2018/05/13(日) - 18:11
カリフォルニア州を駆け巡る7日間のツアー・オブ・カリフォルニア(UCIワールドツアー)がまもなく開幕。過酷極まりないクイーンステージや、豪華スプリンター陣が揃った北米最大級のステージレースをプレビュー。
2006年に初回大会が開催され、今年で13回目を迎える北米最大級のステージレース、アムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニア(通称ATOC)が現地時間の5月13日(日本時間14日早朝)に開幕する。ジロ・デ・イタリアと同時期ながら例年多くのワールドツアーチームが参加し、その多くがエース級の選手を参加させることで毎年注目を集めているレースだ。
UCIワールドツアー昇格して2年目を迎える2018年大会は、昨年と異なりカリフォルニア州南部のロングビーチから北上し、サクラメントを目指すルートを取る。第4ステージの個人タイムトライアルを含めて総走行距離は7日間で1000kmオーバー。日本よりも広大な土地面積を誇る「ゴールデンステイト」を駆け巡る。
ここ2年間は山頂フィニッシュが1ステージのみと難易度が下がっていたが、今年は第2日間に山頂ゴールが割り当てられた。第2ステージの山場は超級山岳ジブラルタルロード(登坂距離12km/平均勾配8%)のみだが、最終日前日の第5ステージは過酷極まりないレイアウトをもって選手たちを待ち受ける。
序盤から3級、1級、2級、2級とクリアしつつ標高2615mの最高標高地点カールソンパス(カテゴリー2級)まで一気に登り、一度1469m地点まで下ってから1級山岳ダゲットサミット(標高2235m)をクリアし、最後に3級山岳サウスレイクタホを目指すルートの獲得標高はなんと4876m。登坂力次第で総合大逆転も可能なクイーンステージを経て、カリフォルニア州都のサクラメントでフィナーレを迎える。
集団スプリントが予想されているのは第1、第5、第7ステージ。世界に名を轟かせる名物サーキット「ラグナセカ」に至る第3ステージはパンチャー向けで、2年前は小集団スプリントに持ち込んだペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が勝利している。昨年から10km距離を伸ばした個人タイムトライアルの開催地点は、スペシャライズドが本社を置くモーガンヒル。ボーラ・ハンスグローエとクイックステップフロアーズは何としても勝利を掴みたいはずだ。
2006年に初回大会が開催され、今年で13回目を迎える北米最大級のステージレース、アムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニア(通称ATOC)が現地時間の5月13日(日本時間14日早朝)に開幕する。ジロ・デ・イタリアと同時期ながら例年多くのワールドツアーチームが参加し、その多くがエース級の選手を参加させることで毎年注目を集めているレースだ。
UCIワールドツアー昇格して2年目を迎える2018年大会は、昨年と異なりカリフォルニア州南部のロングビーチから北上し、サクラメントを目指すルートを取る。第4ステージの個人タイムトライアルを含めて総走行距離は7日間で1000kmオーバー。日本よりも広大な土地面積を誇る「ゴールデンステイト」を駆け巡る。
ここ2年間は山頂フィニッシュが1ステージのみと難易度が下がっていたが、今年は第2日間に山頂ゴールが割り当てられた。第2ステージの山場は超級山岳ジブラルタルロード(登坂距離12km/平均勾配8%)のみだが、最終日前日の第5ステージは過酷極まりないレイアウトをもって選手たちを待ち受ける。
序盤から3級、1級、2級、2級とクリアしつつ標高2615mの最高標高地点カールソンパス(カテゴリー2級)まで一気に登り、一度1469m地点まで下ってから1級山岳ダゲットサミット(標高2235m)をクリアし、最後に3級山岳サウスレイクタホを目指すルートの獲得標高はなんと4876m。登坂力次第で総合大逆転も可能なクイーンステージを経て、カリフォルニア州都のサクラメントでフィナーレを迎える。
集団スプリントが予想されているのは第1、第5、第7ステージ。世界に名を轟かせる名物サーキット「ラグナセカ」に至る第3ステージはパンチャー向けで、2年前は小集団スプリントに持ち込んだペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が勝利している。昨年から10km距離を伸ばした個人タイムトライアルの開催地点は、スペシャライズドが本社を置くモーガンヒル。ボーラ・ハンスグローエとクイックステップフロアーズは何としても勝利を掴みたいはずだ。
ツアー・オブ・カリフォルニア2018ステージリスト
5月13日 | 第1ステージ | ロングビーチ〜ロングビーチ | 134.5km |
5月14日 | 第2ステージ | ヴェンチュラ〜ジブラルタルロード | 157km |
5月15日 | 第3ステージ | キングシティ〜ラグナセカサーキット | 197km |
5月16日 | 第4ステージ | サンノゼ〜モーガンヒル | 34.7km(個人TT) |
5月17日 | 第5ステージ | ストックトン〜エルクグローブ | 176.5km |
5月18日 | 第6ステージ | フォルソム〜サウスレイクタホ | 196.5km |
5月19日 | 第7ステージ | サクラメント〜サクラメント | 143km |
13のワールドチームと4つのプロコンチネンタルチームが顔を揃える今大会には、山岳の厳しいジロ・デ・イタリアを回避したトップスプリンターたちが豪華勢揃いした。
”ミスターカリフォルニア”と称しても過言ではない通算16勝のサガンを筆頭に、昨年初参加したジロでポイント賞に輝いたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)、マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)、カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)、マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)、ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン)と枚挙に暇がない。
特にクイックステップフロアーズはアルバロ・ホッジ(コロンビア)、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)、イーリョ・ケイセ(ベルギー)と最強トレインをアメリカに渡らせており、間違いなくゴール前を席巻するはず。アムステル・ゴールドレースからまるまる1ヶ月の休養を取ったサガンは早々にカリフォルニア入りし、チームメイトと共に自身の名を冠したオフロードライドイベント「サガンフォンド」に参加。心身ともに万全の状態で得意レースに挑む。
過去にはサガンが総合優勝を果たしたこともあったが、非常に厳しい山岳ステージが用意されているため、総合優勝候補はグランツールレーサーの中から生まれるだろう。昨年覇者ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)はジロ出場中で不在だが、休養明けで昨年2位のラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)や、2013年大会覇者ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)、アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、そしてカタルーニャでの骨折明け早々、ツール・ド・ロマンディで総合2位に割り込んだエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)らが顔を揃える。34kmの個人TTはヴァンガーデレンやマイカ向きだが、ベルナルも現コロンビアのTT王者であり決して不得意にはしていない。
オリヴァー・ナーセン(ベルギー)とマティアス・フランク(スイス)のアージェードゥーゼルコンビ、ピーター・ステティーナ(アメリカ、トレック・セガフレード)、ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)らも忘れてはならない存在。また、今年からプロコンに昇格したアメリカンチーム勢も顔を揃えており、自国最大のレースにかける思いはどのトップチームよりも強いはず。あらゆるステージで展開に絡んでくるだろう。
text:So.Isobe
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