ、2019年はTTバイクを除いてディスクブレーキ一択になる。これまでリムブレーキにこだわってきたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)もディスクブレーキを使用することになる。
バイクサプライヤーは変更したものの、パーツ構成は2018年から大きく変わっていない。ホイールやハンドル周りはエンヴィで、2インパワーのパワーメーター付きクランクとチェーンリングはローター製。これまでと同様にKMCのゴールドチェーンが目立つ。サドルはアスチュートからセッレイタリアにスイッチした。選手たちはトレーニングでヴィットリアのチューブレスタイヤを使用したものの、レースではチューブラーに落ち着いている。
text&photo:Kei Tsuji
ロット・スーダル / リドレー NOAH FAST
第5ステージのスプリント勝利は降格処分によって幻となったが、開幕前のクリテリウムで勝利したカレブ・ユアン(オーストラリア)は今大会最もスピードが目立った通称『ポケットロケット』。ミッチェルトン・スコットからロット・スーダルに移籍したユアンはリドレーの新型ノアファーストに乗った。身長165cmという小柄なユアンのフレームサイズはXSで、サドル高は650mm。トーマス・デヘント(ベルギー)やアダム・ハンセン(オーストラリア)はヘリウムSLXを選択している。
構成パーツのメーカーは2018年から変更なく、メインコンポーネントは12速化したカンパニョーロ・スーパーレコードEPS。SRMパワーメーター搭載クランクに53-39Tのチェーンリング、リアに11-29Tのカセットを装着する。ホイールはボーラウルトラで統一し、ブレーキはダイレクトマウントタイプ。タイヤはヴィットリアのコルサで、BBはC-BEARのセラミックベアリング仕様だ。
スプリンターらしくハンドル位置を極力低く遠くしたセッティングで、デダ製ステムの長さは150mm。ノアファーストにはステム一体型ハンドルが付属するが、ポジションの関係でオーソドックスなステムとハンドルを選択している。しかしトップチューブ前方にリアブレーキ用の穴が開いていないため、リアのみブレーキケーブルはハンドルとステム、フォークコラムの中を通過する処理が施されている。
UAEチームエミレーツ / コルナゴ C64
20歳のジャスパー・フィリプセン(ベルギー)をUCIワールドツアー初勝利に導いたUAEチームエミレーツは、2019年もイタリア色の強いセッティングが特徴。選手の好みによってコルナゴのC64とV2R、コンセプトの3種類を使い分ける(ダウンアンダーではコンセプトを除く)。組み合わされるのは12速化したカンパニョーロのスーパーレコードEPSで、ホイールも同社のボーラウルトラで統一した。
そのほかにもステムやハンドル周りはデダで、サドルはプロロゴ、タイヤはヴィットリアとイタリアづくし。ペダルはフランスのルックで、2019年から新たにステージズがパワーメーターとコンピューターのスポンサーに加わっている。ギア構成はフロントが53-39T、リアが11-29T。多段化したことでメカニックがカセットを交換する機会が減っているという。
参考までに写真のバイクの持ち主ディエゴ・ウリッシ(イタリア)は身長170cmで、サドル高725mm。ハンドルはステム一体型のデダ・アラネラ(ステム長145mm/ハンドル幅400mm)。ステムの上に乗るスペーサーはポジションが煮詰まった段階でカットする。クイックリリースはマヴィックタイプのものを使用していたがメカニックはノーコメント。
ディメンションデータ / BMC Teammachine SLR01 Disc
バイクサプライヤーをサーヴェロからBMCに変更し、イメージを一新したディメンションデータのチームバイク。主にオールラウンダーやクライマーがチームマシーンSLR01を、スプリンターがタイムマシーンR01をセレクトした。黄緑や黒、白色といったチームカラーはフレームに入らない。
主にシマノ・デュラエースR9170で組まれ、2019年はTTバイクを除いてディスクブレーキ一択になる。これまでリムブレーキにこだわってきたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)もディスクブレーキを使用することになる。
バイクサプライヤーは変更したものの、パーツ構成は2018年から大きく変わっていない。ホイールやハンドル周りはエンヴィで、2インパワーのパワーメーター付きクランクとチェーンリングはローター製。これまでと同様にKMCのゴールドチェーンが目立つ。サドルはアスチュートからセッレイタリアにスイッチした。選手たちはトレーニングでヴィットリアのチューブレスタイヤを使用したものの、レースではチューブラーに落ち着いている。
text&photo:Kei Tsuji