2018/10/19(金) - 22:47
週末に向けて熱気が高まる宇都宮市内において、ジャパンカップの第1プログラムであるチームプレゼンテーションが開催。オリオンスクエアに集結した各チームをフォトレポートで紹介していきます。まずは国内チーム編から。
日本ナショナルチーム
チームプレゼンテーションのトップバッターを務めたのは、期待の若手選手を中心に構成された日本ナショナルチームだ。石上優大と松田祥位のおおいたアーバンクラシック優勝コンビを筆頭に、ツール・ド・ラブニールや世界選手権などを戦ってきたU23ナショナルチームはチームワークも抜群。明日誕生日ということでおめでとうコールを受けていた石上は「毎年厳しいレースですが、今までないほど調子を整えて来たので成績を狙っていきたいですね」。
宇都宮ブリッツェン
2番目に登場したのは、毎年宇都宮大通りを、そして古賀志林道を赤く染め上げる宇都宮ブリッツェン。清水監督や選手たちが登場した瞬間、会場ボルテージはいきなりピークに達した。
チームの歴史上初めてジャパンカップ専用のスペシャルジャージを製作し、バイクのバーテープも赤で統一したブリッツェン。昨年は中盤で総攻撃を仕掛けてレースを動かし、雨澤毅明が3位に入るなど活躍した地元チームはさらなる数字を得ることができるか?今年Jプロツアーで勝利を重ねた増田成幸は「やっぱり地元レースですから並々ならぬ気配は入っています。良いレースを見せたいですね」と意気込んだ。
那須ブラーゼン
岩井監督の選手コスプレボケで若干滑り気味の那須ブラーゼンは3番目の登壇。栃木県第2の地元密着チームとして高い人気を誇るブラーゼンは、下島将輝ら若いメンバーを中心にした構成だ。チーム名の語源でもある風をここジャパンカップで巻き起こせるか?
シマノレーシング
チームリーダーの入部正太朗がツアー・オブ・タイランドやツール・ド・熊野でステージ優勝を挙げ、直近のおおいたクリテリウムでも黒枝咲哉が地元優勝を飾るなど、ここ近年勝利数を重ねて来ているシマノレーシングは4年ぶりのジャパンカップ出場。
野寺監督は「チームメンバーを若手にシフトしてから結果が出ませんでしたが、今季一気に成長してきた。久しぶりに出場するモチベーションをぶつけたい」とコメントする。入部も「今年はマジでいきます」と意気込んだ。
チームブリヂストンサイクリング
大久保陣の華麗なバイクパフォーマンスで入場したチームブリヂストンサイクリングは、新体制になってから初めてのジャパンカップだ。「新体制でリスタートを切った今年、再びこんな大舞台に帰って来ることができて嬉しく思っています」とは六峰監督。
クリテリウムでエースを担うのはロード・トラックと種目問わず勝ちまくり、Jプロツアーのルビーレッドジャージを確定させた窪木一茂で、日曜日は全日本選手権でも積極的な走りを見せた石橋学が担う。2016年までブリッツェンに所属し宇都宮在住を拠点にする大久保は「ホームレースですからチーム一丸となって戦いたい」と語り大歓声を受けていた。
マトリックスパワータグ
安原監督の怒涛のトークとフルメンバー出演のコントで全くレースに関して話題が及ばなかった、毎年お馴染みマトリックスパワータグのプレゼンテーション。会場を笑いの渦に巻き込んだ同チームだが、その魅力はもちろん漫才だけではない。
ホセ・ビセンテとアイラン・フェルナンデスのスペインコンビを筆頭に、元全日本王者で2011年大会では3位に入っている佐野淳哉、安原大貴、向川尚樹など、一人メンバーが少ないにも関わらずそのチーム力は国内チーム屈指と言えるだろう。
チーム右京
チーム右京で大歓声を浴びていたのは、持ち前のフレンドリーさとツアー・オブ・ジャパンを制した高い総合力を兼ね備えるオスカル・プジョル(スペイン)だ。トップチームを渡り歩いて来たプジョルにとっては今回が引退レースであり「最後のレースとして絶対ジャパンカップに戻ってこなきゃいけなかった。たくさんのファンがいる前で最後のレースを走りたかったからね」と語り多くの声援を受けていた。
