2010/03/26(金) - 11:38
3月25日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第4ステージが大会最長の209kmコースで行なわれ、終盤の上りで飛び出したイェンス・フォイクト(ドイツ、サクソバンク)が優勝を飾った。一緒に逃げたレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)は総合3位に浮上している。
今大会最長の209kmコースに設定されたカテゴリー山岳は2つ。140km地点までは比較的平坦で、ゴール地点アスコを通過してから、標高差470mの2級山岳パウマレス峠(登坂距離8.6km・平均勾配5.6%・最大勾配9%)を含む周回コースを2周する。最後のパウマレス峠通過はゴールの20km手前だ。
レースは序盤からウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)を含む8名がエスケープ。エフィムキンらは3分30秒のリードを保ったまま、終盤の周回コースに突入した。
メイン集団が活性化したのは2回目のパウマレス峠の上り。フォイクトが単独でメイン集団から勢いよく飛び出し、それまで逃げていた選手たちを全員抜き去って行く。フォイクトはそのままパウマレス峠の頂上を通過し、ゴールまでの下りに差し掛かった。
メイン集団からはロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)とレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)が飛び出し、先頭フォイクトに合流。この3名はゴールまで15kmを残して20秒のリードを築いた。
トップギアを踏み抜くほどのハイスピードダウンヒルで、先頭からはクロイツィゲルが脱落。総合ジャンプアップを目指すターラマエが積極的にフォイクトを牽き、リードを30秒まで広げてラスト3kmへ。
上りで60名ほどまでに縮小したメイン集団は先頭2名を捕らえきれず、ゴールスプリント勝負でターラマエを下したフォイクトが優勝を飾った。
「総合成績を上げるために出来るだけ早くゴールしたいターラマエは、本当に追い込んだ走りを見せた。その分、ゴール勝負では余裕を持って先行することが出来たよ。これまで少し運に見放されていたチームにとってパーフェクトな勝利だ」。ブエルタ・ア・アンダルシアで総合4位に入ったフォイクトは、パリ〜ニース第3ステージでリーダージャージを獲得し、最終的に総合7位。これが今シーズン初勝利。サクソバンクとしては今シーズン5勝目だ。
メイン集団を34秒引き離すことに成功したエストニアチャンピオンのターラマエは、表彰台圏内の総合3位にジャンプアップ。総合トップの座はホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が守った。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2010第4ステージ結果
1位 イェンス・フォイクト(ドイツ、サクソバンク) 4h43'28"
2位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
3位 ポール・ヴォス(ドイツ、チームミルラム) +34"
4位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
5位 ダヴィド・ロースリ(スイス、ランプレ)
6位 ジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)
7位 ホセ・フフレ(スペイン、アスタナ)
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、オメガファーマ・ロット)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、リクイガス)
10位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)
個人総合時間
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 13h48'14"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、サーヴェロ・テストチーム) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +46"
4位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +48"
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル) +1'20"
6位 クリスティアン・コレン(スロベニア、リクイガス)
7位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +1'22"
9位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ) +1'24"
10位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'25"
山岳賞
ダビド・グティエレスグティエレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat, Cor Vos
今大会最長の209kmコースに設定されたカテゴリー山岳は2つ。140km地点までは比較的平坦で、ゴール地点アスコを通過してから、標高差470mの2級山岳パウマレス峠(登坂距離8.6km・平均勾配5.6%・最大勾配9%)を含む周回コースを2周する。最後のパウマレス峠通過はゴールの20km手前だ。
レースは序盤からウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)を含む8名がエスケープ。エフィムキンらは3分30秒のリードを保ったまま、終盤の周回コースに突入した。
メイン集団が活性化したのは2回目のパウマレス峠の上り。フォイクトが単独でメイン集団から勢いよく飛び出し、それまで逃げていた選手たちを全員抜き去って行く。フォイクトはそのままパウマレス峠の頂上を通過し、ゴールまでの下りに差し掛かった。
メイン集団からはロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)とレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)が飛び出し、先頭フォイクトに合流。この3名はゴールまで15kmを残して20秒のリードを築いた。
トップギアを踏み抜くほどのハイスピードダウンヒルで、先頭からはクロイツィゲルが脱落。総合ジャンプアップを目指すターラマエが積極的にフォイクトを牽き、リードを30秒まで広げてラスト3kmへ。
上りで60名ほどまでに縮小したメイン集団は先頭2名を捕らえきれず、ゴールスプリント勝負でターラマエを下したフォイクトが優勝を飾った。
「総合成績を上げるために出来るだけ早くゴールしたいターラマエは、本当に追い込んだ走りを見せた。その分、ゴール勝負では余裕を持って先行することが出来たよ。これまで少し運に見放されていたチームにとってパーフェクトな勝利だ」。ブエルタ・ア・アンダルシアで総合4位に入ったフォイクトは、パリ〜ニース第3ステージでリーダージャージを獲得し、最終的に総合7位。これが今シーズン初勝利。サクソバンクとしては今シーズン5勝目だ。
メイン集団を34秒引き離すことに成功したエストニアチャンピオンのターラマエは、表彰台圏内の総合3位にジャンプアップ。総合トップの座はホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が守った。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2010第4ステージ結果
1位 イェンス・フォイクト(ドイツ、サクソバンク) 4h43'28"
2位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
3位 ポール・ヴォス(ドイツ、チームミルラム) +34"
4位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
5位 ダヴィド・ロースリ(スイス、ランプレ)
6位 ジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)
7位 ホセ・フフレ(スペイン、アスタナ)
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、オメガファーマ・ロット)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、リクイガス)
10位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)
個人総合時間
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 13h48'14"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、サーヴェロ・テストチーム) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +46"
4位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ) +48"
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル) +1'20"
6位 クリスティアン・コレン(スロベニア、リクイガス)
7位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +1'22"
9位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ) +1'24"
10位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'25"
山岳賞
ダビド・グティエレスグティエレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat, Cor Vos