チームスカイがツール・ド・フランス覇者ゲラント・トーマス(イギリス)との契約を更新したと発表。契約は2021年までの3年間で、トーマスは「家族のようなチームとこれからも一緒にいられることが嬉しい」と語っている。



ツール・ド・フランスを制したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)ツール・ド・フランスを制したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Makoto.AYANO
チームスカイが9月9日に発表したプレスリリースによれば、契約は2019年、2020年、そして2021年の3年間。現在32歳のトーマスは35歳まで自国イギリスのトップチームに在籍することとなる。

「契約更新できて嬉しく思っている。チームの一員として留まることができて喜ばしいよ。ここまでチームスカイと共に素晴らしい旅路を歩み、特にここ数ヶ月はクレイジーだった。僕のためにチームは本当に色々尽くしてくれたし、これからの事にも期待している」とリリースの中で語るトーマス。

2007年にバルロワールドでプロ入りしたトーマスは、チームスカイには創設初年度の2010年に加入。今季はクリテリウム・デュ・ドーフィネで優勝し、イギリスナショナルTT選手権優勝、そしてツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを獲る「クレイジーな数ヶ月」を過ごしてきた。2008年にバルロワールド入りしたクリストファー・フルーム(イギリス)とは11年間にも及ぶチームメイトだ。

「チームスカイと僕の関係は、大きくて幸せな家族のようなもの。だからこれ以上に喜ばしいことはないんだ。(首脳陣の)デイブ(ブレイルスフォード)やフラン(ミラー)は僕がまだ17歳だった頃から知っていてくれたし、これからの期間を彼らと共に過ごせることは素晴らしい。2010年に加入したけれど、そこからチームのファンも僕をすごく応援してくれた。彼らのサポートには驚くほかないし、年々すごいことになっているんだ。彼らは世界最高のサポーターだよ。レース中あるいはSNS上では彼らに対するメッセージは言い尽くせないけれど、どんな時も心強く寄り添ってくれる彼らには感謝している。」とコメントするトーマス。来季の目標については触れられていない。

クリストファー・フルームは11年間にも及ぶチームメイト(ツール休息日の記者会見にて)クリストファー・フルームは11年間にも及ぶチームメイト(ツール休息日の記者会見にて) photo:Makoto.AYANO
チームGMのデイブ・ブレイルスフォード氏はプレスリリースの中で以下のように語っている。

「彼はチームスカイ初年度からの選手であり、年を追うごとに成長を見せてくれている。彼は進歩のためにずっと厳しいトレーニングを重ね、この競技で頂点に立つために様々な犠牲を払ってきた。そしてそれが(ツール制覇で)証明されたんだ。

いつも目標を掲げてきた彼の最初のゴールはクラシックレースで、一定以上の成績を収め、その後グランツールに目標を切り替えた。1週間のステージレースで順調に成績を上げ、他選手のアシストを受けながらグランツールを走るためにステップアップしてきた。今年ドーフィネで勝利したことはツールを狙う上で大きな確信となり、そして彼は今はツール覇者という最高の名誉を得たんだ。全ては自信を付けながら着実に進歩を続けてきた結果だ。

彼のツール制覇という目標は叶えられたけれど、まだまだ彼はたくさんのことを目標として捉えている。プライドと情熱、そして強さを保ち続ける彼が、これからも私たちと共に歩んでくれることを喜ばしく思う」。

text:So.Isobe
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