2018/07/09(月) - 11:56
UCIグランフォンドの「ニセコクラシック」が7月7日から8日に開催され、男子140km総合は岡泰誠(イナーメ信濃山形)が総合優勝した。強豪市民レーサーが揃った140kmクラスを中心にレポートする。
UCIグランフォンド・ワールドシリーズとして今年3回目の開催となるニセコクラシック。グランフォンド・ワールド・チャンピオンシップの出場権を得られる大会として国内外に認知され、昨年を上回る1000人の参加者が集まった。参加者の内訳は、65%が北海道外、20%は海外からの参加者になるという。
クラスは140kmと70kmに分けられ、さらに5歳刻みの年齢別に分けられる。140kmの男子19歳以上49歳以下のクラスと、70kmの女子と男子の50歳以上のクラスがUCIグランフォンドとして行われる。各クラスの上位25%に、イタリアのヴァレーゼで開催されるグラウンフォンド・ワールド・チャンピオンシップへの出場権が与えられる。140kmの男子50歳以上、70kmの男子49歳以下、高校生のクラスは非UCIのクラスだ。
今年はUCIグランフォンドとは別に、北海道車連主催のタイムトライアルレースが7日に行われた。コースは、ニセコの玄関口となるサンモリッツ大橋を往復する3km。短距離ながらもアップダウンに富み、思いのほかハードなコースだ。
男子140km 5人のスプリント勝負を制した岡泰誠が総合優勝
前日までの予報では雨の中のレースとなりそうだったが、8日朝には晴れ間も出るほどの天気になったニセコ周辺。スタート直後には青空が広がる時もあった一方、ニセコパノラマラインでは気温14℃の濃霧の中を走るなど、北海道の大自然を感じながらのレースとなった140kmクラス。今年も3つのグループに分けて1分間隔でスタート。最終的に第1グループと第2グループが合流した。
散発的なアタックが繰り返されたのち、30km過ぎから始まるKOMに向けての登りで、森本誠(GOKISO)と岡泰誠(イナーメ信濃山形)がペースアップし、集団が長く引き伸ばされる。最初のKOMまでに約20人ほどの先頭集団が形成され、その後のニセコパノラマラインの長い下りへ。
コース中間点の70kmを過ぎたあたりから林裕也(チーム輪駄)、90km過ぎからは雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)が単独で先行。1分ほどの差をつけるものの、集団が吸収する。ペースダウンした集団は後方から30人ほどの集団が合流。一時50人ほどの集団になったものの、残り40kmからのアップダウンで再び分裂。残り10kmまでに5人が先行する。メンバーは、森本、岡、昨年総合優勝の田崎友康(F(t)麒麟山Racing)、岩島敬太(MIVRO)、紺野元汰(SBC Vertex Racing Team)。
終盤のアップダウンで森本が揺さぶるが、優勝候補が揃った中では誰も遅れず、最後のスプリント勝負へ。残り100m、フィニッシュまでの登りストレートを先頭で登ってきたのは岡。追いすがる紺野と田崎を振り切ってフィニッシュゲートに飛び込んだ。
140km総合優勝 岡泰誠コメント
「レース序盤の登りから森本さんを焚きつけて一緒にペースを上げていき、人数を絞っていきました。最後に残ったのはある程度予想していたメンバーではありましたが、紺野選手はスプリントが強いので残したくなかったですね。その時点で『やってしまった』と思いましたが、残り1kmでペースが緩んだので、早駆けして前待ちし、後ろから来たら合わせるようにしていきました」
140km総合2位 紺野元汰コメント
「あまり得意とは言えないコースで最後まで残れたので絶対勝てると思っていたのですが、スプリントになった時にマークしてなかったのが岡選手でした。途中の登りで一番力があると思っていたのは岡選手でしたが、スプリントで負けるとは思っていませんでした。最後はけっこうな差をつけられてしまったのが悔しいですね。次はツール・ド・おきなわ市民200kmで、打倒高岡さんが目標です」
男子70kmクラスは、昨年総合優勝した西谷雅史(チームオーベスト)を破って荒瀧隆公(Innocent)が総合優勝。女子は手塚悦子(IMEレーシング)が総合優勝した。
UCIグランフォンド・ワールドシリーズとして今年3回目の開催となるニセコクラシック。グランフォンド・ワールド・チャンピオンシップの出場権を得られる大会として国内外に認知され、昨年を上回る1000人の参加者が集まった。参加者の内訳は、65%が北海道外、20%は海外からの参加者になるという。
クラスは140kmと70kmに分けられ、さらに5歳刻みの年齢別に分けられる。140kmの男子19歳以上49歳以下のクラスと、70kmの女子と男子の50歳以上のクラスがUCIグランフォンドとして行われる。各クラスの上位25%に、イタリアのヴァレーゼで開催されるグラウンフォンド・ワールド・チャンピオンシップへの出場権が与えられる。140kmの男子50歳以上、70kmの男子49歳以下、高校生のクラスは非UCIのクラスだ。
