2018/06/18(月) - 08:59
輝かしい戦績を残してきたピナレロのレーシングバイク「PRINCE」が、2019モデルでフルモデルチェンジ。従来のGANシリーズに替わるハイパフォーマンスモデルとして展開される。DOGMA F10から多くのテクノロジーを引き継ぎつつ、よりエアロを強化する細部アップデートが加わった1台を紹介しよう。
ピナレロの「PRINCE(プリンス)」と言えば、その登場は1997年にまで遡る伝統的なモデルであり、同社のレーシングカテゴリーを長きに渡って牽引してきたバイクである。ヤン・ウルリッヒやアレッサンドロ・ペタッキ、アレハンドロ・バルベルデといった名選手の走りを支えたマシンとして、当時のロードレースファンには憧れの1台だったことだろう。
世界初となるカーボンバックのアルミフレームとして大きな注目を集めたPRINCEは、ピナレロのアイコンとも言えるONDAフォークのデビューとともに「PRINCE SL」へモデルチェンジ。その後フラッグシップモデル初のフルカーボンフレームへと進化した「PRINCE CARBON」へ。さらにはDOGMA65.1の金型を使用して生まれ変わった現行モデルと、時代に即したテクノロジーを盛り込みつつその姿を変化させてきた。
そんな息の長いモデルとして続くPRINCEが今年フルモデルチェンジを果たし遂に5代目へ。フラッグシップのDOGMA F10に搭載された多くのテクノロジーを引き継ぎ、従来のGANシリーズに置き換わるレーシングバイクのセカンドグレードとして再び主要ラインアップに返り咲いている。それに伴いGAN RSとGAN Sがラインアップから消え、同グレードモデルとしてPRINCE FXとPRINCEがそれぞれ入れ替わる形で追加。ミドルグレードのGANのみ継続して販売されることとなる。
見た目はDOGMA F10と瓜二つと思いきや、細部の造形にはより性能を最適化するべくアップデートが加わっており、金型も新型PRINCE専用のものが使用される。その中でもDOGMA F10に特徴的な、ボトル取り付け部分を凹ませた「Concaveダウンチューブ」や、フォーク先端に整流効果のあるフィンを設けた「フォークフラップ」は同様に採用。GANと比べて10%の空力性能向上に一役買っている。
その上でDOGMA F10とは異なり、ダウンチューブは前輪との隙間を縮めるようホイールに沿って切り欠きされている他、フォーククラウンがよりヘッドチューブと一体化するインテグレーテッド化がさらに推し進められており、乱流の発生を抑制するようデザインされている。また前後ブレーキがフレームに隠れるよう、チューブをカットオフした「ヒドゥン」デザインも新規で盛り込まれ、エアロ性能に配慮した工夫が随所に窺える。
加えて、GANと比較してよりアシンメトリック化を果たしており、シートチューブやトップチューブのドライブ側のボリュームを増加させ剛性を強化。BB周辺部もわずかにマッシブになり、DOGMA F10とのカーボングレードの性能差をフレーム造形で補う設計が施されている。ジオメトリーはほぼGANと同じだと言い、DOGMA F10よりも若干ヘッドチューブが長いもののあくまでレーシングな乗り味に仕上がっている。
新作のラインアップはPRINCE FX、PRINCE、PRINCE DISKという3種類。上位グレードのPRINCE FXは高強度のT900 3Kカーボンを使用し、他社ハイエンドモデルに引けを取らない高い走行性能を獲得したDOGMA F10に次ぐハイパフォーマンスバイクに仕上がる。グラデーションカラー2色を含む計4色展開で、DURA-ACE Di2完成車、ULTEGRA完成車、フレームセットにて販売される。
GAN S相当のミドルグレードモデルPRINCEは、カーボングレードを落としたT700 12Kカーボンをメインで使用。幅広いレベルのライダーにマッチする剛性感に調整されるとともに、価格と性能をバランスさせた普及帯モデルに仕上がる。小柄な人でも乗れるEZ-fit 42サイズの展開もあり、カラーは3色。ULTEGRA完成車、新型105完成車とともにカンパニョーロPOTENZA完成車も用意される。
ディスクブレーキ搭載のPRINCE DISKはGAN DISKに替わるモデルで、完成車はハイドローリック仕様のULTEGRAアセンブルにて販売される。ブレーキキャリパーがフォーク先端に移動したことで、フォークとヘッドチューブ下部との接合部の造形に変更が加わっており、段差なく滑らかに繋がることで見た目の美しさと空力性能の両立が図られている。人気の高いレッド/ブラックの1カラー展開で、フレームセットでも販売される。
ピナレロ PRINCE FX
フレーム素材:ハイストレングスT900 3Kカーボン
フレーム重量:940g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:712/GRADIENT FLUORITE、711/GRADIENT VULCANO、747/BOB METAL、714/RED WHITE
価 格:
シマノDURA-ACE Di2完成車 970,000円(税抜)
シマノULTEGRA完成車 528,000円(税抜)
フレームセット 455,000円(税抜)
ピナレロ PRINCE
フレーム素材:ハイストレングスT700 12Kカーボン
フレーム重量:960g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:715/CARBON RED、716/BOB、717/WHITE ORANGE
価 格:
カンパニョーロPOTENZA完成車 435,000円(税抜)
シマノULTEGRA完成車 435,000円(税抜)
シマノ105完成車 385,000円(税抜)
フレームセット 275,000円(税抜)
※105仕様のみEZ-fit 42の設定あり
ピナレロ PRINCE DISK
フレーム素材:ハイストレングスT700 12Kカーボン
フレーム重量:980g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:718/CARBON RED
価 格:
シマノULTEGRA完成車 478,000円(税抜)
フレームセット 295,000円(税抜)
その他19モデル展示車をピックアップ
ピナレロの「PRINCE(プリンス)」と言えば、その登場は1997年にまで遡る伝統的なモデルであり、同社のレーシングカテゴリーを長きに渡って牽引してきたバイクである。ヤン・ウルリッヒやアレッサンドロ・ペタッキ、アレハンドロ・バルベルデといった名選手の走りを支えたマシンとして、当時のロードレースファンには憧れの1台だったことだろう。
世界初となるカーボンバックのアルミフレームとして大きな注目を集めたPRINCEは、ピナレロのアイコンとも言えるONDAフォークのデビューとともに「PRINCE SL」へモデルチェンジ。その後フラッグシップモデル初のフルカーボンフレームへと進化した「PRINCE CARBON」へ。さらにはDOGMA65.1の金型を使用して生まれ変わった現行モデルと、時代に即したテクノロジーを盛り込みつつその姿を変化させてきた。
そんな息の長いモデルとして続くPRINCEが今年フルモデルチェンジを果たし遂に5代目へ。フラッグシップのDOGMA F10に搭載された多くのテクノロジーを引き継ぎ、従来のGANシリーズに置き換わるレーシングバイクのセカンドグレードとして再び主要ラインアップに返り咲いている。それに伴いGAN RSとGAN Sがラインアップから消え、同グレードモデルとしてPRINCE FXとPRINCEがそれぞれ入れ替わる形で追加。ミドルグレードのGANのみ継続して販売されることとなる。
見た目はDOGMA F10と瓜二つと思いきや、細部の造形にはより性能を最適化するべくアップデートが加わっており、金型も新型PRINCE専用のものが使用される。その中でもDOGMA F10に特徴的な、ボトル取り付け部分を凹ませた「Concaveダウンチューブ」や、フォーク先端に整流効果のあるフィンを設けた「フォークフラップ」は同様に採用。GANと比べて10%の空力性能向上に一役買っている。
その上でDOGMA F10とは異なり、ダウンチューブは前輪との隙間を縮めるようホイールに沿って切り欠きされている他、フォーククラウンがよりヘッドチューブと一体化するインテグレーテッド化がさらに推し進められており、乱流の発生を抑制するようデザインされている。また前後ブレーキがフレームに隠れるよう、チューブをカットオフした「ヒドゥン」デザインも新規で盛り込まれ、エアロ性能に配慮した工夫が随所に窺える。
加えて、GANと比較してよりアシンメトリック化を果たしており、シートチューブやトップチューブのドライブ側のボリュームを増加させ剛性を強化。BB周辺部もわずかにマッシブになり、DOGMA F10とのカーボングレードの性能差をフレーム造形で補う設計が施されている。ジオメトリーはほぼGANと同じだと言い、DOGMA F10よりも若干ヘッドチューブが長いもののあくまでレーシングな乗り味に仕上がっている。
新作のラインアップはPRINCE FX、PRINCE、PRINCE DISKという3種類。上位グレードのPRINCE FXは高強度のT900 3Kカーボンを使用し、他社ハイエンドモデルに引けを取らない高い走行性能を獲得したDOGMA F10に次ぐハイパフォーマンスバイクに仕上がる。グラデーションカラー2色を含む計4色展開で、DURA-ACE Di2完成車、ULTEGRA完成車、フレームセットにて販売される。
GAN S相当のミドルグレードモデルPRINCEは、カーボングレードを落としたT700 12Kカーボンをメインで使用。幅広いレベルのライダーにマッチする剛性感に調整されるとともに、価格と性能をバランスさせた普及帯モデルに仕上がる。小柄な人でも乗れるEZ-fit 42サイズの展開もあり、カラーは3色。ULTEGRA完成車、新型105完成車とともにカンパニョーロPOTENZA完成車も用意される。
ディスクブレーキ搭載のPRINCE DISKはGAN DISKに替わるモデルで、完成車はハイドローリック仕様のULTEGRAアセンブルにて販売される。ブレーキキャリパーがフォーク先端に移動したことで、フォークとヘッドチューブ下部との接合部の造形に変更が加わっており、段差なく滑らかに繋がることで見た目の美しさと空力性能の両立が図られている。人気の高いレッド/ブラックの1カラー展開で、フレームセットでも販売される。
ピナレロ PRINCE FX
フレーム素材:ハイストレングスT900 3Kカーボン
フレーム重量:940g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:712/GRADIENT FLUORITE、711/GRADIENT VULCANO、747/BOB METAL、714/RED WHITE
価 格:
シマノDURA-ACE Di2完成車 970,000円(税抜)
シマノULTEGRA完成車 528,000円(税抜)
フレームセット 455,000円(税抜)
ピナレロ PRINCE
フレーム素材:ハイストレングスT700 12Kカーボン
フレーム重量:960g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:715/CARBON RED、716/BOB、717/WHITE ORANGE
価 格:
カンパニョーロPOTENZA完成車 435,000円(税抜)
シマノULTEGRA完成車 435,000円(税抜)
シマノ105完成車 385,000円(税抜)
フレームセット 275,000円(税抜)
※105仕様のみEZ-fit 42の設定あり
ピナレロ PRINCE DISK
フレーム素材:ハイストレングスT700 12Kカーボン
フレーム重量:980g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:718/CARBON RED
価 格:
シマノULTEGRA完成車 478,000円(税抜)
フレームセット 295,000円(税抜)
その他19モデル展示車をピックアップ
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