2018/04/03(火) - 08:49
4月1日に開催されたロンド・ファン・フラーンデレン女子レース(UCIウィメンズワールドツアー)でアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス)が独走勝利。初出場の與那嶺恵理は仕事をこなして66位で完走している。
男子レースと同日行われたUCIウィメンズワールドツアー第6戦のロンド・ファン・フラーンデレン女子エリート。コースはオウデナールデを発着する151kmで、急坂は15ヶ所設定されている。「クルイスベルグ」と「オウデ・クワレモント」「パテルベルグ」が終盤に登場するレイアウトは男子レースと共通だ。
大きなタイム差を得る逃げが生まれないままレースは難易度の高い濡れたコースを進行。フィニッシュ59km手前の「ミュール・カペルミュール」でベルギーチャンピオンのジョリアン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)やクリスティーヌ・マジェルス(ルクセンブルク、ブールスドルマンス)ら6名が先行するも、その後の平坦区間で後続が追いついて集団は40名程度に人数を増やす。その後も人数を揃えるブールスドルマンスは攻撃を続行した。
エイミー・ピータース(オランダ、ブールスドルマンス)らのペースアップによって「クルイスベルグ」で10名に絞られた精鋭集団から、リオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス)がアタック。男子レースでニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップフロアーズ)がそうしたように、フィニッシュまでおよそ26kmを残してファンデルブレッヘンが独走を開始した。
続く「オウデ・クワレモント」や「パテルベルグ」でアシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)やカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がカウンターアタックを仕掛けたものの、ブールスドルマンスのメンバー3名がこれらの動きをカバー。ファンデルブレッヘンが後続に1分08秒差をつけて逃げ切り、ピータースとのワンツー勝利を達成。3位にはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が入った。
オランダ人選手による男女レース独走勝利。「こんな独走という形で勝てるとは思っていなかった。ベルギーの偉大なるレースで勝利して誇らしい気持ち。2位にエイミーも入り、最高の結果になった」と、その輝かしい戦歴にロンドを加えたファンデルブレッヘンは語る。この勝利によりファンデルブレッヘンがUCIウィメンズワールドツアーランキングの首位に立っている。
ウィグル・ハイファイブは病欠者が続出したため「アルデンヌクラシック」に備えていた與那嶺恵理が急遽出場。チーム内で今シーズン最も長いレース距離をこなしている與那嶺はドワーズ・ドール・フラーンデレンからの連戦出場で、トラック世界選手権三冠のキルステン・ウィルドとリサ・ブレナウアーをアシストすることに。
「コースはこれ以上無いぐらい過去最高に厳しく、石畳の粗さ、登り斜度、覚えきれないコーナーの数。私の苦手がてんこ盛りでした。レースは今年のお約束、雨と嵐。展開が激しすぎて、ただただ付いて耐えて、苦手な石畳でメイン集団の最後方に落ち、何とか踏み止まって戻る。上がれる場所で先頭に上がりリサとキルステンのフォローをする。チャンスが有れば逃げにも飛び込んで、ローテを回すのですが、追走も強烈で今日は絶対に逃がさない。強い意志を感じました」と厳しいレースを與那嶺は振り返る。
「カペルミュールの激坂石畳を超え、必死に先頭を追走してリサに合流。そこからしばらくは先頭で集団をコントロールしながらレースを進めました。リサとクリスティンの指示に合わせてアタックのフォロー。リサからも「Good Job! Eri!」と褒められますますやる気に。集団が割れると思っていたカナリーベルグで、登りはギリギリ耐えきったのですが、下りへつなぐたった100mの平坦区間で耐えきれず、ギリギリ、本当にギリギリドロップ。私のレースはここで終わりました」と語る與那嶺は5分41秒遅れの集団内でオウデナールデにフィニッシュしている。
「観客の大声援を浴びながら、非常に悔しい思いでレースを終えました。リサは粘りに粘って8位でフィニッシュ!追走のキルステンも追走集団の先頭を取って11位フィニッシュ!私は第3集団でのゴールとなりました。自分に出来ること、出来ないことを明確に理解しつつの今年。北のクラシックの盛り上がり、熱狂度を感じながら、やっぱりもう一歩、もう一歩、前で上で展開をしたいと強く感じました。このレースでフランダースクラシックも終わり、いよいよアルデンヌ週間へ向かいます!大きな目標であるアルデンヌに向けてあと二週間。応援よろしくお願いします!」
男子レースと同日行われたUCIウィメンズワールドツアー第6戦のロンド・ファン・フラーンデレン女子エリート。コースはオウデナールデを発着する151kmで、急坂は15ヶ所設定されている。「クルイスベルグ」と「オウデ・クワレモント」「パテルベルグ」が終盤に登場するレイアウトは男子レースと共通だ。
大きなタイム差を得る逃げが生まれないままレースは難易度の高い濡れたコースを進行。フィニッシュ59km手前の「ミュール・カペルミュール」でベルギーチャンピオンのジョリアン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)やクリスティーヌ・マジェルス(ルクセンブルク、ブールスドルマンス)ら6名が先行するも、その後の平坦区間で後続が追いついて集団は40名程度に人数を増やす。その後も人数を揃えるブールスドルマンスは攻撃を続行した。
