2018/09/10(月) - 17:54
伊豆ベロドロームで開催されたトラック競技の全日本選手権とパラサイクリング選手権の2日目。男子は窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が、チームパーシュート、ポイントレース、マディソンで優勝し、前日の個人パーシュートとあわせて4冠達成。女子は梶原悠未(筑波大学)が、ポイントレースとチームスプリントで優勝し、前日に優勝した2種目と合わせて4冠を達成した。女子スプリントでは前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)が10連覇を達成して引退を表明。有終の美を飾った。
全日本選手権2日目のベロドローム photo:Kensaku SAKAI
チームスプリント
男子チームスプリント 優勝した明治大学 photo:Kensaku SAKAI
女子チームスプリント 優勝は茨城県 photo:Kensaku SAKAI
男子チームスプリント 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
女子チームスプリント 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
男子は、この種目の今年のインカレ優勝チームでもある明治大学が優勝し、全日本連覇。女子は梶原悠未(筑波大学)と山口真未(エクストリームつくば)が組んだ茨城県チームが、大会新記録となる35秒015を出して優勝した。
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チームスプリント
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男子は、この種目の今年のインカレ優勝チームでもある明治大学が優勝し、全日本連覇。女子は梶原悠未(筑波大学)と山口真未(エクストリームつくば)が組んだ茨城県チームが、大会新記録となる35秒015を出して優勝した。
チームスプリント 結果
男子(250m×3) | 女子(250m×2) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 明治大学(隈園・板倉・荒川) | 45秒172 | 茨城県(梶原・山口) | 35秒015(大会新) |
2位 | 早稲田大学(中野・安倍・納家) | 46秒383 | 日本体育大学(中村、松本) | 37秒197 |
3位 | 中央大学(梶原大地・梶原海斗・東矢) | 46秒965 | Ciel Bleu 鹿屋(西島・山本) |
男子エリート 4kmチームパーシュート決勝 結果
1位 | チームブリヂストンサイクリング(窪木・近谷・原田・沢田) | 4分2秒645 |
2位 | 中央大学(村田・青木・今村・橋本) | |
3位 | 岐阜県(渡邉・栗山・棚瀬・亀谷) | 4分12秒713 |
4位 | 福井県自転車競技連盟(荒井・齋藤・碇・廣瀬) | 4分18秒351 |
スクラッチ
男子スクラッチ 最終周回を単独で先行する沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) photo:Kensaku SAKAI
男子スクラッチ 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
15km60周で行われた男子スクラッチ。レース後半、逃げを追って飛び出した徳田匠(鹿屋体育大学)が独走に持ち込み、集団をラップ目前まで追い込む。しかしあと一歩足りずにレース終盤吸収される。最終周回に入る直前、沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング )が飛び出して独走。そのまま逃げ切って優勝を決めた。
女子スクラッチ スプリントを制したのは鈴木奈央(JPCA) photo:kensaku SAKAI
女子スクラッチ 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
10km40周で行われた女子は、残り2周で中村妃智(日本写真判定)、古山稀絵、中村愛花(日本体育大学)鈴木奈央(JPCA)の4名の逃げが決まる。この4人がそのまま最後まで逃げ切り、鈴木が先着して優勝した。
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15km60周で行われた男子スクラッチ。レース後半、逃げを追って飛び出した徳田匠(鹿屋体育大学)が独走に持ち込み、集団をラップ目前まで追い込む。しかしあと一歩足りずにレース終盤吸収される。最終周回に入る直前、沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング )が飛び出して独走。そのまま逃げ切って優勝を決めた。
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10km40周で行われた女子は、残り2周で中村妃智(日本写真判定)、古山稀絵、中村愛花(日本体育大学)鈴木奈央(JPCA)の4名の逃げが決まる。この4人がそのまま最後まで逃げ切り、鈴木が先着して優勝した。
スクラッチ 結果
男子(15km) | 女子(10km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | 17分55秒000 | 鈴木奈央(JPCA) | 13分35秒904 |
2位 | 新村 穣(CS Slinger) | 中村妃智(日本写真判定) | ||
3位 | 山田康太(京都産業大学) | 古山稀絵(日本体育大学) | ||
4位 | 池西拓海(明治大学) | 中村愛花(日本体育大学) | ||
5位 | 宇佐美元基(同志社大学) | 石上夢乃(横浜創学館高校) | ||
