2018/07/13(金) - 15:52
各種エアロホイールを手がけるオーストリアブランド、ゼンティスより2018モデルでアップデートされたSQUADシリーズをピックアップ。新たにチューブレスレディに対応した他、リムのワイド化やディスクブレーキモデルの追加など、より性能と使い勝手を改良して登場している。
ゼンティス SQUAD SLシリーズ
ゼンティス SQUAD4.2 SL photo:Makoto.AYANO
オーストリア発のエアロホイールブランド、ゼンティス。ブランドの代表作である前後バトンホイール「MARK2 TT」などがトライアスリートから圧倒的な支持を得ており、アイアンマンレースでも高いシェアを獲得している。そんなゼンティスが、ロードレースに向けラインアップするレーシングカーボンホイールがSQUADシリーズである。
SQUADシリーズは2018年モデルでラインアップを刷新。ハイエンドのSLグレードとセカンドモデルのRACEグレードにまとめられ、タイヤタイプはチューブラーはもちろんのこと、クリンチャーモデルは新たに専用リムテープとバルブを使用することでチューブレスレディに対応している。そしてホイールのグラフィックも、よりスタイリッシュなものに変更されている。
SQUAD SLシリーズは25、42、58、75mmという4種類のリムハイトで展開。それぞれ2.5、4.2、5.8、7.5というモデル名がつく。チューブラーとチューブレスレディのタイプがラインアップされているが、7.5のみチューブレスレディのみの展開となるため、全部で7モデルが用意されていることになる。リム幅は全モデル24.6mmとなっており、推奨タイヤ幅はチューブレスレディモデルが22～25mmまで、チューブラーモデルは22～28mmまでとなる。
ブレーキトラック周辺の波型形状により空力性能と放熱性を確保
ブレーキトラックには特許を取得した特殊処理を施しリム強度を向上。加えて特殊ウレタン樹脂を配合することで金属リム並の放熱性を確保している。このテクノロジーにより、アルミリム用のノーマルブレーキシューの使用が可能となっており、専用ブレーキシューへ交換の手間が省けるのと同時に、ウェットを含む全てのコンディションで高い制動力を発揮する。
25mmハイト以外には、ブレーキトラックの内周に沿って「ACTIVE TUBULATOR」と呼ばれる波型形状の段差を設けている。これによりリム周辺の空気の流れを整流し空気抵抗を抑えると共に、ブレーキング時に発生する熱の放熱性を高める効果もあるという。またリムには耐UVコーティングが施されており、紫外線によるカーボン素材へのダメージを防ぎ劣化を抑える。
フロントハブはオリジナルの軽量ハブ XH003-Carbon 
リアハブは信頼のDT SWISS 240Sを組み合わせる
特殊処理を施したブレーキトラックはノーマルブレーキシューの使用が可能
また、ニップル穴はスポークの進入角度に合わせてオフセットされており、ホール周辺への力のかかり方を均等にし、スポークテンションの最適化を実現することで、パワー伝達性や耐久性の向上を図る。またニップル穴にぴたりとニップルが納まるため、水などがリム内部に侵入することを防いでくれる効果も期待できる。
フロントハブは独自開発されたXH003-Carbon。カーボンボディを採用しハブ単体で59gという優れた軽量性が特徴である。対してリアハブはDT SWISSの240Sを使用し強度の高い堅実な作りに。スポークはストレートプルで、フロントが20本をラジアル組み、リアは24本を2クロス組で組まれている。
ゼンティス SQUAD2.5 SL (c)東商会
ゼンティス SQUAD4.2 SL (c)東商会
ゼンティス SQUAD5.8 SL (c)東商会
ゼンティス SQUAD7.5 SL (c)東商会
その他、ハブにはRFiDチップが内蔵されており、製造時期などのホイールに関する詳細な固有データを保存。また、2.5以外はスピード計測用のマグネットが予めリムに内蔵されているため、マグネットを外付けする必要はない。カラーがマットホワイトとマットブラックの2色用意されており、前後セット価格は39万～45万円（税抜）。前後それぞれ単体でも販売しているため、異なるリムハイトを組み合わせて購入することも可能だ。
ゼンティス SQUAD SLシリーズ
カラー：マットホワイト、マットブラック
タイヤタイプ：チューブラー、チューブレスレディ
リム幅：24.6mm
