【訃報】4月8日に開催されたパリ〜ルーベのレース中に落車し、心停止状態となったマイケル・ホーラールツ(ベルギー、ベランダスヴィレムス・クレラン)の死亡が搬送先の病院で確認された。パリ〜ルーベ初挑戦の23歳がこの世を去った。


マイケル・ホーラールツ(ベルギー、ベランダスヴィレムス・クレラン)写真は2017年ヘント〜ウェヴェルヘムマイケル・ホーラールツ(ベルギー、ベランダスヴィレムス・クレラン)写真は2017年ヘント〜ウェヴェルヘム photo:CorVos

ホーラールツが落車したのは257kmレースが後半にさしかかり、難易度5つ星の「トルエー=ド=アランベール」に向けてポジション争いが加熱したフィニッシュまでおよそ150kmを残した地点。単独で落車したホーラールツがコース左沿道に仰向けで倒れこむシーンが国際映像に映し出された。

すぐさまレースドクターとチームスタッフが駆けつけ、意識がなく心停止状態のホーラールツに心肺蘇生法が行われた。その後ホーラールツはヘリコプターでリールの病院へと搬送。懸命の治療もむなしく、22時40分にホーラールツの死亡が確認された。

ホーラールツは1994年7月24日生まれの23歳。2014年にベランダスヴィレムス入りしており、2016年シーズンの後半は研修生としてロット・スーダルで走っている。今シーズンはドワーズ・ドール・ウェストフラーンデレン9位、クールネ〜ブリュッセル〜クールネ20位、ブルージュ〜デパンヌ3日間レース20位という成績を残している。シクロクロス世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー)のアシストとしてヘント〜ウェヴェルヘムとロンド・ファン・フラーンデレンに2年連続出場。パリ〜ルーベは初出場だった。

ベランダスヴィレムス・クレランは現地時間23時32分(日本時間6時32分)に公式TwitterとFacebookページを更新(ホームページは現在停止状態)し、その中で訃報を伝えた。「想像を絶する悲しみの中、チームの所属選手で友人であるマイケル・ホーラールツの死去を伝えなければならない。彼は、日曜日の22時40分、愛する家族や知人たちに囲まれてリールの病院で息を引き取った。死因は心停止。治療の施しようはなかった。辛い喪失に直面している関係者の気持ちを考慮し、これ以上の発表は差し控えたい。プライバシーの尊重に感謝している。RIP(安らかに)マイケル。あなたはいつまでもチームの一員です」。

若き才能の死去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

text:Kei Tsuji
photo:CorVos

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