ベンジャミン・プラデス(スペイン)は昨年2位の借りを返したいはずで、土曜日のクリテリウムを狙うのは元ガーミン・シャープのレイモンド・クレダー(オランダ)だ。クレダーはツール・ド・とちぎなど今シーズンのUCIレースで3勝を飾っている。
前全日本王者の畑中勇介は「登りに強い選手ばかりを集めてきました。自分自身も何度も上位入賞していますし、引退レースのプジョルも非常に気合が入っています。自分はジャパンカップに憧れてこの世界に入っていますし良い走りをしたいですね」とコメントした。
キナンサイクリングチーム
最後の(最有力の)国内チームとして紹介されたキナンサイクリングチームは、全日本王者の山本元喜や、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝マルコス・ガルシア(スペイン)、全日本3位の新城雄大、トマ・ルバ(フランス)など屈指の総合力が自慢。石田監督は「TOJと全日本選手権と獲った勢いのままジャパンカップを獲りたい」、山本元喜は「全日本チャンピオンジャージに恥ずかしくない走りをしたい」と壇上で語った。
クリテリウムスペシャルライダーズ
毎年おなじみの「クリテリウムスペシャルライダーズ」には今年も豪華選手が集った。2007年のジャパンカップ覇者マヌエル・モーリ(イタリア)、宇都宮ブリッツェンのメンバーとしてシクロクロスを走る小坂光、ホビーレーサーの代表として国内屈指のスピードレースに挑む2015年の全日本TT王者中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、昨年競輪選手として史上初の完走を成し遂げた渡邉正光などが揃う。
「何よりもジャパンカップに招待してもらって、みんなの顔を見られるのが嬉しい。ジャパンカップで勝って以来の15年日本は特別な存在なんだ。明日は今までとは違う立場での挑戦となるけれど、強敵はトレック・セガフレードになるだろう。彼らに挑んでいきたいと思う」とモーリは語った。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji, Satoru Kato
日本ナショナルチーム
チームプレゼンテーションのトップバッターを務めたのは、期待の若手選手を中心に構成された日本ナショナルチームだ。石上優大と松田祥位のおおいたアーバンクラシック優勝コンビを筆頭に、ツール・ド・ラブニールや世界選手権などを戦ってきたU23ナショナルチームはチームワークも抜群。明日誕生日ということでおめでとうコールを受けていた石上は「毎年厳しいレースですが、今までないほど調子を整えて来たので成績を狙っていきたいですね」。
宇都宮ブリッツェン
2番目に登場したのは、毎年宇都宮大通りを、そして古賀志林道を赤く染め上げる宇都宮ブリッツェン。清水監督や選手たちが登場した瞬間、会場ボルテージはいきなりピークに達した。
チームの歴史上初めてジャパンカップ専用のスペシャルジャージを製作し、バイクのバーテープも赤で統一したブリッツェン。昨年は中盤で総攻撃を仕掛けてレースを動かし、雨澤毅明が3位に入るなど活躍した地元チームはさらなる数字を得ることができるか?今年Jプロツアーで勝利を重ねた増田成幸は「やっぱり地元レースですから並々ならぬ気配は入っています。良いレースを見せたいですね」と意気込んだ。
那須ブラーゼン
岩井監督の選手コスプレボケで若干滑り気味の那須ブラーゼンは3番目の登壇。栃木県第2の地元密着チームとして高い人気を誇るブラーゼンは、下島将輝ら若いメンバーを中心にした構成だ。チーム名の語源でもある風をここジャパンカップで巻き起こせるか?
