2018/10/23(火) - 10:25
スイス、ベルンで開催されたUCIW杯第3戦で、再びマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が勝利。メカトラで勝機を逃したワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)も善戦し2位に入った。
シクロクロスシーズンがフルスロットルで進行中のヨーロッパ。ベルギーで開催されたスーパープレスティージュ第2戦の翌日、スイスのベルンでUCIワールドカップ第3戦が開催され、多くのトッププロ選手が2連戦に挑んだ。
この日スタートダッシュを決めたのは、この日を見据えて前日出走しなかった世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)。ここにラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)やダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)が続き、ここまで無敵の強さを誇るマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)は4番手から様子を伺っていく。
池の周囲を巡るハイスピードかつテクニカルなコース上ではヴァンアールトが飛ばし、ここにファンケッセルと「このコースではリードを稼ぐのは難しいので静かにレースを進めていた」と言うファンデルポールが追従して1周目を完了。すると3周目にヴァンアールトがチェーントラブルに見舞われ、これを見たファンデルポールが一気に仕掛けた。
欧州王者の刻む猛烈なテンポにファンケッセルが遅れ、ヴァンアールトも必死に追いかけたが5秒差が詰まらない。バニーホップを多用するコースは次第にテクニックに勝るファンデルポール有利に傾き、全11周回中の7周目を終わる頃にタイム差は13秒にまで広がった。
その後方ではワールドカップランキング首位のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)や昨年の宇都宮シクロクロスで圧勝したフェリペ・オルツ(スペイン)らと激しい攻防戦を繰り広げていく。
最終的に10秒のリードを守りきったファンデルポールは、観客とハイタッチしながら今期ワールドカップ初勝利。メカトラブルで遅れながらもファンデルポールと同じスピードを披露したヴァンアールトが2位、後続グループの混戦から抜け出したアールツが3位に入った。
「ものすごく多くの観客が集まってくれて、皆がポジティブな応援をしてくれた。またスイスでワールドカップを開催する価値はすごく高いと思う」とファンデルポールはファンに感謝する。一方徐々に調子を上げているヴァンアールトは「トラブルで勝機を失ってしまったのは残念だけど、追走しているときマチューもあれ以上早く走れないことに気づいた。今日のコースは彼向きだたものの、僕も以前より彼にプレッシャーを掛けることができたと思うよ」と手応えを得ているようだ。
またこの日、女子レースではワールドカップリーダーのマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)がアンマリー・ヴォルスト(オランダ、ステイラーツ777)らを下して圧勝。ワールドカップ3連勝を飾っている。
シクロクロスシーズンがフルスロットルで進行中のヨーロッパ。ベルギーで開催されたスーパープレスティージュ第2戦の翌日、スイスのベルンでUCIワールドカップ第3戦が開催され、多くのトッププロ選手が2連戦に挑んだ。
この日スタートダッシュを決めたのは、この日を見据えて前日出走しなかった世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)。ここにラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)やダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)が続き、ここまで無敵の強さを誇るマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)は4番手から様子を伺っていく。
池の周囲を巡るハイスピードかつテクニカルなコース上ではヴァンアールトが飛ばし、ここにファンケッセルと「このコースではリードを稼ぐのは難しいので静かにレースを進めていた」と言うファンデルポールが追従して1周目を完了。すると3周目にヴァンアールトがチェーントラブルに見舞われ、これを見たファンデルポールが一気に仕掛けた。
欧州王者の刻む猛烈なテンポにファンケッセルが遅れ、ヴァンアールトも必死に追いかけたが5秒差が詰まらない。バニーホップを多用するコースは次第にテクニックに勝るファンデルポール有利に傾き、全11周回中の7周目を終わる頃にタイム差は13秒にまで広がった。
その後方ではワールドカップランキング首位のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)や昨年の宇都宮シクロクロスで圧勝したフェリペ・オルツ(スペイン)らと激しい攻防戦を繰り広げていく。
最終的に10秒のリードを守りきったファンデルポールは、観客とハイタッチしながら今期ワールドカップ初勝利。メカトラブルで遅れながらもファンデルポールと同じスピードを披露したヴァンアールトが2位、後続グループの混戦から抜け出したアールツが3位に入った。
「ものすごく多くの観客が集まってくれて、皆がポジティブな応援をしてくれた。またスイスでワールドカップを開催する価値はすごく高いと思う」とファンデルポールはファンに感謝する。一方徐々に調子を上げているヴァンアールトは「トラブルで勝機を失ってしまったのは残念だけど、追走しているときマチューもあれ以上早く走れないことに気づいた。今日のコースは彼向きだたものの、僕も以前より彼にプレッシャーを掛けることができたと思うよ」と手応えを得ているようだ。
またこの日、女子レースではワールドカップリーダーのマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)がアンマリー・ヴォルスト(オランダ、ステイラーツ777)らを下して圧勝。ワールドカップ3連勝を飾っている。
UCIシクロクロスワールドカップ2018-2019第3戦結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1h04’48” |
2位 | ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) | +08” |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +58” |
4位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +1’07” |
5位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’10” |
6位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +1’13” |
7位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | +1’13” |
8位 | フェリペ・オルツ(スペイン) | +1’17” |
9位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | +1’22” |
10位 | スティーヴ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン) | +1’38” |
DNS | 竹之内悠(東洋フレーム) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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