ダウンヒル決勝が行われたMTB世界選手権最終日に、ロイック・ブルーニ(フランス)とレイチェル・アサートン(イギリス)が男女エリートでそれぞれ優勝。清水一輝は落車リタイア、ジュニアの山田淳一は50位だった。



フィニッシュエリアに飛び込むロイック・ブルーニ(フランス)フィニッシュエリアに飛び込むロイック・ブルーニ(フランス) photo:UCI
2連覇を成し遂げたロイック・ブルーニ(フランス)2連覇を成し遂げたロイック・ブルーニ(フランス) photo:UCI
スイス、レンツァーハイデで開催されてきたMTB世界選手権も最終日。9月9日(日)にはダウンヒルの決勝レースが行われた。

前日に続き2万人もの観衆を収めたレンツァーハイデの会場で、最速タイムを叩き出したのはディフェンディングチャンピオンのロイック・ブルーニ(フランス)だった。マーティン・マエス(ベルギー)をコンマ2秒差で破り、2012年(ジュニア)、2015年、2017年に続く4枚目のアルカンシエルを獲得。女子エリートでは30歳のレイチェル・アサートン(イギリス)が、2位のタニー・シーグラーブ(イギリス)を10秒以上引き離す圧倒的な速さで通算5回目のエリート世界タイトルを確保した。

圧倒的なタイムでフィニッシュに飛び込むレイチェル・アサートン(イギリス)圧倒的なタイムでフィニッシュに飛び込むレイチェル・アサートン(イギリス) photo:UCI
アルカンシエルを獲得したレイチェル・アサートン(イギリス)アルカンシエルを獲得したレイチェル・アサートン(イギリス) photo:UCI
日本勢では、エリートの清水一輝はパンクによる落車からの機材破損に見舞われフィニッシュならず。ジュニアの山田淳一は予選のミスを消す走りで50位となっている。以下は鈴木雷太監督によるレポート(JCFより)。

「男子ジュニアの山田は、予選で5回転倒する中ギリギリの予選通過であった為、決勝に備えて転倒したポイントの攻略とエリート選手からのアドバイスを参考にしてレースを迎えた。決勝は難しいポイントも含め転倒することなくしっかりと走り切り一時は10位だったが、予選上位陣は素晴らしい走りをし、50位となった。

フィニッシュ直前の山田淳一(日本)フィニッシュ直前の山田淳一(日本) photo:JCF/Hiroyuki.Nakagawa
男子エリートの清水も決勝までの試走でコース攻略が進みいい状況でベストタイムを狙ってスタートしたが、中盤手前でスピードオーバーによりパンクしてそのまま落車してしまい、ホイール破損と変速機がもげるトラブルで残念ながらDNFと残念な結果となった。

合宿も行いしっかりと準備をしてきたが、結果を残す事が出来なかったのは残念であるが特にジュニアとU23カテゴリーにおいては今後に向けてとてもいい経験となった大会であった。国内はもとよりアジア地域よりも、特にヨーロッパ地域でのレースはコースと戦略、走り方において大きな違いがある現状の中、自分たちの置かれているポジションと今後戦うために必要なことをチーム全体で活動していく必要を強く感じる大会でした。日本からの沢山のご声援ありがとうございました」。
DHI男子エリート結果
1位 ロイック・ブルーニ(フランス) 2:55.114
2位 マーティン・マエス(ベルギー) 2:55.327
3位 ダニー・ハート(イギリス) 2:55.419
DNF 清水一輝(日本)
DHI男子ジュニア結果
1位 ケイド・エドワーズ(イギリス) 3:03.225
2位 カイ・アアーン(オーストラリア) 3:07.635
3位 エリオット・ジェイミーソン(カナダ) 3:08.663
50位 山田淳一(日本) 3:33.438
DHI女子エリート結果
1位 レイチェル・アサートン(イギリス) 3:15.738
2位 タニー・シーグラーブ(イギリス) 3:25.721
3位 ミリアム・ニコール(フランス) 3:26.414
DHI女子ジュニア結果
1位 ヴァレンティナ・ホール(オーストリア) 3:39.726
2位 アンナ・ニューカーク(アメリカ) 3:50.607
3位 マイル・ジョンセット(ノルウェー) 3:56.420
text:JCF
photo:UCI,JCF

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