エマクメーン・ビラ2018第2ステージ

アルカンシエルのファンフルーテンが最速タイム　総合首位に浮上

レース
26kmの個人タイムトライアルで、TT世界王者のアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット）が勝利。個人総合成績で首位に浮上している。


アルカンシエルのアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット）アルカンシエルのアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット） (c)CorVos
スペインはバスク地方で開催されているエマクメーン・ビラ（UCIウィメンズワールドツアー）2日目は、距離26.6kmの個人タイムトライアル。山がちなバスクだが、途中2か所の登りを除いてコースはおおよそフラットで、ほぼ一直線の道が続く。

TTスペシャリスト向けコースでベルギー王者のアンソフィー・デュイック（サーヴェロ・ビグラ）らがトップタイムを更新していくが、総合6位発進でアルカンシエルを着るアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット）の走りは圧倒的だった。

2位に入ったアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス）2位に入ったアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス） (c)CorVos2014年の個人TT世界王者リサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ）はステージ3位2014年の個人TT世界王者リサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ）はステージ3位 (c)CorVos

ノーマルバイクで走る與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ）ノーマルバイクで走る與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ） (c)CorVos5分23秒差の93位で終えた萩原麻由子（アレ・チポッリーニ）5分23秒差の93位で終えた萩原麻由子（アレ・チポッリーニ） (c)CorVos


「コースを下見していたのでどこで攻めれば良いか分かっていた」と言うファンフルーテンは26.6kmコースを平均スピード46.941km/hで走り抜き暫定首位に。「風が吹いていたのでキツかった中で良く走れた」と言う総合5位のアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス）や、2014年個人TT世界王者のリサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ）も届かず、ファンフルーテンのステージ優勝と総合首位浮上が決まった。

「これまでアルカンシエルで走ったレースはオーストラリアで1度だけ。ヨーロッパのワールドツアーレースで勝てたことがとても嬉しい。（総合14秒差の）ファンデルブレッヘンは登りで強いのでしっかりマークしないといけない」とファンフルーテンは語っている。

表彰台に上がるアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット）表彰台に上がるアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット） (c)CorVos
またこの日、TTバイクではなくロードバイクで走らざるを得なかった與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ）はステージ84位、萩原麻由子（アレ・チポッリーニ）はステージ93位で終えている。以下は與那嶺のレポート。

「もう笑うしかない状況です。ノーマルバイクでの個人TTを終えました。ほぼ平坦のITT、レース距離は26kmで、アベレージスピードは時速41km！褒めてください。チームは相変わらず最高で、TTバイクを使わせないとか。もう笑うしかないです。とにかくバスクの風を強く感じることが出来ました。

アネミエク特急からタイムアウトになってしまうのか、私。レース中はどれだけ抜かれるんだろう、私。スタートすると腹が立って、おかしくなり、一人で笑ってしまいました。無事これ名馬。誰にも抜かれること無く、ひっそりとバスクの風を感じゴールしました。レース後、チームメイトに誰にも抜かれなかったよとドヤり顔をしたらみな爆笑しながら「Eri!!! Oh!!! Good Job!!!」そうです。チームメイトは笑い合える最高の仲間です。チームの仕事を楽しみながら、コンディションを上げていきます」。

ノーマルバイクで走った與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ）ノーマルバイクで走った與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ） (c)Wiggle High5/Vélofocus
ステージ結果
1位 アネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット） 34’00”
2位 アンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス） +14”
3位 リサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ） +44”
4位 アシュリー・モールマンパシオ（南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ） +53”
5位 ジョルジア・ウィリアムス（ニュージーランド、ミッチェルトン・スコット） +1’10”
6位 オルガ・ザベリンスカヤ（ロシア、コゲアス・メットラー） +1’12”
7位 カロルアン・カヌエル（カナダ、ブールスドルマンス） +1’15”
8位 アンソフィー・デュイック（ベルギー、サーヴェロ・ビグラ） +1’19”
9位 グレイシー・エルヴィン（オーストラリア、ミッチェルトン・スコット） +1’20”
10位 ウトラップ・ルドヴィグセシリー（デンマーク、サーヴェロ・ビグラ） +1’26”
84位 與那嶺恵理（ウィグル・ハイファイブ） +4’58”
93位 萩原麻由子（アレ・チポッリーニ） +5’23”
個人総合成績
1位 アネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット） 3h25’38”
2位 アンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス） +14”
3位 リサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ） +41”
4位 アシュリー・モールマンパシオ（南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ） +52”
5位 ウトラップ・ルドヴィグセシリー（デンマーク、サーヴェロ・ビグラ） +1’29”
6位 エレナ・チェキーニ（イタリア、キャニオン・スラム） +1’31”
7位 アマンダ・スプラット（オーストラリア、ミッチェルトン・スコット） +1’36”
8位 マルティナ・リッター（オーストリア、ウィグル・ハイファイブ） +1’38”
9位 エリザ・ロンゴボルギーニ（イタリア、ウィグル・ハイファイブ） +1’39”
10位 ジョルジア・ウィリアムス（ニュージーランド、ミッチェルトン・スコット） +2’00”
ポイント賞
1位 リサ・ブレナウアー（ドイツ、ウィグル・ハイファイブ） 36pts
2位 アネミエク・ファンフルーテン（オランダ、ミッチェルトン・スコット） 35pts
3位 アンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス） 34pts
山岳賞
1位 マルゴルザタ・ヤシンスカ（ポーランド、モビスター） 6pts
2位 アシャ・パラディン（イタリア、ヴァルカーPBM） 4pts
3位 アシュリー・モールマンパシオ（南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ） 3pts
ヤングライダー賞
1位 アーフケ・ソエト（オランダ、WNT・ローター） 3h28’13”
2位 アレクサンドラ・マンリー（オーストラリア、ミッチェルトン・スコット） +24”
3位 アマリー・ディデリクセン（デンマーク、ブールスドルマンス） +30”
チーム総合成績
1位 ミッチェルトン・スコット 10h20’20”
2位 ウィグル・ハイファイブ +38”
3位 サーヴェロ・ビグラ +1’08”
text:So.Isobe
photo:CorVos
Amazon.co.jp

最新ニュース（全ジャンル）