2018/07/11(水) - 11:33
ステージ2勝目を飾り、マイヨヴェールまで4ポイントまで迫ったフェルナンド・ガビリアは「最終日パリでポイント賞を獲得できれば最高だ」とコメント。スプリント上位入賞者や落車を避けて安全にフィニッシュしたマイヨジョーヌ候補たちのコメントを紹介します。
ステージ1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
フェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が再びの勝利 photo:Makoto.AYANO
とても難しい勝利だった。でもカレブ・ユアンに苦しめられ続けたツアー・オブ・カリフォルニアと比べると、そこまでタイトなスプリントではなかったと思う。今日は他のチームの協力を得ることができず、逃げを吸収するためにクイックステップフロアーズは力を使ってしまった。それでも最後はリードアウトまで持ち込んでくれたんだ。本当に勝利に値する走りだったと思う。
ツール・ド・フランスは新しい経験の連続。レース自体は他のレースと大して変わらないけど、大会の規模自体が桁違いに大きく、格式の高さがレースの難易度を上げている。特に総合系のチームがスプリンターチームに混ざって集団先頭まで上がってくる勢いが他のレースとは違う。
大会4日目にして2勝という結果は素晴らしく、この先のステージでも多くの可能性が残されている。マイヨヴェール争いでサガンに対抗するのは難しいかもしれないけど、できる限りポイントを稼いで行きたい。最終日パリでポイント賞を獲得できれば最高だ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨヴェールはペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)がキープ photo:Makoto.AYANO
レースで勝つにはタイミングが全て。先にスプリントを仕掛けたアンドレ(グライペル)に反応していれば結果は違っていたかもしれない。でも終わってしまったことは仕方がない。今日は逃げ吸収のために力を使っていたので、どのチームもリードアウトを組めていなかった。ガビリアとの直接対決で勝つには、彼のミスを待つ以外に方法がないかもしれない。もしくは、山岳が登場するのを待つかだ。
ステージ3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)
今日のスプリントも秩序のない混沌としたものだった。チームのおかげで常に集団先頭をキープして走り、終盤の落車の後もクークレール、シーベルグ、デブイストという頼れるメンバーがそばにいてくれた。そして最後は主導権を握るために自分のタイミングでスプリントを開始。誰かのスプリントに反応して、そこからもう一段加速するスプリントが理想だったけど、残り300mほどからの長いスプリントになった。
残り100mで踏み直したものの、ガビリアやサガンの追撃を振り切れず。3位という結果に終わったものの、自分のスプリントに持ち込めたので悔いはない。勝利に絡んだ事実はいつでも自信につながる。
ハンドルを投げ込むペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
ステージ4位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
今日は調子も良く、脚が良く回っていた。でもスプリントに向けてのポジショニングに苦労して、減速しては何度も踏み直しながらのスプリントになった。今日は勝てる脚があっただけに残念な気持ちでいっぱい。スプリンターが活躍するステージはそこまで多くないのに、せっかくの貴重なチャンスを逃してしまった。
ステージ5位 マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
勝利を諦めるなら家に帰ったほうがマシ。ツール・ド・フランスは3週間の長い戦いであり、最後まで戦い抜いた選手にだけ最終日のパリシャンゼリゼのチャンスが回ってくる。まだまだパリまでの道程の中でスプリントのチャンスは多くあるので、今度こそ勝利を掴みたい。
クイックステップフロアーズが最速チームであることに疑いはない。最後はリスクを承知でポジションを上げていったけど、残り600mの時点で目の前にキンタナがいて、他の選手にもブロックされて前に上がれず。良いポジションからスプリントに持ち込むことができなかった。
マイヨジョーヌを着て走ったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
マイヨジョーヌを守ったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji
今日もストレスフルなステージだったけど、終わってみれば問題なし。1日中ずっと集団先頭に立ってリッチー・ポートと自分を守り続けてくれたチームメイトたちのおかげだ。道が細い区間も多かったので、できる限り集団の前のほうで走っておきたかった。
今日落車が頻発した原因は、コースではなく、無線を通して同じタイミングで集団の前に上がるように指示を出す各チームの監督だと思う。同じタイミングで全員が動き出すから混沌とした状態になるんだ。明日のステージはリッチー・ポートが他のメンバーと一緒に試走を済ませているので、コースを知り尽くしているはず。マイヨジョーヌを着て走るのは素晴らしい経験。これから先もできる限り長く着続けたいと思う。
マイヨアポワを着るディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール)
マイヨアポワはディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール) photo:Makoto.AYANO
自分の名前が書かれた旗やバナーが振られ、名前を叫ばれながら走るのは最高の気分。沿道の観客全員が自分を味方しているように感じてしまう。明日のステージはまず逃げに乗るのが最初の目標だけど、もちろん多くの選手が同じことを狙っている。逃げに乗ることができれば、山岳ポイントを量産してこのジャージを守りたい。
リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
チームがマイヨジョーヌを手にしていることで自動的に集団前方にいる権利が生まれる。今日もミヒャエル・シェアー、シュテファン・キュング、パトリック・ベヴィンがボディーガードのようにポジションをキープしてくれた。彼らのおかげでずっと集団前方で走っていたので、後ろで落車が起こっていることには気づかなかった。
明日の第5ステージは今日よりもずっとハードで、再びポジショニングの戦いになると思う。そしてその次の第6ステージはもっと大きな試練になる。
観客の呼びかけに応えてサインするクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
