2018/05/25(金) - 09:43
1級山岳プラートネヴォーゾで登坂勝負を繰り広げた選手たちのコメントを紹介。逃げ切ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)や、激しいマリアローザ攻防戦を展開する総合勢の言葉で1日を振り返る。
逃げ切り勝利を飾ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
登りが始まった時点でステージ優勝する自信があった。今年のジロは非常に厳しさを増しているけれど、そこで勝てたことが余計に嬉しいよ。すでに先頭で形成されていた逃げグループまで連れて行ってくれたミケル・モルコフにとても感謝している。彼は今回のルームメイトで、経験豊富な彼からたくさんのことを学んでいるんだ。今日の働きぶりはまさにチームスピリットそのものだった。
最初の休息日の後、しばらく呼吸器系の感染に苦しめられていたけど、第2休息日に症状が改善して次にやってくるチャンスを待っていた。これまで逃げが一回も決まっていなかったけど、今日こそ逃げ切りの日だった。自分にチャンスがあると感じてからはなるべくポーカーフェイスで振舞っていたよ。脚もよく回っていたし自信があったんだ。ゴールまで距離を残してスプリントしたのも自信の表れだった。
今年のジロはこれ以上望めないほどの結果を残せている。エリアのスプリントをアシストして、たくさんの嬉しい瞬間をチームメイトたちと分け合ってきた。初めてのグランツールでステージ優勝するなんてとても特別な気分だ。プロになってからの頑張りが結果になって現れたよ。
ステージ4位のクリストフ・フィングステン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
今日の作戦は逃げに乗ることで、うまくタイミングを見つけてアタックの波に乗った。すぐに大きなリードを得たけれど、最後の峠では脚の差が出てグループはバラバラに。2週間走り続けた僕の脚ではステージ表彰台まであとわずかに届かなかった。もちろん落胆したけど、この厳しいステージで4位になれたので嬉しい思いもあるよ。
攻めの走りを見せた、マリアビアンカのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
アタックのチャンスを感じたので、ただそれに従っただけ。カラパスが疲れているのを見て、まだ十分な余裕があったのでアタック。良いリズムに乗って踏み続けたよ。本当はもっと大きなタイム差をつけたかったけれど、とりあえず今日のところはOK。自分のベストを尽くしてハイスピードをキープできた。まだまだ厳しい山岳が続くので状況を注視していきたい。
マリアローザまで28秒差に詰め寄ったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
パワー全開で登る今日のレイアウトは自分向きで、ようやくタイムを挽回することができた。タイミングを待って2kmでアタックし、どんな状況になるか確かめようと思っていた。1回目のアタックにはイェーツが反応して、フルームのアタックに僕とポッツォヴィーヴォが反応。後でイェーツが遅れていることに気づいたけれど、彼の脱落は予想外だった。でも残る山岳2ステージはもっと厳しい。まだレースは終わっていない。
総合3位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)
デュムランとフルームをマークしていると、予想通り彼らがアタック。最後のパワーで押し通すような登りはその2人にぴったりで、マリアローザを苦しめることになった。現時点での目標は総合表彰台だけど、僕はステージ優勝も欲しい。明日と明後日にチャンスがあるはず。
総合4位のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
ワウト(プールス)の調子が良かったので登りながら彼と話し、先行してもらうことにした。自分が後で追いついた時に彼がいてくれれば有利になると思ったんだ。作戦は完璧にうまくいったよ。イェーツはあの時点で限界だったのかどうか分からない。加速して後ろを振り向いたらデュムランとポッツォヴィーヴォしかいなかったんだ。
デュムランたちから28秒失ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
それまでは調子良かったものの、最後は単に力負けだった。でも問題ない。最善は尽くしたし、現在の総合リードに満足している。今日はこれまでで最悪の1日だったことを考えれば悪くない。今日は自分が苦手な爆発力を必要とする登りで、デュムランの2度の加速に対応できなかった。明日からの2日間は僕向き。峠をたくさん超えていくコースはライバルたちを疲弊させ、僕の味方になってくれるはずだ。誰もがデュムランをTTスペシャリストだと思っているけれど、彼はワンデーレーサーでもある。彼のアタックには驚かなかった。