フロントハブ：XH003-Carbon
リアハブ：DT SWISS 240S
スポーク：20本（フロント）、24本（リア）
付属品：Xentisホイールバッグ、Xentisクイックリリース、Xentisリムテープ（チューブレスレディのみ）
・SQUAD2.5 SL（25mmハイト）
重量：1,041g（チューブラー）、1,223g（チューブレスレディ）
価格：390,000円（税抜）
・SQUAD4.2 SL（42mmハイト）
重量：1,176g（チューブラー）、1,332g（チューブレスレディ）
価格：410,000円（税抜）
・SQUAD5.8 SL（58mmハイト）
重量：1,315g（チューブラー）、1,447g（チューブレスレディ）
価格：430,000円（税抜）
・SQUAD7.5 SL（75mmハイト）
重量：1,797g（チューブレスレディ）
価格：450,000円（税抜）
ゼンティス SQUAD RACEシリーズ
ゼンティス SQUAD2.5 RACE
セカンドモデルとなるSQUAD RACEシリーズは従来のXBLシリーズに替わる新ラインアップ。リムハイト別に25、42、58mmの3種類展開で、モデル名も2.5、4.2、5.8とSLグレードと同様だ。それぞれチューブラー、チューブレスレディが用意されており、更にディスクブレーキモデルの用意もある。SLシリーズからリム・ハブを変更しコストパフォーマンスを高めたモデルながら、2.5 RACEチューブラーは1183gと非常に軽量に仕上がるなど、十分に高い性能を有する。
リムは前作よりもワイド化を推し進めたアップデートを加え、2.5のみ25mm、その他は26mm幅を採用する。ブレーキトラックにはSLグレードと同様の特殊処理が施しており、リム強度の向上、優れた放熱性を確保する。ブレーキシューもアルミリム用のノーマルブレーキシューが使用できるため、ランニングコストが低く、普段使いにも最適だろう。
スポーク進入角度に合わせてニップル穴がオフセットされた左右非対称設計
スポーク進入角度に合わせニップル穴をオフセットさせ、ホール周辺への力のかかり方を均一にし駆動効率を最適化。ニップルをぴったりと納めることで、リム内部への水の侵入も防ぐテクノロジーは上位モデルから継承。4.2、5.8に関してはリアホイールのリム形状を左右非対称のアシンメトリックデザインとすることで、スポークテンションの均一化を図っている。これによりホイール全体の剛性バランスの向上にも繋がっているという。
ハブは前後共にDT SWISS社の350を採用。コストダウンを図りつつ、質実剛健な作りでトラブルも少なく、アフターパーツも手に入れやすいなど使い勝手に優れる。なお、ディスクブレーキモデルはローターをセンターロック方式で固定する。ストレートプルで、フロントが20本をラジアル組み、リアは24本を2クロス組で組まれるのはSLグレードと同様だ。
フロントハブはDT SWISS 350としコストダウンを図る 
リアハブもDT SWISSの350と堅実な構成
ハブには製造時期などのホイールに関する詳細な固有データを記録しているRFiDチップを内蔵。4.2、5.8にはリム内部にスピード計測用のマグネットを内蔵しており、外付けでマグネットを取り付ける必要はない。カラーはそれぞれホワイトとブラックが用意されている。取り扱いは東商会だ。
ゼンティス SQUAD4.2 RACE (c)東商会
ゼンティス SQUAD5.8 RACE (c)東商会
ゼンティス SQUAD RACEシリーズ
カラー：ホワイト、ブラック
タイヤタイプ：チューブラー、チューブレスレディ
フロントハブ：DT SWISS 350
リアハブ：DT SWISS 350
付属品：Xentisホイールバッグ、Xentisクイックリリース、Xentisリムテープ（チューブレスレディのみ）
・SQUAD2.5 RACE（25mmハイト）
重量：1,183g（チューブラー）、1,363g（チューブレスレディ）
価格：260,000円（税抜、リムブレーキ）
270,000円（税抜、ディスクブレーキ）
・SQUAD4.2 RACE（42mmハイト）
重量：1,383g（チューブラー）、1,543g（チューブレスレディ）
価格：280,000円（税抜、リムブレーキ）
290,000円（税抜、ディスクブレーキ）
・SQUAD5.8 RACE（58mmハイト）
重量：1,543g（チューブラー）、1,663g（チューブレスレディ）
