2018/11/02(金) - 11:45
石畳激坂「コッペンベルグ」を使うDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー開幕戦で、ライバルを振り切ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が勝利。不調に苦しんだマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)21位に終わった。
UCIワールドカップとスーパープレスティージュに続き、欧州シクロクロス三大シリーズ戦の一つ、DVVフェルゼクリンゲン・トロフェーが開幕した。第1戦「コッペンベルグクロス」はその名の通り、フランドル地方の悪名高き激坂コッペンベルグを取り入れた名物レースだ。
最大勾配22%を誇る石畳登坂以外にも高低差のあるアップダウンが連続し、凹凸の激しい路面と相まって難易度は最高レベル。欧州遠征前半戦最終ラウンドに臨む竹之内悠(東洋フレーム)をはじめ、無敵状態のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)や世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)ら世界最高峰のトップレーサーが集った。
60分間のレースは前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)のプッシュで幕開ける。ヴァンアールトやマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)、ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)ら7名が先頭グループを作り、ファンデルポールはその最後尾。しかし登坂区間でフロントタイヤを滑らせるなど、どこかその走りに陰りが見え始める。
ファンデルポールが復帰に手間取る前方では、「今日は調子が良くて、勝てると信じていた」と言うヴァンアールトがアタックし、アールツとファントーレンハウトを引き連れて先頭グループを絞り込む。追走を試みたファンデルポールはペースを上げることができず、逆にラース・ファンデルハール(オランダ)やクィンティン・ヘルマンス(ベルギー)らテレネット・フィデア勢、そしてU23世界王者エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)らに次々と交わされ、今シーズン初めて力なく遅れていく姿を見せてしまう。
先頭グループでは世界王者と、世界選手権3位のファントーレンハウト、そして今期W杯で2勝しているアールツが最終周回まで続く激しい攻防戦を繰り広げた。「コッペンベルグでは他の二人よりビッグギアを踏めていなかった」と言うヴァンアールトは後手に回り、最後のコッペンベルグ序盤でアールツがアタック。「今日は石畳で苦しんで、その度に追走する苦しい展開だった」と言うファントーレンハウトは遅れ、11秒のリードを築き上げたアールツが先着した。
「今日は"いける"と思っていた。レース中何度もコッペンベルグ頂上で差をつけることができていたから。今年はW杯で2勝しているけれど、今日の方がずっと嬉しい。コッペンベルグクロスはクラシックの中のクラシックレースだ」と喜ぶアールツは、着順ポイントではなくフィニッシュタイムで争われるDVVシリーズランキングでも当然首位に立っている。
一方、遅れるに任せたファンデルポールは、最終的に4分12秒差の21位でフィニッシュ。「最初のコッペンベルグで"今日は僕の日じゃない"と感じていた。最初の落車でハンドルを曲げてしまったものの2周回はトップグループ内で踏ん張った。2年前(にこのレースで敗北した)のデジャヴのようで、今日は全然楽しめなかった」と言う。「今日は単にバッドデイだったと思う。ここ2,3日の過ごし方を失敗してしまったかもしれないけれど、ピークを過ぎたとは感じない。今日が良くなかったぶん、日曜日(の欧州選手権)はもっと良く走れると思う」とコメントしている。
また、竹之内は3周回遅れの35位でレースを終了している。
UCIワールドカップとスーパープレスティージュに続き、欧州シクロクロス三大シリーズ戦の一つ、DVVフェルゼクリンゲン・トロフェーが開幕した。第1戦「コッペンベルグクロス」はその名の通り、フランドル地方の悪名高き激坂コッペンベルグを取り入れた名物レースだ。
最大勾配22%を誇る石畳登坂以外にも高低差のあるアップダウンが連続し、凹凸の激しい路面と相まって難易度は最高レベル。欧州遠征前半戦最終ラウンドに臨む竹之内悠(東洋フレーム)をはじめ、無敵状態のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)や世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)ら世界最高峰のトップレーサーが集った。
60分間のレースは前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)のプッシュで幕開ける。ヴァンアールトやマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)、ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)ら7名が先頭グループを作り、ファンデルポールはその最後尾。しかし登坂区間でフロントタイヤを滑らせるなど、どこかその走りに陰りが見え始める。
ファンデルポールが復帰に手間取る前方では、「今日は調子が良くて、勝てると信じていた」と言うヴァンアールトがアタックし、アールツとファントーレンハウトを引き連れて先頭グループを絞り込む。追走を試みたファンデルポールはペースを上げることができず、逆にラース・ファンデルハール(オランダ)やクィンティン・ヘルマンス(ベルギー)らテレネット・フィデア勢、そしてU23世界王者エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)らに次々と交わされ、今シーズン初めて力なく遅れていく姿を見せてしまう。
先頭グループでは世界王者と、世界選手権3位のファントーレンハウト、そして今期W杯で2勝しているアールツが最終周回まで続く激しい攻防戦を繰り広げた。「コッペンベルグでは他の二人よりビッグギアを踏めていなかった」と言うヴァンアールトは後手に回り、最後のコッペンベルグ序盤でアールツがアタック。「今日は石畳で苦しんで、その度に追走する苦しい展開だった」と言うファントーレンハウトは遅れ、11秒のリードを築き上げたアールツが先着した。
「今日は"いける"と思っていた。レース中何度もコッペンベルグ頂上で差をつけることができていたから。今年はW杯で2勝しているけれど、今日の方がずっと嬉しい。コッペンベルグクロスはクラシックの中のクラシックレースだ」と喜ぶアールツは、着順ポイントではなくフィニッシュタイムで争われるDVVシリーズランキングでも当然首位に立っている。
一方、遅れるに任せたファンデルポールは、最終的に4分12秒差の21位でフィニッシュ。「最初のコッペンベルグで"今日は僕の日じゃない"と感じていた。最初の落車でハンドルを曲げてしまったものの2周回はトップグループ内で踏ん張った。2年前(にこのレースで敗北した)のデジャヴのようで、今日は全然楽しめなかった」と言う。「今日は単にバッドデイだったと思う。ここ2,3日の過ごし方を失敗してしまったかもしれないけれど、ピークを過ぎたとは感じない。今日が良くなかったぶん、日曜日(の欧州選手権)はもっと良く走れると思う」とコメントしている。
また、竹之内は3周回遅れの35位でレースを終了している。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2018-2019第1戦結果
1位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | 1h02'26" |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +11" |
3位 | ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) | +14" |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | +58" |
5位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1'18" |
6位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +1'25" |
7位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +1'38" |
8位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +1'52" |
9位 | イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +2'00" |
10位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +2'32" |
21位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | +4'12" |
35位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | -3LAPS |
text:So.Isobe
photo:CorVos,www.sport.be
photo:CorVos,www.sport.be
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