2018/12/24(月) - 11:26
スリッピーな泥に覆われたナミュール要塞でのUCIシクロクロスワールドカップ第6戦。テクニックとパワーで圧倒したマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が今季17勝目を飾った。
クリスマスから年末年始のホリデーシーズンにかけて、ほぼ2日おきにビッグレースが連続する欧州シクロクロスカレンダー。その皮切りとなるシクロクロスワールドカップ第6戦の舞台は、数々のロードレースで使用されているベルギーはワロン地方のナミュール城塞だ。
絶え間なく高低差の大きなアップダウンや、斜面を横切る滑りやすいオフキャンバー、担ぎセクションが連続するコースには雨が降り、舗装路を除くほぼ全面が滑りやすい泥に覆われた。
欧州遠征後半戦をスタートさせた竹之内悠(東洋フレーム)、宇都宮シクロクロスで勝利を分け合ったスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)とフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA - GINESTAR)も顔を揃えたこのレースは、ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)の好スタートで幕開ける。
向かう所敵なし状態のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が3番手で駆け出した一方、ユンボ・ビスマ加入を表明した世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)はペダルキャッチをミスし、隊列中盤からの追い上げる展開に。世界王者は「スタートに集中するあまりミスしてしまった。ランニングのために取り付けたスパイクピンを滑らせてしまった」と振り返っている。
先頭グループはファンデルポールやワールドカップリーダーのトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)を含む6名となり、やがてアールツの加速によって3名(ファンデルポール、アールツ、マイケル・ファントーレンハウト)に絞られる。すると、ペダリングすることさえ困難なオフキャンバーで加速したファンデルポールが一気に先頭を奪った。
「足の具合もよかったし、遂にやってきた泥コンディションを楽しむことができた」と言うファンデルポールの走りはまさに圧倒的。ファステストラップを叩き出しながら進む欧州王者は、スリップダウンするアールツや、3周目にして2番手グループまで上がってきたヴァンアールトを尻目に独走をキープ。スリッピーな泥に数度タイヤを取られながらも、その勢いは止まるところを知らなかった。
猛烈なプッシュを続けるヴァンアールトに対し、まずはテクニカル区間のリズムが悪いアールツが遅れ、ファントーレンハウトも追従できず。バイクトラブルによって後退したファントーレンハウトをアールツが抜き去ったことで表彰台メンバーが選び出された。
独走となってから30分以上ハイペースを維持したファンデルポールが今季17勝目を達成。「このコンディションでは、自分のペースを超えた途端にミスを起こしてしまう。だからリードが安全圏に到達するまでは非常に難しいレースだった」と欧州王者は言う。
「ずっと追い上げる展開が続いたけれど、例えスタートでミスせずとも優勝は無理だった」と、ファンデルポールの走りを讃えたのは、またしても2位に終わったヴァンアールト。「でも、今の自分の目標はステップアップすること。それで言えば十分満足できる結果だった」とコメントしている。
またこの日、竹之内は61位、男子U23に出場した梶鉄輝はDNFに終わっている。
クリスマスから年末年始のホリデーシーズンにかけて、ほぼ2日おきにビッグレースが連続する欧州シクロクロスカレンダー。その皮切りとなるシクロクロスワールドカップ第6戦の舞台は、数々のロードレースで使用されているベルギーはワロン地方のナミュール城塞だ。
絶え間なく高低差の大きなアップダウンや、斜面を横切る滑りやすいオフキャンバー、担ぎセクションが連続するコースには雨が降り、舗装路を除くほぼ全面が滑りやすい泥に覆われた。
欧州遠征後半戦をスタートさせた竹之内悠(東洋フレーム)、宇都宮シクロクロスで勝利を分け合ったスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)とフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA - GINESTAR)も顔を揃えたこのレースは、ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)の好スタートで幕開ける。
向かう所敵なし状態のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が3番手で駆け出した一方、ユンボ・ビスマ加入を表明した世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)はペダルキャッチをミスし、隊列中盤からの追い上げる展開に。世界王者は「スタートに集中するあまりミスしてしまった。ランニングのために取り付けたスパイクピンを滑らせてしまった」と振り返っている。
先頭グループはファンデルポールやワールドカップリーダーのトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)を含む6名となり、やがてアールツの加速によって3名(ファンデルポール、アールツ、マイケル・ファントーレンハウト)に絞られる。すると、ペダリングすることさえ困難なオフキャンバーで加速したファンデルポールが一気に先頭を奪った。
「足の具合もよかったし、遂にやってきた泥コンディションを楽しむことができた」と言うファンデルポールの走りはまさに圧倒的。ファステストラップを叩き出しながら進む欧州王者は、スリップダウンするアールツや、3周目にして2番手グループまで上がってきたヴァンアールトを尻目に独走をキープ。スリッピーな泥に数度タイヤを取られながらも、その勢いは止まるところを知らなかった。
猛烈なプッシュを続けるヴァンアールトに対し、まずはテクニカル区間のリズムが悪いアールツが遅れ、ファントーレンハウトも追従できず。バイクトラブルによって後退したファントーレンハウトをアールツが抜き去ったことで表彰台メンバーが選び出された。
独走となってから30分以上ハイペースを維持したファンデルポールが今季17勝目を達成。「このコンディションでは、自分のペースを超えた途端にミスを起こしてしまう。だからリードが安全圏に到達するまでは非常に難しいレースだった」と欧州王者は言う。
「ずっと追い上げる展開が続いたけれど、例えスタートでミスせずとも優勝は無理だった」と、ファンデルポールの走りを讃えたのは、またしても2位に終わったヴァンアールト。「でも、今の自分の目標はステップアップすること。それで言えば十分満足できる結果だった」とコメントしている。
またこの日、竹之内は61位、男子U23に出場した梶鉄輝はDNFに終わっている。
UCIシクロクロスワールドカップ2018-2019第6戦結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1:03:37 |
2位 | ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) | 1:04:41 |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)1:05:27 | |
4位 | ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント) | 1:05:39 |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | 1:05:58 |
6位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | 1:07:00 |
7位 | マルセル・マイセン(ドイツ、コレンドン・サーカス) | 1:07:07 |
8位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | 1:07:15 |
9位 | ジャンニ・ヴェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ777) | 1:07:18 |
10位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | 1:07:27 |
61位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | Lap |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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