2018/03/01(木) - 15:30
沖縄で初めて開催されたJプロツアー。開催の構想は10年ほど前からあったそうだが、昨年から実現に向けての動き出し、およそ半年という短期の準備期間で開催にこぎつけたという。ツール・ド・おきなわに次ぐ二つめのメジャーレース開催までの経緯を、主催者に聞いた。
沖縄のロードレースと言えば、毎年11月に開催される「ツール・ド・おきなわ」が有名だ。トップカテゴリーのUCIレースから市民レース、サイクリングイベントまで、多くの参加者が集まる。そうした一大イベントがある一方、定期的に開催される全国規模のレースは他になかった。
10年ほど前、Jプロツアーを主催するJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)に沖縄からレース開催の打診があったそうだが、諸事情で断念。しかし昨年から開催に向けて動き出し、今年のJプロツアー開幕戦として組み込まれた。開催までのことや今後の目標について、実行委員会の川畑太一さんに2日間のレース終了後にお話をうかがった。
Jプロツアーロードレース沖縄大会開催実行委員会 事務局長 川畑太一さん
私はかりゆしホテルに勤務しているのですが、私達の社長が自転車好きなんです。この周辺では国内チームが合宿するので、何か出来ないかなと社長と話をしていました。じゃぁ、合宿中のチームを呼んで一般からも参加者を募って草レースをやってみようかという話になったのですが、各方面の調整の手間を考えるとそれじゃもったいないなと。どうせやるなら話題性のある大会にしたい。それでJプロツアーをやろうという話になりました。
実は、私がかりゆしホテルに入社したのは昨年の4月で、このレースについて本格的に動き出したのは8月末だったんです。それで9月のツール・ド・北海道に行ってレース運営についてのノウハウを先輩方に色々教えてもらったり相談にのってもらったりして、なんとか開催出来る形を整えて昨年12月に正式発表しました。
私は元々、沖縄県内の選手強化にも関わっていました。沖縄出身の選手は新城幸也選手や内間康平選手がいますが、その次がいない。トップとその次の差が大きいんです。だから、こういうレースを開催して走れる環境を作って、見てもらおうというのをやりたかったんです。観客に対してもコンパクトなレースにしたかったので、距離的にもコース的にもちょうど良い設定に出来たと思います。
沖縄でロードレースと言うと「ツール・ド・おきなわ」ですが、見る側からすれば目の前を通過するのは一瞬なので、自転車レースの迫力は伝わりづらいと思うし、理解されていない人も多いと思うんです。エンターテイメント性を持たせたかったので、このコースなら1周5〜6分で周ってくるので、一般の人が見ても飽きないし、面白いし、カッコイイと感じてもらえたのではないかと思ってます。
ダムでの開催ということで、初開催だし、(選手がダムに)落ちるのではないかと言われていたのですが、大きな事故もなく2日間終われたので、本当に良かったです。沖縄の中部地区で全国規模のレースが開催できたことはありがたいと思っています。
課題は段取りが悪すぎたことですね。私1人でやってるというのもありますけれど、行政とか警察などへの対応は詰めが甘かったところも多々あったので、来年は修正しないといけないと思っています。
今後の目標は、Jプロツアーをもっと盛り上げられるようにしていきたいし、一般参加クラスも増やしたいです。沖縄県内だけじゃなく、県外からも旅行に来てレースにも出られるような形を作っていきたいです。
text&photo:Satoru Kato
沖縄のロードレースと言えば、毎年11月に開催される「ツール・ド・おきなわ」が有名だ。トップカテゴリーのUCIレースから市民レース、サイクリングイベントまで、多くの参加者が集まる。そうした一大イベントがある一方、定期的に開催される全国規模のレースは他になかった。
10年ほど前、Jプロツアーを主催するJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)に沖縄からレース開催の打診があったそうだが、諸事情で断念。しかし昨年から開催に向けて動き出し、今年のJプロツアー開幕戦として組み込まれた。開催までのことや今後の目標について、実行委員会の川畑太一さんに2日間のレース終了後にお話をうかがった。
Jプロツアーロードレース沖縄大会開催実行委員会 事務局長 川畑太一さん
私はかりゆしホテルに勤務しているのですが、私達の社長が自転車好きなんです。この周辺では国内チームが合宿するので、何か出来ないかなと社長と話をしていました。じゃぁ、合宿中のチームを呼んで一般からも参加者を募って草レースをやってみようかという話になったのですが、各方面の調整の手間を考えるとそれじゃもったいないなと。どうせやるなら話題性のある大会にしたい。それでJプロツアーをやろうという話になりました。
実は、私がかりゆしホテルに入社したのは昨年の4月で、このレースについて本格的に動き出したのは8月末だったんです。それで9月のツール・ド・北海道に行ってレース運営についてのノウハウを先輩方に色々教えてもらったり相談にのってもらったりして、なんとか開催出来る形を整えて昨年12月に正式発表しました。
私は元々、沖縄県内の選手強化にも関わっていました。沖縄出身の選手は新城幸也選手や内間康平選手がいますが、その次がいない。トップとその次の差が大きいんです。だから、こういうレースを開催して走れる環境を作って、見てもらおうというのをやりたかったんです。観客に対してもコンパクトなレースにしたかったので、距離的にもコース的にもちょうど良い設定に出来たと思います。
沖縄でロードレースと言うと「ツール・ド・おきなわ」ですが、見る側からすれば目の前を通過するのは一瞬なので、自転車レースの迫力は伝わりづらいと思うし、理解されていない人も多いと思うんです。エンターテイメント性を持たせたかったので、このコースなら1周5〜6分で周ってくるので、一般の人が見ても飽きないし、面白いし、カッコイイと感じてもらえたのではないかと思ってます。
ダムでの開催ということで、初開催だし、(選手がダムに)落ちるのではないかと言われていたのですが、大きな事故もなく2日間終われたので、本当に良かったです。沖縄の中部地区で全国規模のレースが開催できたことはありがたいと思っています。
課題は段取りが悪すぎたことですね。私1人でやってるというのもありますけれど、行政とか警察などへの対応は詰めが甘かったところも多々あったので、来年は修正しないといけないと思っています。
今後の目標は、Jプロツアーをもっと盛り上げられるようにしていきたいし、一般参加クラスも増やしたいです。沖縄県内だけじゃなく、県外からも旅行に来てレースにも出られるような形を作っていきたいです。
text&photo:Satoru Kato