価格：300,000円（税抜、リムブレーキ）
310,000円（税抜、ディスクブレーキ）
ゼンティス SQUAD SLシリーズ
ゼンティス SQUAD4.2 SL photo:Makoto.AYANOオーストリア発のエアロホイールブランド、ゼンティス。ブランドの代表作である前後バトンホイール「MARK2 TT」などがトライアスリートから圧倒的な支持を得ており、アイアンマンレースでも高いシェアを獲得している。そんなゼンティスが、ロードレースに向けラインアップするレーシングカーボンホイールがSQUADシリーズである。
SQUADシリーズは2018年モデルでラインアップを刷新。ハイエンドのSLグレードとセカンドモデルのRACEグレードにまとめられ、タイヤタイプはチューブラーはもちろんのこと、クリンチャーモデルは新たに専用リムテープとバルブを使用することでチューブレスレディに対応している。そしてホイールのグラフィックも、よりスタイリッシュなものに変更されている。
SQUAD SLシリーズは25、42、58、75mmという4種類のリムハイトで展開。それぞれ2.5、4.2、5.8、7.5というモデル名がつく。チューブラーとチューブレスレディのタイプがラインアップされているが、7.5のみチューブレスレディのみの展開となるため、全部で7モデルが用意されていることになる。リム幅は全モデル24.6mmとなっており、推奨タイヤ幅はチューブレスレディモデルが22～25mmまで、チューブラーモデルは22～28mmまでとなる。
ブレーキトラック周辺の波型形状により空力性能と放熱性を確保 ブレーキトラックには特許を取得した特殊処理を施しリム強度を向上。加えて特殊ウレタン樹脂を配合することで金属リム並の放熱性を確保している。このテクノロジーにより、アルミリム用のノーマルブレーキシューの使用が可能となっており、専用ブレーキシューへ交換の手間が省けるのと同時に、ウェットを含む全てのコンディションで高い制動力を発揮する。
25mmハイト以外には、ブレーキトラックの内周に沿って「ACTIVE TUBULATOR」と呼ばれる波型形状の段差を設けている。これによりリム周辺の空気の流れを整流し空気抵抗を抑えると共に、ブレーキング時に発生する熱の放熱性を高める効果もあるという。またリムには耐UVコーティングが施されており、紫外線によるカーボン素材へのダメージを防ぎ劣化を抑える。
フロントハブはオリジナルの軽量ハブ XH003-Carbon リアハブは信頼のDT SWISS 240Sを組み合わせる 特殊処理を施したブレーキトラックはノーマルブレーキシューの使用が可能 また、ニップル穴はスポークの進入角度に合わせてオフセットされており、ホール周辺への力のかかり方を均等にし、スポークテンションの最適化を実現することで、パワー伝達性や耐久性の向上を図る。またニップル穴にぴたりとニップルが納まるため、水などがリム内部に侵入することを防いでくれる効果も期待できる。
フロントハブは独自開発されたXH003-Carbon。カーボンボディを採用しハブ単体で59gという優れた軽量性が特徴である。対してリアハブはDT SWISSの240Sを使用し強度の高い堅実な作りに。スポークはストレートプルで、フロントが20本をラジアル組み、リアは24本を2クロス組で組まれている。
ゼンティス SQUAD2.5 SL (c)東商会ゼンティス SQUAD4.2 SL (c)東商会ゼンティス SQUAD5.8 SL (c)東商会ゼンティス SQUAD7.5 SL (c)東商会その他、ハブにはRFiDチップが内蔵されており、製造時期などのホイールに関する詳細な固有データを保存。また、2.5以外はスピード計測用のマグネットが予めリムに内蔵されているため、マグネットを外付けする必要はない。カラーがマットホワイトとマットブラックの2色用意されており、前後セット価格は39万～45万円（税抜）。前後それぞれ単体でも販売しているため、異なるリムハイトを組み合わせて購入することも可能だ。
ゼンティス SQUAD SLシリーズ
カラー：マットホワイト、マットブラック
タイヤタイプ：チューブラー、チューブレスレディ
リム幅：24.6mm
フロントハブ：XH003-Carbon
リアハブ：DT SWISS 240S
スポーク：20本（フロント）、24本（リア）
付属品：Xentisホイールバッグ、Xentisクイックリリース、Xentisリムテープ（チューブレスレディのみ）
