2010/03/27(土) - 07:30
3月26日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャの第5ステージが山岳コースで行なわれ、スタート直後から逃げたダヴィデ・マラカルネ(イタリア、クイックステップ)が、集団を振り切って独走でゴールに飛び込んだ。
難易度の低いカテゴリー山岳が5つ設定された第5ステージ。集団を完全に破壊するような難関山岳は設定されていないが、常に上りと下りを繰り返す181kmのアップダウンコースが選手たちを苦しめた。
スタート直後に飛び出したのはダヴィデ・マラカルネ(イタリア、クイックステップ)とハビエル・ラミレス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の2人。これにアンドレス・デリス(スペイン、エウスカルテル)とグスターボ・セサル(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が合流。
総合で危険を及ぼす選手が逃げグループに入っていなかったことも影響して、協力して逃げた4人は97km地点で最大10分のリード。メイン集団はリーダージャージ擁するカチューシャがコントロールし、後半にかけてタイム差を詰めて行った。
やがてタイム差が4分を切ったラスト20km地点。先頭グループからマラカルネが飛び出して独走を開始し、残る逃げメンバーは全員メイン集団に吸収。マラカルネはこの日最後の2級山岳ラ・フィグエラ峠(ゴール13km手前)を2分30秒リードしたまま通過し、メイン集団を振り切ってゴールまで独走を続けた。
結局マラカルネは30名ほどに絞られたメイン集団を36秒引き離したままゴール。ゴールに至る上りでメイン集団から飛び出したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)が2位、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)が3位に入った。
「まるで天国にいるみたいだ。言葉が出ない。言いたいことは沢山あるけど、言葉が見つからないんだ」。独走勝利を飾ったマラカルネはゴール後のインタビューでそう語る。「この数ヶ月に渡って積んだ厳しいトレーニングの成果がこうして現れた。ずっとこの第5ステージを狙い続けていた。チームと作戦を練って、今日は逃げ切りが決まると確信していたんだ。この勝利が『北のクラシック』に挑むチームに勢いをもたらせれば良いと思う」。
マラカルネは昨年クイックステップでプロデビューした22歳の若手イタリア人選手。元々シクロクロスを生業としており、2005年にはジュニアのシクロクロス世界チャンピオンに輝いている。これがプロロードレースでの初勝利。クイックステップは今シーズン5勝目だ。
総合上位陣は大きなタイム差無しでゴールしたため、その順位に大きな変動は無し。ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が危なげなくリーダージャージを守っている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはクイックステップ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2010第5ステージ結果
1位 ダヴィデ・マラカルネ(イタリア、クイックステップ) 4h50'03"
2位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +36"
3位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +37"
4位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
5位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
6位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +40"
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)
9位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
10位 エロス・カペッキ(イタリア、フットオン・セルヴェット)
個人総合時間
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 18h38'57"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、サーヴェロ・テストチーム) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +43"
4位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +45"
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル) +1'20"
6位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
7位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ) +1'21"
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +1'22"
9位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'25"
10位 レミ・ディグレゴリオ(フランス、フランセーズデジュー) +1'26"
山岳賞
ダビド・グティエレスグティエレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat
難易度の低いカテゴリー山岳が5つ設定された第5ステージ。集団を完全に破壊するような難関山岳は設定されていないが、常に上りと下りを繰り返す181kmのアップダウンコースが選手たちを苦しめた。
スタート直後に飛び出したのはダヴィデ・マラカルネ(イタリア、クイックステップ)とハビエル・ラミレス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の2人。これにアンドレス・デリス(スペイン、エウスカルテル)とグスターボ・セサル(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が合流。
総合で危険を及ぼす選手が逃げグループに入っていなかったことも影響して、協力して逃げた4人は97km地点で最大10分のリード。メイン集団はリーダージャージ擁するカチューシャがコントロールし、後半にかけてタイム差を詰めて行った。
やがてタイム差が4分を切ったラスト20km地点。先頭グループからマラカルネが飛び出して独走を開始し、残る逃げメンバーは全員メイン集団に吸収。マラカルネはこの日最後の2級山岳ラ・フィグエラ峠(ゴール13km手前)を2分30秒リードしたまま通過し、メイン集団を振り切ってゴールまで独走を続けた。
結局マラカルネは30名ほどに絞られたメイン集団を36秒引き離したままゴール。ゴールに至る上りでメイン集団から飛び出したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)が2位、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)が3位に入った。
「まるで天国にいるみたいだ。言葉が出ない。言いたいことは沢山あるけど、言葉が見つからないんだ」。独走勝利を飾ったマラカルネはゴール後のインタビューでそう語る。「この数ヶ月に渡って積んだ厳しいトレーニングの成果がこうして現れた。ずっとこの第5ステージを狙い続けていた。チームと作戦を練って、今日は逃げ切りが決まると確信していたんだ。この勝利が『北のクラシック』に挑むチームに勢いをもたらせれば良いと思う」。
マラカルネは昨年クイックステップでプロデビューした22歳の若手イタリア人選手。元々シクロクロスを生業としており、2005年にはジュニアのシクロクロス世界チャンピオンに輝いている。これがプロロードレースでの初勝利。クイックステップは今シーズン5勝目だ。
総合上位陣は大きなタイム差無しでゴールしたため、その順位に大きな変動は無し。ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が危なげなくリーダージャージを守っている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはクイックステップ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2010第5ステージ結果
1位 ダヴィデ・マラカルネ(イタリア、クイックステップ) 4h50'03"
2位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +36"
3位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +37"
4位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
5位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
6位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +40"
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)
9位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
10位 エロス・カペッキ(イタリア、フットオン・セルヴェット)
個人総合時間
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 18h38'57"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、サーヴェロ・テストチーム) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +43"
4位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +45"
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル) +1'20"
6位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
7位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ) +1'21"
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +1'22"
9位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'25"
10位 レミ・ディグレゴリオ(フランス、フランセーズデジュー) +1'26"
山岳賞
ダビド・グティエレスグティエレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat