2009/03/12(木) - 09:14
2009年3月11日、第44回ティレーノ〜アドリアティコが開幕した。第1ステージは2人の逃げが決まり、2006年のTOJ覇者のウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)を破ったジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)が優勝。エルファレスは栄光のブルージャージを獲得した。
第44回ティレーノ〜アドリアティコは、歴史上初めてトスカーナ州をスタート。この日のスタート地点、ティレニア海に近いチェチーナは昨年引退したパオロ・ベッティーニ(イタリア)の生まれ故郷だ。世界王者を輩出したこの街をスタートし、マリオ・チポッリーニ(イタリア)の故郷ルッカにほど近いカパンノーリにゴールする。
147kmのコースは概ね平坦だが、ゴール17km手前で山岳ヴァンルジャーノ峠(標高312m)を越えるのが特徴だ。
レースは初日から豪華なスプリンター勢の闘いに注目が集まった。なお、CAS(スポーツ仲裁裁判所)の判決により、開幕前日にフジ・セルヴェットの出場が決定。これで出場は計25チームに。
暖かな太陽に後押しされ、逃げを試みたのはジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)とウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)の2人。デュマは2006年TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)の総合優勝者。
32km地点で飛び出したこの2人は順調にタイム差を広げ、リーダーチームが存在しないことも影響して、タイム差は中盤で最大10分55秒に。やがてチームコロンビアやクイックステップ、サーヴェロ、リクイガスが集団牽引を開始した。
しかしタイム差は思うように縮まらず、ヴァンルジャーノ峠の麓でタイム差は4分。ここで優勝候補の筆頭マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)はメカトラにより後退する。
長さ4kmのヴァンルジャーノ峠はエルファレスが単独で上り切り、下りでデュマが先頭に復帰する。ゴールまで5kmを残して先頭2名は1分以上のリードを守り、スプリンターチームが引くメイン集団を引き離したまま最終ストレートへ。最後はエルファレスがデュマをスプリントで沈めた。
総合狙いの選手ひしめくメイン集団は、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)を下したダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)を先頭に12秒遅れでゴール。44名に絞られたこのメイン集団の中にマルツィオ・ブルセギン(イタリア、ランプレ)やファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)の姿は無かった。
優勝したエルファレスはプロ2年目の23歳。プロ初勝利が、ビッグステージレースのオープニングステージだ。総合成績、ポイント賞、山岳賞、新人賞の4つのジャージを総なめにしたエルファレスは「信じられない一日だ。幸せな気持ちでいっぱい。デュマはスプリント力がありそうだったから、ゴールが近づくと緊張した。メイン集団はタイミングを待ちすぎて追いつけなかったんだと思う」と語る。翌日からは総合リーダーとしてレースを牽引する。
選手コメントはイタリア・ガゼッタ紙より。
ティレーノ〜アドリアティコ2009第1ステージ結果
1位 ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)3h34'03"
2位 ウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)
3位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)+12"
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
5位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
6位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ミルラム)
7位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
9位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
10位 マッティ・ブレシェル(デンマーク、サクソバンク)
個人総合成績
1位 ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)3h33'50"
2位 ウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)+05"
3位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)+21"
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)+25"
5位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
6位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ミルラム)
7位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
9位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
10位 マッティ・ブレシェル(デンマーク、サクソバンク)
ポイント賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
山岳賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
新人賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
第44回ティレーノ〜アドリアティコは、歴史上初めてトスカーナ州をスタート。この日のスタート地点、ティレニア海に近いチェチーナは昨年引退したパオロ・ベッティーニ(イタリア)の生まれ故郷だ。世界王者を輩出したこの街をスタートし、マリオ・チポッリーニ(イタリア)の故郷ルッカにほど近いカパンノーリにゴールする。
147kmのコースは概ね平坦だが、ゴール17km手前で山岳ヴァンルジャーノ峠(標高312m)を越えるのが特徴だ。
レースは初日から豪華なスプリンター勢の闘いに注目が集まった。なお、CAS(スポーツ仲裁裁判所)の判決により、開幕前日にフジ・セルヴェットの出場が決定。これで出場は計25チームに。
暖かな太陽に後押しされ、逃げを試みたのはジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)とウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)の2人。デュマは2006年TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)の総合優勝者。
32km地点で飛び出したこの2人は順調にタイム差を広げ、リーダーチームが存在しないことも影響して、タイム差は中盤で最大10分55秒に。やがてチームコロンビアやクイックステップ、サーヴェロ、リクイガスが集団牽引を開始した。
しかしタイム差は思うように縮まらず、ヴァンルジャーノ峠の麓でタイム差は4分。ここで優勝候補の筆頭マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)はメカトラにより後退する。
長さ4kmのヴァンルジャーノ峠はエルファレスが単独で上り切り、下りでデュマが先頭に復帰する。ゴールまで5kmを残して先頭2名は1分以上のリードを守り、スプリンターチームが引くメイン集団を引き離したまま最終ストレートへ。最後はエルファレスがデュマをスプリントで沈めた。
総合狙いの選手ひしめくメイン集団は、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)を下したダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)を先頭に12秒遅れでゴール。44名に絞られたこのメイン集団の中にマルツィオ・ブルセギン(イタリア、ランプレ)やファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)の姿は無かった。
優勝したエルファレスはプロ2年目の23歳。プロ初勝利が、ビッグステージレースのオープニングステージだ。総合成績、ポイント賞、山岳賞、新人賞の4つのジャージを総なめにしたエルファレスは「信じられない一日だ。幸せな気持ちでいっぱい。デュマはスプリント力がありそうだったから、ゴールが近づくと緊張した。メイン集団はタイミングを待ちすぎて追いつけなかったんだと思う」と語る。翌日からは総合リーダーとしてレースを牽引する。
選手コメントはイタリア・ガゼッタ紙より。
ティレーノ〜アドリアティコ2009第1ステージ結果
1位 ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)3h34'03"
2位 ウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)
3位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)+12"
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
5位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
6位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ミルラム)
7位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
9位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
10位 マッティ・ブレシェル(デンマーク、サクソバンク)
個人総合成績
1位 ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)3h33'50"
2位 ウラディミール・デュマ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)+05"
3位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)+21"
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)+25"
5位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
6位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ミルラム)
7位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
9位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
10位 マッティ・ブレシェル(デンマーク、サクソバンク)
ポイント賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
山岳賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
新人賞
ジュリアン・エルファレス(フランス、コフィディス)
フォトギャラリー