エイミー・ピータース(オランダ、ブールスドルマンス)らのペースアップによって「クルイスベルグ」で10名に絞られた精鋭集団から、リオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス)がアタック。男子レースでニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップフロアーズ)がそうしたように、フィニッシュまでおよそ26kmを残してファンデルブレッヘンが独走を開始した。
続く「オウデ・クワレモント」や「パテルベルグ」でアシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)やカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がカウンターアタックを仕掛けたものの、ブールスドルマンスのメンバー3名がこれらの動きをカバー。ファンデルブレッヘンが後続に1分08秒差をつけて逃げ切り、ピータースとのワンツー勝利を達成。3位にはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が入った。
オランダ人選手による男女レース独走勝利。「こんな独走という形で勝てるとは思っていなかった。ベルギーの偉大なるレースで勝利して誇らしい気持ち。2位にエイミーも入り、最高の結果になった」と、その輝かしい戦歴にロンドを加えたファンデルブレッヘンは語る。この勝利によりファンデルブレッヘンがUCIウィメンズワールドツアーランキングの首位に立っている。
ウィグル・ハイファイブは病欠者が続出したため「アルデンヌクラシック」に備えていた與那嶺恵理が急遽出場。チーム内で今シーズン最も長いレース距離をこなしている與那嶺はドワーズ・ドール・フラーンデレンからの連戦出場で、トラック世界選手権三冠のキルステン・ウィルドとリサ・ブレナウアーをアシストすることに。
「コースはこれ以上無いぐらい過去最高に厳しく、石畳の粗さ、登り斜度、覚えきれないコーナーの数。私の苦手がてんこ盛りでした。レースは今年のお約束、雨と嵐。展開が激しすぎて、ただただ付いて耐えて、苦手な石畳でメイン集団の最後方に落ち、何とか踏み止まって戻る。上がれる場所で先頭に上がりリサとキルステンのフォローをする。チャンスが有れば逃げにも飛び込んで、ローテを回すのですが、追走も強烈で今日は絶対に逃がさない。強い意志を感じました」と厳しいレースを與那嶺は振り返る。
「カペルミュールの激坂石畳を超え、必死に先頭を追走してリサに合流。そこからしばらくは先頭で集団をコントロールしながらレースを進めました。リサとクリスティンの指示に合わせてアタックのフォロー。リサからも「Good Job! Eri!」と褒められますますやる気に。集団が割れると思っていたカナリーベルグで、登りはギリギリ耐えきったのですが、下りへつなぐたった100mの平坦区間で耐えきれず、ギリギリ、本当にギリギリドロップ。私のレースはここで終わりました」と語る與那嶺は5分41秒遅れの集団内でオウデナールデにフィニッシュしている。
「観客の大声援を浴びながら、非常に悔しい思いでレースを終えました。リサは粘りに粘って8位でフィニッシュ!追走のキルステンも追走集団の先頭を取って11位フィニッシュ!私は第3集団でのゴールとなりました。自分に出来ること、出来ないことを明確に理解しつつの今年。北のクラシックの盛り上がり、熱狂度を感じながら、やっぱりもう一歩、もう一歩、前で上で展開をしたいと強く感じました。このレースでフランダースクラシックも終わり、いよいよアルデンヌ週間へ向かいます!大きな目標であるアルデンヌに向けてあと二週間。応援よろしくお願いします!」
ロンド・ファン・フラーンデレン2018女子エリート
1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス) | 4:08:46 |
2位 | エイミー・ピータース(オランダ、ブールスドルマンス) | 0:01:08 |
3位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ) | |
5位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス) | |
6位 | マウゴジャータ・ヤシンスカ(ポーランド、モビスター) | |
7位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | |
8位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ、ウィグル・ハイファイブ) | |
9位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
10位 | メーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス) | 0:01:11 |
66位 | 與那嶺恵理(日本、ウィグル・ハイファイブ) | 0:05:41 |
text:Kei.Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
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