6位 | 兒島直樹(祐誠高校) | 菅原朱音(八戸学院大学) |
ポイントレース
男子ポイントレース 終盤の逃げを引く窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) photo:kensaku SAKAI
男子ポイントレース ポイント周回の最終コーナーを立ち上がる窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)と今村駿介(中央大学) photo:kensaku SAKAI
男子ポイントトレース 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
前日の予選を勝ち上がった20名で行われた男子のポイントレース。レース中盤に窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)と渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)が先行し、今村駿介(中央大学)、渡邉慶太(明治大学)、植益和行(大阪産業大学)の3人が合流して逃げる。5人の逃げは集団をラップ。さらに終盤にも逃げに乗った窪木がポイントを積み重ね、2位以下に20ポイントの差をつけて優勝した。
女子ポイントレース すべてのポイント周回をで1位通過した梶原悠未(筑波大学) photo:Kensaku SAKAI
女子ポイントレース 2位争いの橋本優弥(岐阜県)と中村妃智(日本写真判定)が競り合う photo:Kensaku SAKAI
女子ポイントレース 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
20kmで行われた女子は梶原悠未(筑波大学)が他を圧倒。7回の途中ポイント周回全てを1位通過し、フィニッシュもトップを獲って優勝を決めた。
4冠達成の梶原悠未コメント
「4種目で金メダルを獲得することができ、よかったです。10月からのワールドカップシーズンインに向け、更にレベルアップしていけるよう準備していきます。月曜日から大学の授業が始まるので、学業も頑張ります!」
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前日の予選を勝ち上がった20名で行われた男子のポイントレース。レース中盤に窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)と渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)が先行し、今村駿介(中央大学)、渡邉慶太(明治大学)、植益和行(大阪産業大学)の3人が合流して逃げる。5人の逃げは集団をラップ。さらに終盤にも逃げに乗った窪木がポイントを積み重ね、2位以下に20ポイントの差をつけて優勝した。
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20kmで行われた女子は梶原悠未(筑波大学)が他を圧倒。7回の途中ポイント周回全てを1位通過し、フィニッシュもトップを獲って優勝を決めた。
4冠達成の梶原悠未コメント
「4種目で金メダルを獲得することができ、よかったです。10月からのワールドカップシーズンインに向け、更にレベルアップしていけるよう準備していきます。月曜日から大学の授業が始まるので、学業も頑張ります!」
ポイントレース 結果
男子(30km) | 女子(20km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | 56p | 梶原悠未(筑波大学) | 45p |
2位 | 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム) | 36p | 中村妃智(日本写真判定) | 17p |
3位 | 今村駿介(中央大学) | 34p | 鈴木奈央(JPCA) | 10p |
4位 | 渡邉慶太(明治大学) | 30p | 上野みなみ(Ciel Bleu 鹿屋) | 9p |
5位 | 植益和行(大阪産業大学) | 27p | 橋本優弥(岐阜県) | 8p |
6位 | 近谷 涼(チームブリヂストンサイクリング) | 15p | 古山稀絵(日本体育大学) | 6p |
スプリント
男子スプリント決勝 2連勝した深谷知広(Dream Seeker Racing Team)が優勝 photo:Kensaku SAKAI
男子スプリント 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
男子は、上位4人が大会記録を上回るハイレベルな予選を経て決勝に進んだ深谷知広(Dream Seeker Racing Team)と、渡邉一成(JPCA)の対戦。1本目はまくり、2本目は早駆けと自在な走りを見せた深谷が渡邉を下して優勝した。
女子スプリント決勝 3回戦を先着した前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)が優勝 photo:Kensaku SAKAI
女子スプリント 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
女子は前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)と太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)の決勝戦。3回戦までもつれた勝負を前田が制して優勝。この種目10連覇を達成した。前田はこのレースをもって現役引退を表明している。