最後の(残り4kmの)ラウンドアバウトに向けてポジショニングが激しさを増し、そこから先もずっとハイスピードな走行が続いた。メーターを見るとずっと60km/hオーバー。とてもストレスフルでエネルギーを使ったけど、誰も落車に巻き込まれずに済んで良かった。
text:Kei Tsuji in Sarzeau, France
ステージ1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
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とても難しい勝利だった。でもカレブ・ユアンに苦しめられ続けたツアー・オブ・カリフォルニアと比べると、そこまでタイトなスプリントではなかったと思う。今日は他のチームの協力を得ることができず、逃げを吸収するためにクイックステップフロアーズは力を使ってしまった。それでも最後はリードアウトまで持ち込んでくれたんだ。本当に勝利に値する走りだったと思う。
ツール・ド・フランスは新しい経験の連続。レース自体は他のレースと大して変わらないけど、大会の規模自体が桁違いに大きく、格式の高さがレースの難易度を上げている。特に総合系のチームがスプリンターチームに混ざって集団先頭まで上がってくる勢いが他のレースとは違う。
大会4日目にして2勝という結果は素晴らしく、この先のステージでも多くの可能性が残されている。マイヨヴェール争いでサガンに対抗するのは難しいかもしれないけど、できる限りポイントを稼いで行きたい。最終日パリでポイント賞を獲得できれば最高だ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
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ステージ3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)
今日のスプリントも秩序のない混沌としたものだった。チームのおかげで常に集団先頭をキープして走り、終盤の落車の後もクークレール、シーベルグ、デブイストという頼れるメンバーがそばにいてくれた。そして最後は主導権を握るために自分のタイミングでスプリントを開始。誰かのスプリントに反応して、そこからもう一段加速するスプリントが理想だったけど、残り300mほどからの長いスプリントになった。
残り100mで踏み直したものの、ガビリアやサガンの追撃を振り切れず。3位という結果に終わったものの、自分のスプリントに持ち込めたので悔いはない。勝利に絡んだ事実はいつでも自信につながる。
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ステージ4位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
今日は調子も良く、脚が良く回っていた。でもスプリントに向けてのポジショニングに苦労して、減速しては何度も踏み直しながらのスプリントになった。今日は勝てる脚があっただけに残念な気持ちでいっぱい。スプリンターが活躍するステージはそこまで多くないのに、せっかくの貴重なチャンスを逃してしまった。
ステージ5位 マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
勝利を諦めるなら家に帰ったほうがマシ。ツール・ド・フランスは3週間の長い戦いであり、最後まで戦い抜いた選手にだけ最終日のパリシャンゼリゼのチャンスが回ってくる。まだまだパリまでの道程の中でスプリントのチャンスは多くあるので、今度こそ勝利を掴みたい。
クイックステップフロアーズが最速チームであることに疑いはない。最後はリスクを承知でポジションを上げていったけど、残り600mの時点で目の前にキンタナがいて、他の選手にもブロックされて前に上がれず。良いポジションからスプリントに持ち込むことができなかった。
マイヨジョーヌを着て走ったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
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今日もストレスフルなステージだったけど、終わってみれば問題なし。1日中ずっと集団先頭に立ってリッチー・ポートと自分を守り続けてくれたチームメイトたちのおかげだ。道が細い区間も多かったので、できる限り集団の前のほうで走っておきたかった。
今日落車が頻発した原因は、コースではなく、無線を通して同じタイミングで集団の前に上がるように指示を出す各チームの監督だと思う。同じタイミングで全員が動き出すから混沌とした状態になるんだ。明日のステージはリッチー・ポートが他のメンバーと一緒に試走を済ませているので、コースを知り尽くしているはず。マイヨジョーヌを着て走るのは素晴らしい経験。これから先もできる限り長く着続けたいと思う。
マイヨアポワを着るディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール)
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自分の名前が書かれた旗やバナーが振られ、名前を叫ばれながら走るのは最高の気分。沿道の観客全員が自分を味方しているように感じてしまう。明日のステージはまず逃げに乗るのが最初の目標だけど、もちろん多くの選手が同じことを狙っている。逃げに乗ることができれば、山岳ポイントを量産してこのジャージを守りたい。
リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
チームがマイヨジョーヌを手にしていることで自動的に集団前方にいる権利が生まれる。今日もミヒャエル・シェアー、シュテファン・キュング、パトリック・ベヴィンがボディーガードのようにポジションをキープしてくれた。彼らのおかげでずっと集団前方で走っていたので、後ろで落車が起こっていることには気づかなかった。
明日の第5ステージは今日よりもずっとハードで、再びポジショニングの戦いになると思う。そしてその次の第6ステージはもっと大きな試練になる。
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ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
最後の(残り4kmの)ラウンドアバウトに向けてポジショニングが激しさを増し、そこから先もずっとハイスピードな走行が続いた。メーターを見るとずっと60km/hオーバー。とてもストレスフルでエネルギーを使ったけど、誰も落車に巻き込まれずに済んで良かった。
text:Kei Tsuji in Sarzeau, France
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