・SQUAD2.5 SL（25mmハイト）
重量：1,041g（チューブラー）、1,223g（チューブレスレディ）
価格：390,000円（税抜）
・SQUAD4.2 SL（42mmハイト）
重量：1,176g（チューブラー）、1,332g（チューブレスレディ）
価格：410,000円（税抜）
・SQUAD5.8 SL（58mmハイト）
重量：1,315g（チューブラー）、1,447g（チューブレスレディ）
価格：430,000円（税抜）
・SQUAD7.5 SL（75mmハイト）
重量：1,797g（チューブレスレディ）
価格：450,000円（税抜）
ゼンティス SQUAD RACEシリーズ
ゼンティス SQUAD2.5 RACE セカンドモデルとなるSQUAD RACEシリーズは従来のXBLシリーズに替わる新ラインアップ。リムハイト別に25、42、58mmの3種類展開で、モデル名も2.5、4.2、5.8とSLグレードと同様だ。それぞれチューブラー、チューブレスレディが用意されており、更にディスクブレーキモデルの用意もある。SLシリーズからリム・ハブを変更しコストパフォーマンスを高めたモデルながら、2.5 RACEチューブラーは1183gと非常に軽量に仕上がるなど、十分に高い性能を有する。
リムは前作よりもワイド化を推し進めたアップデートを加え、2.5のみ25mm、その他は26mm幅を採用する。ブレーキトラックにはSLグレードと同様の特殊処理が施しており、リム強度の向上、優れた放熱性を確保する。ブレーキシューもアルミリム用のノーマルブレーキシューが使用できるため、ランニングコストが低く、普段使いにも最適だろう。
スポーク進入角度に合わせてニップル穴がオフセットされた左右非対称設計 スポーク進入角度に合わせニップル穴をオフセットさせ、ホール周辺への力のかかり方を均一にし駆動効率を最適化。ニップルをぴったりと納めることで、リム内部への水の侵入も防ぐテクノロジーは上位モデルから継承。4.2、5.8に関してはリアホイールのリム形状を左右非対称のアシンメトリックデザインとすることで、スポークテンションの均一化を図っている。これによりホイール全体の剛性バランスの向上にも繋がっているという。
ハブは前後共にDT SWISS社の350を採用。コストダウンを図りつつ、質実剛健な作りでトラブルも少なく、アフターパーツも手に入れやすいなど使い勝手に優れる。なお、ディスクブレーキモデルはローターをセンターロック方式で固定する。ストレートプルで、フロントが20本をラジアル組み、リアは24本を2クロス組で組まれるのはSLグレードと同様だ。
フロントハブはDT SWISS 350としコストダウンを図る リアハブもDT SWISSの350と堅実な構成 ハブには製造時期などのホイールに関する詳細な固有データを記録しているRFiDチップを内蔵。4.2、5.8にはリム内部にスピード計測用のマグネットを内蔵しており、外付けでマグネットを取り付ける必要はない。カラーはそれぞれホワイトとブラックが用意されている。取り扱いは東商会だ。
ゼンティス SQUAD4.2 RACE (c)東商会ゼンティス SQUAD5.8 RACE (c)東商会ゼンティス SQUAD RACEシリーズ
カラー：ホワイト、ブラック
タイヤタイプ：チューブラー、チューブレスレディ
フロントハブ：DT SWISS 350
リアハブ：DT SWISS 350
付属品：Xentisホイールバッグ、Xentisクイックリリース、Xentisリムテープ（チューブレスレディのみ）
・SQUAD2.5 RACE（25mmハイト）
重量：1,183g（チューブラー）、1,363g（チューブレスレディ）
価格：260,000円（税抜、リムブレーキ）
270,000円（税抜、ディスクブレーキ）
・SQUAD4.2 RACE（42mmハイト）
重量：1,383g（チューブラー）、1,543g（チューブレスレディ）
価格：280,000円（税抜、リムブレーキ）
290,000円（税抜、ディスクブレーキ）
・SQUAD5.8 RACE（58mmハイト）
重量：1,543g（チューブラー）、1,663g（チューブレスレディ）
価格：300,000円（税抜、リムブレーキ）
310,000円（税抜、ディスクブレーキ）
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