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男子は、上位4人が大会記録を上回るハイレベルな予選を経て決勝に進んだ深谷知広(Dream Seeker Racing Team)と、渡邉一成(JPCA)の対戦。1本目はまくり、2本目は早駆けと自在な走りを見せた深谷が渡邉を下して優勝した。
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女子は前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)と太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)の決勝戦。3回戦までもつれた勝負を前田が制して優勝。この種目10連覇を達成した。前田はこのレースをもって現役引退を表明している。
スプリント 結果(タイムは予選の200mフライングTT)
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 深谷知広(Dream Seeker Racing Team) | 9秒839(大会新) | 前田佳代乃(京都府自転車競技連盟) | 11秒393 |
2位 | 渡邉一成(JPCA) | 9秒923(大会新) | 太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング) | 11秒487 |
3位 | 新田祐大(Dream Seeker Racing Team) | 10秒043(大会新) | 岡本二菜(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 11秒978 |
4位 | 雨谷一樹(JPCA) | 10秒140 | 西島叶子(Ciel Bleu 鹿屋) | 12秒058 |
5位 | 脇本雄太(JPCA) | 10秒052(大会新) | ||
6位 | 中野慎詞(早稲田大学) | 10秒272 |
男子マディソン
男子マディソン 優勝したチームブリヂストンサイクリング1の窪木一茂と近谷涼 photo:Kensaku SAKAI
男子マディソン 新村穣と渡邉慶太のCS Slingerは2位 photo:Kensaku SAKAI
男子マディソン 表彰式 photo:Kensaku SAKAI
11チームが出走して30kmで行われた男子マディソンは、チームブリヂストンサイクリングが毎周回ポイントを加算。11回ある途中ポイント周回のうち6回を1位通過して48ポイントを獲得。2位のCS Slingerに倍以上の大差をつけて優勝した。
窪木一茂コメント
「一生に一回しか無い東京オリンピックに向けてみんなで頑張っていきたい」
近谷涼コメント
「東京オリンピックに向けてUCIポイントの獲得が始まる。まだまだ力が足りないので一日一日を大事にトレーニングしていく」
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11チームが出走して30kmで行われた男子マディソンは、チームブリヂストンサイクリングが毎周回ポイントを加算。11回ある途中ポイント周回のうち6回を1位通過して48ポイントを獲得。2位のCS Slingerに倍以上の大差をつけて優勝した。
窪木一茂コメント
「一生に一回しか無い東京オリンピックに向けてみんなで頑張っていきたい」
近谷涼コメント
「東京オリンピックに向けてUCIポイントの獲得が始まる。まだまだ力が足りないので一日一日を大事にトレーニングしていく」
男子マディソン 結果(30km)
1位 | チームブリヂストンサイクリング(窪木・近谷) | 48p |
2位 | CS Slinger(新村・渡邉) | 22p |
3位 | チームブリヂストンサイクリング2(沢田・原田) | 21p |
4位 | 福岡県(貝原・今村) | 19p |
5位 | 日本体育大学A(當原・滿田) | 18p |
6位 | 京都産業大学(清水・曽我部) | 6p |
日本パラサイクリング選手権 結果
500mタイムトライアル
1位 | 野口佳子(チームブリヂストンサイクリング、WC2) | 42秒661 |
2位 | 藤井美穂(楽天ソシオビジネス、WC2) | 48秒817 |
3位 | 長瀬亜衣(大阪ガス、WC1) |
1kmタイムトライアル
クラス・MC | クラス・MB | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 河本翔大(チームブリヂストンサイクリング、MC2) | 1分8秒129 | 木村和平・倉林拓和(楽天ソシオビジネス、MBP) | 53秒579 |
2位 | 小池岳太(JTBコミュニケーションデザイン、MC5) | 1分14秒214 | 大城竜之・高橋仁(チームチェブロ、MBP) | 1分27秒643 |
3位 | 沼野康二(usp lab.VCSPLENDOR、MC5) | 葭原滋男、大木卓也(パラドライブ、MBP) | 1分14秒243 |
3km個人パーシュート
1位 | 野口佳子(チームブリヂストンサイクリング、WC2) | 3分42秒639 |
2位 | 河本翔大(チームブリヂストンサイクリング、MC2) | 3分48秒128 |
3位 | 藤井美穂(楽天ソシオビジネス、WC2) | 4分5秒726 |
4km個人パーシュート
クラス・MC | ||
---|---|---|
1位 | 小池岳太(JTBコミュニケーションデザイン、MC5) | 5分15秒583 |
クラス・MB | ||
1位 | 木村和平・倉林拓和(楽天ソシオビジネス、MBP) | 4分24秒407 |
2位 | 大城竜之・高橋仁(チームチェブロ、MBP) | 4分56秒343 |
photo:Kensaku SAKAI
text&edit:Satoru Kato
text&edit:Satoru Kato
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