シマノレーシング
チームリーダーの入部正太朗がツアー・オブ・タイランドやツール・ド・熊野でステージ優勝を挙げ、直近のおおいたクリテリウムでも黒枝咲哉が地元優勝を飾るなど、ここ近年勝利数を重ねて来ているシマノレーシングは4年ぶりのジャパンカップ出場。
野寺監督は「チームメンバーを若手にシフトしてから結果が出ませんでしたが、今季一気に成長してきた。久しぶりに出場するモチベーションをぶつけたい」とコメントする。入部も「今年はマジでいきます」と意気込んだ。
チームブリヂストンサイクリング
大久保陣の華麗なバイクパフォーマンスで入場したチームブリヂストンサイクリングは、新体制になってから初めてのジャパンカップだ。「新体制でリスタートを切った今年、再びこんな大舞台に帰って来ることができて嬉しく思っています」とは六峰監督。
クリテリウムでエースを担うのはロード・トラックと種目問わず勝ちまくり、Jプロツアーのルビーレッドジャージを確定させた窪木一茂で、日曜日は全日本選手権でも積極的な走りを見せた石橋学が担う。2016年までブリッツェンに所属し宇都宮在住を拠点にする大久保は「ホームレースですからチーム一丸となって戦いたい」と語り大歓声を受けていた。
マトリックスパワータグ
安原監督の怒涛のトークとフルメンバー出演のコントで全くレースに関して話題が及ばなかった、毎年お馴染みマトリックスパワータグのプレゼンテーション。会場を笑いの渦に巻き込んだ同チームだが、その魅力はもちろん漫才だけではない。
ホセ・ビセンテとアイラン・フェルナンデスのスペインコンビを筆頭に、元全日本王者で2011年大会では3位に入っている佐野淳哉、安原大貴、向川尚樹など、一人メンバーが少ないにも関わらずそのチーム力は国内チーム屈指と言えるだろう。
チーム右京
チーム右京で大歓声を浴びていたのは、持ち前のフレンドリーさとツアー・オブ・ジャパンを制した高い総合力を兼ね備えるオスカル・プジョル(スペイン)だ。トップチームを渡り歩いて来たプジョルにとっては今回が引退レースであり「最後のレースとして絶対ジャパンカップに戻ってこなきゃいけなかった。たくさんのファンがいる前で最後のレースを走りたかったからね」と語り多くの声援を受けていた。
ベンジャミン・プラデス(スペイン)は昨年2位の借りを返したいはずで、土曜日のクリテリウムを狙うのは元ガーミン・シャープのレイモンド・クレダー(オランダ)だ。クレダーはツール・ド・とちぎなど今シーズンのUCIレースで3勝を飾っている。
前全日本王者の畑中勇介は「登りに強い選手ばかりを集めてきました。自分自身も何度も上位入賞していますし、引退レースのプジョルも非常に気合が入っています。自分はジャパンカップに憧れてこの世界に入っていますし良い走りをしたいですね」とコメントした。
キナンサイクリングチーム
最後の(最有力の)国内チームとして紹介されたキナンサイクリングチームは、全日本王者の山本元喜や、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝マルコス・ガルシア(スペイン)、全日本3位の新城雄大、トマ・ルバ(フランス)など屈指の総合力が自慢。石田監督は「TOJと全日本選手権と獲った勢いのままジャパンカップを獲りたい」、山本元喜は「全日本チャンピオンジャージに恥ずかしくない走りをしたい」と壇上で語った。
クリテリウムスペシャルライダーズ
毎年おなじみの「クリテリウムスペシャルライダーズ」には今年も豪華選手が集った。2007年のジャパンカップ覇者マヌエル・モーリ(イタリア)、宇都宮ブリッツェンのメンバーとしてシクロクロスを走る小坂光、ホビーレーサーの代表として国内屈指のスピードレースに挑む2015年の全日本TT王者中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、昨年競輪選手として史上初の完走を成し遂げた渡邉正光などが揃う。
「何よりもジャパンカップに招待してもらって、みんなの顔を見られるのが嬉しい。ジャパンカップで勝って以来の15年日本は特別な存在なんだ。明日は今までとは違う立場での挑戦となるけれど、強敵はトレック・セガフレードになるだろう。彼らに挑んでいきたいと思う」とモーリは語った。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji, Satoru Kato
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下野新聞社