今年はUCIグランフォンドとは別に、北海道車連主催のタイムトライアルレースが7日に行われた。コースは、ニセコの玄関口となるサンモリッツ大橋を往復する3km。短距離ながらもアップダウンに富み、思いのほかハードなコースだ。
男子140km 5人のスプリント勝負を制した岡泰誠が総合優勝
前日までの予報では雨の中のレースとなりそうだったが、8日朝には晴れ間も出るほどの天気になったニセコ周辺。スタート直後には青空が広がる時もあった一方、ニセコパノラマラインでは気温14℃の濃霧の中を走るなど、北海道の大自然を感じながらのレースとなった140kmクラス。今年も3つのグループに分けて1分間隔でスタート。最終的に第1グループと第2グループが合流した。
散発的なアタックが繰り返されたのち、30km過ぎから始まるKOMに向けての登りで、森本誠(GOKISO)と岡泰誠(イナーメ信濃山形)がペースアップし、集団が長く引き伸ばされる。最初のKOMまでに約20人ほどの先頭集団が形成され、その後のニセコパノラマラインの長い下りへ。
コース中間点の70kmを過ぎたあたりから林裕也(チーム輪駄)、90km過ぎからは雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)が単独で先行。1分ほどの差をつけるものの、集団が吸収する。ペースダウンした集団は後方から30人ほどの集団が合流。一時50人ほどの集団になったものの、残り40kmからのアップダウンで再び分裂。残り10kmまでに5人が先行する。メンバーは、森本、岡、昨年総合優勝の田崎友康(F(t)麒麟山Racing)、岩島敬太(MIVRO)、紺野元汰(SBC Vertex Racing Team)。
終盤のアップダウンで森本が揺さぶるが、優勝候補が揃った中では誰も遅れず、最後のスプリント勝負へ。残り100m、フィニッシュまでの登りストレートを先頭で登ってきたのは岡。追いすがる紺野と田崎を振り切ってフィニッシュゲートに飛び込んだ。
140km総合優勝 岡泰誠コメント
「レース序盤の登りから森本さんを焚きつけて一緒にペースを上げていき、人数を絞っていきました。最後に残ったのはある程度予想していたメンバーではありましたが、紺野選手はスプリントが強いので残したくなかったですね。その時点で『やってしまった』と思いましたが、残り1kmでペースが緩んだので、早駆けして前待ちし、後ろから来たら合わせるようにしていきました」
140km総合2位 紺野元汰コメント
「あまり得意とは言えないコースで最後まで残れたので絶対勝てると思っていたのですが、スプリントになった時にマークしてなかったのが岡選手でした。途中の登りで一番力があると思っていたのは岡選手でしたが、スプリントで負けるとは思っていませんでした。最後はけっこうな差をつけられてしまったのが悔しいですね。次はツール・ド・おきなわ市民200kmで、打倒高岡さんが目標です」
男子70kmクラスは、昨年総合優勝した西谷雅史(チームオーベスト)を破って荒瀧隆公(Innocent)が総合優勝。女子は手塚悦子(IMEレーシング)が総合優勝した。
H3
ニセコクラシック2018 結果
男子140km 総合
1位 | 岡 泰誠(イナーメ信濃山形) | 3時間35分54秒(36.96km/h) |
2位 | 紺野元汰(SBC Vertex Racing Team) | +3秒 |
3位 | 田崎友康(F(t)麒麟山Racing) | +4秒 |
4位 | 森本 誠(GOKISO) | +11秒 |
5位 | 岩島啓太(MIVRO) | +20秒 |
6位 | 松木健治(VC Fukuoka) | +2分9秒 |
男子70km 総合
1位 | 荒瀧隆公(Innocent) | 1時間56分24秒(34.53km/h) |
2位 | 西谷雅史(チームオーベスト) | +1分46秒 |
3位 | 苗村 徹(VC Veloce) | +2分47秒 |
4位 | 吉澤祐介(Team SHIDO) | +2分49秒 |
5位 | 藤原龍治(チームParadiso) | +2分50秒 |
6位 | 木村公一 | +2分52秒 |
女子70km 総合
1位 | 手塚悦子(IMEレーシング) | 2時間2分44秒(32.75km/h) |
2位 | 米田和美(MOPS) | +2分39秒 |
3位 | 榎本美帆(MIVRO) | +3分32秒 |
4位 | 盛永母映(F(t)麒麟山Racing) | +4分8秒 |
5位 | 廣瀬博子(Pedalist) | +5分39秒 |
6位 | 藤村祥子(MOPS) | +5分59秒 |
text&photo:Satoru Kato
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