2018/06/10(日) - 00:06
Jプロツアー第9戦の那須塩原クリテリウムは、ホセ・ビセンテ・トリビオが終盤を独走で逃げ切って優勝し、昨年に続き2連覇。2位にアイラン・フェルナンデスが入り、マトリックスパワータグがワン・ツーフィニッシュを達成した。
ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野を挟んでおよそ1ヶ月ぶりの開催となったJプロツアー。第9戦の開催地は栃木県北部の那須塩原市。JR那須塩原駅前の公道を使用してのクリテリウムだ。今年2回目の開催となるが、新幹線の停車駅でもある那須塩原駅の目の前がコースというロケーションは、国内レースでも3本の指に入るアクセスの良さと言えよう。
コースは1周2.3km。アルファベットの「T」の形状の周回コースで、3つのヘアピンカーブと2つの直角コーナーを含む。昨年と逆周りとなったことと、Jプロツアーは1チームあたりの出走人数を6人ないし5人に制限したことが今年の変更点だ。
数日前に梅雨入りした関東地方だが、この日は朝から晴れ。雲が多くなる時間もあったものの、那須塩原市周辺では30℃前後まで気温が上がり、今年一番の暑さを記録する中でのレースとなった。
ホセ・ビセンテ・トリビオ2連覇 マトリックスパワータグ1-2フィニッシュ
Jプロツアーは27周62.1km。スタート直後からしばらくはアタック合戦が続き、集団は一列棒状でレースが進行する。宇都宮ブリッツェン、シマノレーシング、チームブリヂストンサイクリング 、マトリックスパワータグが主導権を争い、逃げ、吸収、牽制を繰り返しながら集団の人数を減らしていく。
残り10周となる18周目、先頭集団はすでに30人弱ほどまで絞られる。残り9周に入ると、序盤にも逃げた鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が再度アタック。土井雪広(マトリックスパワータグ)が追従して2人が先行する。集団との差は10秒前後まで開くが、シマノレーシングが牽引して追走して残り7周までに吸収する。その後は再びアタック合戦となり、木村圭佑(シマノレーシング)、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、松田祥位(EQADS)らが飛び出しを図るが決定的な動きにはならない。
残り4周に入る直前、ヘアピンからの立ち上がりでホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)がアタック。岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が追うが差は一気に開く。10人以下まで減った先頭集団には土井やアイラン・フェルナンデスらマトリックスパワータグ勢が残るため追走がまとまらず、周回ごとに差は開いていく。
独走するトリビオは最終的に30秒まで差を広げて逃げ切り、那須塩原クリテリウム2連覇を達成。フェルナンデスが2位争いを獲ってマトリックスパワータグが1-2フィニッシュも勝ち取った。出走95人、完走16人のサバイバルレースだった。
表彰式でトリビオは「応援ありがとう。明日も勝ちます!」と日本語でコメント。明日は那須町での那須ロードレース。宣言通りの結果となるか?
ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野を挟んでおよそ1ヶ月ぶりの開催となったJプロツアー。第9戦の開催地は栃木県北部の那須塩原市。JR那須塩原駅前の公道を使用してのクリテリウムだ。今年2回目の開催となるが、新幹線の停車駅でもある那須塩原駅の目の前がコースというロケーションは、国内レースでも3本の指に入るアクセスの良さと言えよう。
コースは1周2.3km。アルファベットの「T」の形状の周回コースで、3つのヘアピンカーブと2つの直角コーナーを含む。昨年と逆周りとなったことと、Jプロツアーは1チームあたりの出走人数を6人ないし5人に制限したことが今年の変更点だ。
数日前に梅雨入りした関東地方だが、この日は朝から晴れ。雲が多くなる時間もあったものの、那須塩原市周辺では30℃前後まで気温が上がり、今年一番の暑さを記録する中でのレースとなった。
ホセ・ビセンテ・トリビオ2連覇 マトリックスパワータグ1-2フィニッシュ
Jプロツアーは27周62.1km。スタート直後からしばらくはアタック合戦が続き、集団は一列棒状でレースが進行する。宇都宮ブリッツェン、シマノレーシング、チームブリヂストンサイクリング 、マトリックスパワータグが主導権を争い、逃げ、吸収、牽制を繰り返しながら集団の人数を減らしていく。
残り10周となる18周目、先頭集団はすでに30人弱ほどまで絞られる。残り9周に入ると、序盤にも逃げた鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が再度アタック。土井雪広(マトリックスパワータグ)が追従して2人が先行する。集団との差は10秒前後まで開くが、シマノレーシングが牽引して追走して残り7周までに吸収する。その後は再びアタック合戦となり、木村圭佑(シマノレーシング)、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、松田祥位(EQADS)らが飛び出しを図るが決定的な動きにはならない。
残り4周に入る直前、ヘアピンからの立ち上がりでホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)がアタック。岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が追うが差は一気に開く。10人以下まで減った先頭集団には土井やアイラン・フェルナンデスらマトリックスパワータグ勢が残るため追走がまとまらず、周回ごとに差は開いていく。
独走するトリビオは最終的に30秒まで差を広げて逃げ切り、那須塩原クリテリウム2連覇を達成。フェルナンデスが2位争いを獲ってマトリックスパワータグが1-2フィニッシュも勝ち取った。出走95人、完走16人のサバイバルレースだった。
表彰式でトリビオは「応援ありがとう。明日も勝ちます!」と日本語でコメント。明日は那須町での那須ロードレース。宣言通りの結果となるか?
JBCF那須塩原クリテリウム 結果(62.1km)
1位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | 1時間25分18秒 |
2位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) | +26秒 |
3位 | 松田祥位(EQADS) | |
4位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | |
5位 | 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) | +31秒 |
6位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | +57秒 |
周回賞
1回目 樋口峻明(那須ブラーゼン)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3回目 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング 9
4回目 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
Jプロツアーリーダー 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 小山智也(イナーメ信濃山形)
Fクラスタ 唐見実世子が逃げ切り勝ち
女子のFクラスタは17周39.1km。レース序盤にシスターローズジャージを着る伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)と、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2人が先行。後半は唐見が独走態勢を築いて逃げ切り優勝。2位以下に2分以上の差をつけて圧倒した。
1回目 樋口峻明(那須ブラーゼン)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3回目 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング 9
4回目 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
Jプロツアーリーダー 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 小山智也(イナーメ信濃山形)
Fクラスタ 唐見実世子が逃げ切り勝ち
女子のFクラスタは17周39.1km。レース序盤にシスターローズジャージを着る伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)と、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2人が先行。後半は唐見が独走態勢を築いて逃げ切り優勝。2位以下に2分以上の差をつけて圧倒した。
Fクラスタ 結果(39.1km)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1時間2分5秒 |
2位 | 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) | +2分18秒 |
3位 | 大岩明子(ブラウ・ブリッツェン) | +2分41秒 |
E1(46km)
Jエリートツアーリーダー 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)
E2(39.1km)
E3(34.5km)
1組 | 2組 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 浜島章浩(彩北ツブラーゼ) | 51分13秒 | 小泉亮太(グランディヴェルレーシングチーム) | 41分3秒 |
2位 | 田島 誠(あらかわZoo Racing) | +0秒 | 吉岡拓哉(イナーメ信濃山形-EFT) | +1秒 |
3位 | 三橋隼人(Honda栃木 JET) | 戸祭裕介(なるしまフレンド) | ||
4位 | 入江達也(FM730) | 宮本浩志(Rapha Cycling Club) | ||
5位 | 梶原康平(DEVOTION BIKES) | +1秒 | 三角泰史(サイタマサイクルプロジェクト) | |
6位 | 江口成臣(BREZZA-KAMIHAGI) | 北浦 暁(エルドラード・エスペランサ) |
text&photo:Satoru Kato
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