リッチー・ポート(オーストラリア)がBMCレーシングからトレック・セガフレードに移籍する。契約は2019年と2020年の2年間。2年連続DNFに終わっているツール・ド・フランスはもちろん、1週間のステージレースも照準に入れるという。



リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) photo:Makoto.AYANO
兼ねてから噂されていた通り、リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)のトレック・セガフレード入りが発表された。現在33歳のポートは3年間在籍したBMCレーシングを離れ、アメリカチームで総合エースを担うこととなる。

「トレック・セガフレードに加入できることにワクワクしているよ。これまでの3年間、素晴らしい時を過ごしたBMCレーシングには感謝したい。でも僕はもう新しいチャレンジに向けて準備万端だ」と、8月23日付けでトレック・セガフレードが発表したプレスリリースの中で語っているポート。目指すは2年連続落車リタイアに終わっているツール・ド・フランスで変わらず、1週間のステージレースも積極的に狙っていくつもりという。

「今年よりも多くのレースをこなすことになるけれど、それも含めて楽しみだ。もちろん超強力な新しい仲間たちと共に目指すツール・ド・フランスは最大の目標であるものの、これまで勝ったレース、これまで走ったこともないレースも含めて1週間のステージレースにも照準を当てていく。正直言って今は僕の新しいチャレンジに向けてとても興奮している。待ちきれないよ」。

ツール直前のツール・ド・スイスで総合優勝を飾ったリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)ツール直前のツール・ド・スイスで総合優勝を飾ったリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) photo:CorVos
2010年のサクソバンク加入でワールドツアーチーム入りしたポート。2012年にはチームスカイ入りし、2016年にBMCへ。これまでパリ〜ニース2勝(2013年・2015年)、ツール・ド・ロマンディ優勝(2017年)、ツール・ド・スイス優勝(2018年)、地元オーストラリアのツアー・ダウンアンダー優勝(2017年)と勝利数を重ねてきたが、ことグランツールに関してはトラブルに悩まされ2016年ツールでの総合5位が最高順位に留まっている。

チームGMのルーカ・グエルチエーナ氏は「リッチーは来年のチームにうまく溶け込んでくれると思う。彼の経験は若手育成のためにも役立つし、チーム全体にも大きな役割を果たしてくれるだろう。彼は今最も注目すべき選手の一人。今後数年間もまだまだ活躍してくれると確信しているよ」とタスマニアンの加入を喜んでいる。

鎖骨骨折から復活したポートは土曜日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャに参戦予定。ローハン・デニス(オーストラリア)やニコラス・ロッシュ(アイルランド)らのバックアップを受け、マイヨロホ争いの一角となるかに注目が集まっている。

text:So.Isobe

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