2018/09/09(日) - 12:46
9月7日、カナダでGPケベック(UCIワールドツアー)が開催され、マイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ)が登りスプリントでグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)らを破った。
スペインでブエルタ・ア・エスパーニャが、イギリスでツアー・オブ・ブリテンが、スイスでMTB世界選手権が開催される一方、カナダには世界屈指のクラシックハンターたちが集結している。フランス語圏を舞台に繰り広げられるグランプリ・シクリスト・ド・ケベック(GPケベック)と、その2日後に開催されるグランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(GPモンレアル)のワールドツアー2連戦が開催中で、9月7日には第1戦ケベックが開催された。
セント・ローレンス川に面したケベック市内を周回するコースの全長は12.6km(獲得標高186m)。ここを16周回、合計201.6kmで争われるGPケベックの総獲得標高は2976mにものぼる。周回後半からは名称の付けられた登坂が4つ登場し、フィニッシュへの登り「グラン・ダリー」は登坂距離1000m、平均勾配4%。それぞれの難易度は低くないものの連続して登坂をこなすため、波状攻撃が掛かれば集団分断も起こりうる。毎年パンチャーによるアタックが掛かるものの、ゴール勝負は決まって登りスプリントで決着するのが通例だ。
昨年大会でキャリア100勝目を飾っているペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)はブエルタ出場中。昨年2位のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)がゼッケン1を付け、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)、マイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ)、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、EFエデュケーションファースト・ドラパック)といったメンバーがスタートラインに顔を揃えた。
この日逃げグループを作ったのは5名。ニック・ドゥーガル(南アフリカ、ディメンションデータ)が唯一のワールドツアー所属選手で、ガイ・サギーブ(イスラエル、イスラエルサイクリングアカデミー)やロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング)などカナダ勢3名が加わった。
メイン集団はBMCレーシングがコントロールを担い、サンウェブもジョイン。先頭グループが残り70kmを切った頃にメイン集団内で立て続けに落車が起き、走行中の集団に横から突っ込んできた犬を避けて地面に叩きつけられたヌーノ・マトス(ポルトガル、モビスター)は右鎖骨骨折でリタイアという災難に見舞われている。
終盤に入るとアスタナがペースアップを行ったが、集団を破壊するには至らない。登りでアタックしたピーター・ケニャック(イギリス、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げを追い抜き、勢いよく残り12.6kmの最終周回に突入。終盤になってもケニャックの勢いは落ちなかったが、スプリントに向けて加速する集団の勢いが優った。
残り300mでケニャックを捕まえると同時にドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)がロングスパートを開始する。しかし冷静に背後に回り、タイミングを計ったマシューズがスプリントでパス。並びかけるティモ・ローセン(オランダ、ロットNLユンボ)や迫るヴァンアーヴェルマート、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)を押さえたままフィニッシュし、8月のビンクバンク・ツアー最終ステージ優勝、続くブルターニュ・クラシック4位と調子を上げていたマシューズがカナダ2連戦第一ラウンドを制した。
スペインでブエルタ・ア・エスパーニャが、イギリスでツアー・オブ・ブリテンが、スイスでMTB世界選手権が開催される一方、カナダには世界屈指のクラシックハンターたちが集結している。フランス語圏を舞台に繰り広げられるグランプリ・シクリスト・ド・ケベック(GPケベック)と、その2日後に開催されるグランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(GPモンレアル)のワールドツアー2連戦が開催中で、9月7日には第1戦ケベックが開催された。
セント・ローレンス川に面したケベック市内を周回するコースの全長は12.6km(獲得標高186m)。ここを16周回、合計201.6kmで争われるGPケベックの総獲得標高は2976mにものぼる。周回後半からは名称の付けられた登坂が4つ登場し、フィニッシュへの登り「グラン・ダリー」は登坂距離1000m、平均勾配4%。それぞれの難易度は低くないものの連続して登坂をこなすため、波状攻撃が掛かれば集団分断も起こりうる。毎年パンチャーによるアタックが掛かるものの、ゴール勝負は決まって登りスプリントで決着するのが通例だ。
昨年大会でキャリア100勝目を飾っているペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)はブエルタ出場中。昨年2位のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)がゼッケン1を付け、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)、マイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ)、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、EFエデュケーションファースト・ドラパック)といったメンバーがスタートラインに顔を揃えた。
この日逃げグループを作ったのは5名。ニック・ドゥーガル(南アフリカ、ディメンションデータ)が唯一のワールドツアー所属選手で、ガイ・サギーブ(イスラエル、イスラエルサイクリングアカデミー)やロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング)などカナダ勢3名が加わった。
メイン集団はBMCレーシングがコントロールを担い、サンウェブもジョイン。先頭グループが残り70kmを切った頃にメイン集団内で立て続けに落車が起き、走行中の集団に横から突っ込んできた犬を避けて地面に叩きつけられたヌーノ・マトス(ポルトガル、モビスター)は右鎖骨骨折でリタイアという災難に見舞われている。
終盤に入るとアスタナがペースアップを行ったが、集団を破壊するには至らない。登りでアタックしたピーター・ケニャック(イギリス、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げを追い抜き、勢いよく残り12.6kmの最終周回に突入。終盤になってもケニャックの勢いは落ちなかったが、スプリントに向けて加速する集団の勢いが優った。
残り300mでケニャックを捕まえると同時にドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)がロングスパートを開始する。しかし冷静に背後に回り、タイミングを計ったマシューズがスプリントでパス。並びかけるティモ・ローセン(オランダ、ロットNLユンボ)や迫るヴァンアーヴェルマート、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)を押さえたままフィニッシュし、8月のビンクバンク・ツアー最終ステージ優勝、続くブルターニュ・クラシック4位と調子を上げていたマシューズがカナダ2連戦第一ラウンドを制した。
グランプリ・シクリスト・ド・ケベック2018結果
1位 | マイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ) | 5h04'17" |
2位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) | |
3位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
4位 | ティモ・ローセン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
5位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | ゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ) | |
7位 | アルテュール・ヴィショ(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン) | |
9位 | ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ) | |
10位 | アントニー・ルー(フランス、グルパマFDJ) |
text:So.Isobe
photo:gpcqm.ca
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