2018/06/25(月) - 15:01
7月7日に開幕するツール・ド・フランスに向けて出場チームが続々とメンバーを発表している。アダムを中心に据えるミッチェルトン・スコットと、アダムのいないロット・スーダルの2チームのメンバーを紹介します。
オーストラリアのミッチェルトン・スコットは、ジロ・デ・イタリアでマリアローザを着続けたサイモン・イェーツの双子の兄弟アダム・イェーツ(イギリス)をエースに据える。現在25歳のイェーツはこれまで5回グランツールに出場しており、2016年のツール・ド・フランスで総合4位に入るとともにマイヨブラン(ヤングライダー賞ジャージ)を獲得。2017年はジロ総合9位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合34位という成績を残している。
今シーズン、イェーツはティレーノ〜アドリアティコでステージ1勝&総合5位、ツアー・オブ・カリフォルニア総合4位、そして前哨戦クリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ1勝&総合2位と、順調な仕上がり。「2016年に良い思い出を作ったツールに戻ることを心待ちにしていた。現状、すべてがツールに向けて良い方向に向いている。そこまで準備万端とは言えなかったカリフォルニアとドーフィネで、ステージ優勝を含む成績を残せたので自信を持っている。序盤の数日は風が吹くことも予想されているので、ツール特有のストレスフルで神経質な展開になると思う。でもチームにはコースの種類を問わず完全に自分をサポートしてくれる体制が整っている」と、3度目のツールでマイヨジョーヌを目指すイェーツは語る。
そのイェーツの言葉通り、チームは100%総合狙いのメンバー構成。マシュー・ヘイマン(オーストラリア)をはじめとする大柄なルーラー揃えており、ミケル・ニエベ(スペイン)やダリル・インピー(南アフリカ)らが山岳アシストを務める。その一方で、出場予定だったエーススプリンターのカレブ・ユアン(オーストラリア)はメンバーから外れている。今シーズン限りでチームを移籍すると噂されているユアンは今回のメンバー選外について自身のツイッターで「チームの判断を受け、精神的に打ちのめされている。ツール初挑戦に向けてこの上ないほど準備を整えていたのに。シーズン最大の目標に向けてのハードワークが無駄になってしまった」と不満をこぼしている。
ベルギーのロット・スーダルはツールでステージ通算11勝を飾っているアンドレ・グライペル(ドイツ)や世界最高峰の逃げ屋トーマス・デヘント(ベルギー)、そしてストラーデビアンケ覇者のティシュ・ベノート(ベルギー)がチームの主軸を担う。ベノートは2017年に初出場して総合20位。ドーフィネを総合14位で終えており、ステージ優勝と合わせて総合争いも念頭に入れる。
そのほかにも2016年ブエルタでステージ2勝を飾ったトーマス・マルチンスキー(ポーランド)や2011年ツールで山岳ステージを制しているイエール・ヴァネンデル(ベルギー)ら、多方向からステージ優勝を狙える布陣を敷く。ジロで20連続グランツール出場&完走という記録を打ち立てたアダム・ハンセン(オーストラリア)は事前の発表通りツールを欠場し、リフレッシュしてブエルタに挑む予定だ。
text:Kei Tsuji
オーストラリアのミッチェルトン・スコットは、ジロ・デ・イタリアでマリアローザを着続けたサイモン・イェーツの双子の兄弟アダム・イェーツ(イギリス)をエースに据える。現在25歳のイェーツはこれまで5回グランツールに出場しており、2016年のツール・ド・フランスで総合4位に入るとともにマイヨブラン(ヤングライダー賞ジャージ)を獲得。2017年はジロ総合9位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合34位という成績を残している。
今シーズン、イェーツはティレーノ〜アドリアティコでステージ1勝&総合5位、ツアー・オブ・カリフォルニア総合4位、そして前哨戦クリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ1勝&総合2位と、順調な仕上がり。「2016年に良い思い出を作ったツールに戻ることを心待ちにしていた。現状、すべてがツールに向けて良い方向に向いている。そこまで準備万端とは言えなかったカリフォルニアとドーフィネで、ステージ優勝を含む成績を残せたので自信を持っている。序盤の数日は風が吹くことも予想されているので、ツール特有のストレスフルで神経質な展開になると思う。でもチームにはコースの種類を問わず完全に自分をサポートしてくれる体制が整っている」と、3度目のツールでマイヨジョーヌを目指すイェーツは語る。
そのイェーツの言葉通り、チームは100%総合狙いのメンバー構成。マシュー・ヘイマン(オーストラリア)をはじめとする大柄なルーラー揃えており、ミケル・ニエベ(スペイン)やダリル・インピー(南アフリカ)らが山岳アシストを務める。その一方で、出場予定だったエーススプリンターのカレブ・ユアン(オーストラリア)はメンバーから外れている。今シーズン限りでチームを移籍すると噂されているユアンは今回のメンバー選外について自身のツイッターで「チームの判断を受け、精神的に打ちのめされている。ツール初挑戦に向けてこの上ないほど準備を整えていたのに。シーズン最大の目標に向けてのハードワークが無駄になってしまった」と不満をこぼしている。
ベルギーのロット・スーダルはツールでステージ通算11勝を飾っているアンドレ・グライペル(ドイツ)や世界最高峰の逃げ屋トーマス・デヘント(ベルギー)、そしてストラーデビアンケ覇者のティシュ・ベノート(ベルギー)がチームの主軸を担う。ベノートは2017年に初出場して総合20位。ドーフィネを総合14位で終えており、ステージ優勝と合わせて総合争いも念頭に入れる。
そのほかにも2016年ブエルタでステージ2勝を飾ったトーマス・マルチンスキー(ポーランド)や2011年ツールで山岳ステージを制しているイエール・ヴァネンデル(ベルギー)ら、多方向からステージ優勝を狙える布陣を敷く。ジロで20連続グランツール出場&完走という記録を打ち立てたアダム・ハンセン(オーストラリア)は事前の発表通りツールを欠場し、リフレッシュしてブエルタに挑む予定だ。
text:Kei Tsuji
ツール・ド・フランス2018出場メンバー(発表済みチーム)
ミッチェルトン・スコット | ロット・スーダル | |
アダム・イェーツ(イギリス) | ティシュ・ベノート (ベルギー) | |
ジャック・バウアー(ニュージーランド) | ジャスパー・デブイスト(ベルギー) | |
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) | トーマス・デヘント(ベルギー) | |
マシュー・ヘイマン(オーストラリア) | アンドレ・グライペル(ドイツ) | |
マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) | マルセル・シーベルグ(ドイツ) | |
ダリル・インピー(南アフリカ) | トーマス・マルチンスキー(ポーランド) | |
ミケル・ニエベ(スペイン) | イエール・ヴァネンデル(ベルギー) | |
ダミアン・ホーゾン(オーストラリア) | イェンス・クークレール(ベルギー) | |
アージェードゥーゼール | ロットNLユンボ | |
ロマン・バルデ(フランス) | ロベルト・ヘーシンク(オランダ) | |
シルヴァン・ディリエ(スイス) | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ) | |
アクセル・ドモン(フランス) | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー) | |
トニー・ガロパン(フランス) | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ) | |
アレクサンドル・ジェニエス(フランス) | パウル・マルテンス(ドイツ) | |
ピエール・ラトゥール(フランス) | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア) | |
オリバー・ナーセン(ベルギー) | ティモ・ローセン(オランダ) | |
アレクシー・ヴィエルモーズ(フランス) | アントワン・トルホーク(オランダ) |
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