text:So.Isobe
逃げ切り勝利を飾ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
登りが始まった時点でステージ優勝する自信があった。今年のジロは非常に厳しさを増しているけれど、そこで勝てたことが余計に嬉しいよ。すでに先頭で形成されていた逃げグループまで連れて行ってくれたミケル・モルコフにとても感謝している。彼は今回のルームメイトで、経験豊富な彼からたくさんのことを学んでいるんだ。今日の働きぶりはまさにチームスピリットそのものだった。
最初の休息日の後、しばらく呼吸器系の感染に苦しめられていたけど、第2休息日に症状が改善して次にやってくるチャンスを待っていた。これまで逃げが一回も決まっていなかったけど、今日こそ逃げ切りの日だった。自分にチャンスがあると感じてからはなるべくポーカーフェイスで振舞っていたよ。脚もよく回っていたし自信があったんだ。ゴールまで距離を残してスプリントしたのも自信の表れだった。
今年のジロはこれ以上望めないほどの結果を残せている。エリアのスプリントをアシストして、たくさんの嬉しい瞬間をチームメイトたちと分け合ってきた。初めてのグランツールでステージ優勝するなんてとても特別な気分だ。プロになってからの頑張りが結果になって現れたよ。
ステージ4位のクリストフ・フィングステン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
今日の作戦は逃げに乗ることで、うまくタイミングを見つけてアタックの波に乗った。すぐに大きなリードを得たけれど、最後の峠では脚の差が出てグループはバラバラに。2週間走り続けた僕の脚ではステージ表彰台まであとわずかに届かなかった。もちろん落胆したけど、この厳しいステージで4位になれたので嬉しい思いもあるよ。
攻めの走りを見せた、マリアビアンカのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
アタックのチャンスを感じたので、ただそれに従っただけ。カラパスが疲れているのを見て、まだ十分な余裕があったのでアタック。良いリズムに乗って踏み続けたよ。本当はもっと大きなタイム差をつけたかったけれど、とりあえず今日のところはOK。自分のベストを尽くしてハイスピードをキープできた。まだまだ厳しい山岳が続くので状況を注視していきたい。
マリアローザまで28秒差に詰め寄ったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
パワー全開で登る今日のレイアウトは自分向きで、ようやくタイムを挽回することができた。タイミングを待って2kmでアタックし、どんな状況になるか確かめようと思っていた。1回目のアタックにはイェーツが反応して、フルームのアタックに僕とポッツォヴィーヴォが反応。後でイェーツが遅れていることに気づいたけれど、彼の脱落は予想外だった。でも残る山岳2ステージはもっと厳しい。まだレースは終わっていない。
総合3位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)
デュムランとフルームをマークしていると、予想通り彼らがアタック。最後のパワーで押し通すような登りはその2人にぴったりで、マリアローザを苦しめることになった。現時点での目標は総合表彰台だけど、僕はステージ優勝も欲しい。明日と明後日にチャンスがあるはず。
総合4位のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
ワウト(プールス)の調子が良かったので登りながら彼と話し、先行してもらうことにした。自分が後で追いついた時に彼がいてくれれば有利になると思ったんだ。作戦は完璧にうまくいったよ。イェーツはあの時点で限界だったのかどうか分からない。加速して後ろを振り向いたらデュムランとポッツォヴィーヴォしかいなかったんだ。
デュムランたちから28秒失ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
それまでは調子良かったものの、最後は単に力負けだった。でも問題ない。最善は尽くしたし、現在の総合リードに満足している。今日はこれまでで最悪の1日だったことを考えれば悪くない。今日は自分が苦手な爆発力を必要とする登りで、デュムランの2度の加速に対応できなかった。明日からの2日間は僕向き。峠をたくさん超えていくコースはライバルたちを疲弊させ、僕の味方になってくれるはずだ。誰もがデュムランをTTスペシャリストだと思っているけれど、彼はワンデーレーサーでもある。彼のアタックには驚かなかった。
text:So.Isobe
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