2018/02/10(土) - 19:17
いよいよ今年もシクロクロスの一大イベント、シクロクロス東京が開幕した。7回目を迎えた初日にはC1からC4、マスターズなどが開催され、多くのシクロクロッサーがお台場の砂と戯れた。初日の模様をダイジェストレポート。
東京が18日ぶりに気温10度を超える絶好のアウトドア日和の中、お台場海浜公園に鳴り響いたのはカウベルの音色と大歓声。東京オリンピック開催のため、今年で一旦区切りとなる大人気の都市型シクロクロスイベントが開幕した。
朝の試走段階こそ硬く締まっていたお台場(正しくは神津島)の砂だったが、プログラムの進行と共に掘り返されて乗車を困難なものにした。ただし今年は砂浜区間のコースレイアウトが大きく変更され、昨年よりも乗車率が上がったようだ。勢いをつければ乗り切れる区間もあり、刻まれた轍をいかにトレースできるかがコース攻略の鍵であり、シクロクロス東京の醍醐味だ。
降りれば地獄、乗れても辛い砂区間。キャンバーや木の根が多い林間区間を踏まえて参加者たちはセッティングに頭を悩ませる。試走時間には翌日のエリートレースに出場する選手数名が下見がてら異次元の走りを披露し、ギャラリーからは感嘆のため息が漏れた。
この日は先週末にオランダ、ファルケンブルクで開催された世界選手権帰りの竹之内悠(東洋フレーム)と織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、そして前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)によるトークショーが行われ、集まったファンの前で選手目線から見たコーステープの中の世界について語った。
過去最高となる9000人(主催者発表)が押しかけた会場では、主催のチャンピオンシステム・ジャパンをはじめとする各ブランドのブース、「本場」スタイルを届けるビールやフリッツなどの飲食ブースが立ち並び、新製品の展示や招待選手のファンサービスが行われ、テストコースでのバイク試乗には多くの人だかりができていた。熟成が進むシクロクロスムーブメントだが、来年は野辺山シクロクロスがUCIのC1カテゴリーに昇格するなど、まだまだ衰えることはなさそうだ。
この日C4カテゴリーのエントラントは、3レース合わせてなんと過去最多の201名。ランニングを織り交ぜたユニークな「サンドスイッチエンデューロ」も昨年に続いて開催され、握り寿司と寿司職人のチームが走ったり、ベーグルワンチームが圧勝したり。
CM2+3では仁藤竜一(スワコレーシング)が勝利し、C3ではジョン・タイサム(MIVRO)が2位に2分半をつける圧勝。CL2+3では渡部春雅(GIANT港北Liv)が勝利している。
激戦のC2では、これまでコンスタントに好リザルトを獲得していた大木英史(CICADA UNITED)が涙の優勝でC1への昇格切符を掴む。30秒先行でスタートしたマスターズでは、バニーホップで魅せた伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan)が昨年に続く連勝。C2との時差スタートとなったジュニアカテゴリーでは世界選手権帰りの積田連(Team CHAINRING)が小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)らを1分以上引き離す流石の走りで勝利を飾った。
そしてこの日の最終種目、C1カテゴリーでも翌日のエリートレース出走権を掛けた激しい戦いが繰り広げられた。序盤から安藤光平(SHIDO-WORKS)が独走態勢を敷くものの、ほぼ最後尾スタートの元プロロード選手、品川真寛(TEAM YOU CAN)がハイペースを刻んで猛追する。
品川は最終周回にかけて安藤をキャッチし、最終的に独走に持ち込んでフィニッシュ。シクロクロス東京と相性の良い佐藤利英(Team Chainring)が最終盤に2位へと上がり、4年連続となる土曜日のC1レースでの表彰台を獲得してみせた。3位に滑り込んだ安藤と合わせて3名が翌日のエリートレース出場権を得ている。
翌日日曜日には、日本トップクラスの選手たちが華麗な走りを披露する男女エリートレースを筆頭に、小学生カテゴリーと90分間エンデューロ、オープンレースなどが行われる。CL1の出走は13時15分、エリート男子の出走は14時05分の予定だ。また、フェルトブースでは弱虫ペダルの前田公平・織田聖両選手によるサイン会も行われる予定だ。予定の合う方はぜひ会場へ!今年で最後となる可能性もある都市型シクロクロスレースを見逃す手はない。
text:So.Isobe
photo:CW編集部
東京が18日ぶりに気温10度を超える絶好のアウトドア日和の中、お台場海浜公園に鳴り響いたのはカウベルの音色と大歓声。東京オリンピック開催のため、今年で一旦区切りとなる大人気の都市型シクロクロスイベントが開幕した。
朝の試走段階こそ硬く締まっていたお台場(正しくは神津島)の砂だったが、プログラムの進行と共に掘り返されて乗車を困難なものにした。ただし今年は砂浜区間のコースレイアウトが大きく変更され、昨年よりも乗車率が上がったようだ。勢いをつければ乗り切れる区間もあり、刻まれた轍をいかにトレースできるかがコース攻略の鍵であり、シクロクロス東京の醍醐味だ。
降りれば地獄、乗れても辛い砂区間。キャンバーや木の根が多い林間区間を踏まえて参加者たちはセッティングに頭を悩ませる。試走時間には翌日のエリートレースに出場する選手数名が下見がてら異次元の走りを披露し、ギャラリーからは感嘆のため息が漏れた。
この日は先週末にオランダ、ファルケンブルクで開催された世界選手権帰りの竹之内悠(東洋フレーム)と織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、そして前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)によるトークショーが行われ、集まったファンの前で選手目線から見たコーステープの中の世界について語った。
過去最高となる9000人(主催者発表)が押しかけた会場では、主催のチャンピオンシステム・ジャパンをはじめとする各ブランドのブース、「本場」スタイルを届けるビールやフリッツなどの飲食ブースが立ち並び、新製品の展示や招待選手のファンサービスが行われ、テストコースでのバイク試乗には多くの人だかりができていた。熟成が進むシクロクロスムーブメントだが、来年は野辺山シクロクロスがUCIのC1カテゴリーに昇格するなど、まだまだ衰えることはなさそうだ。
この日C4カテゴリーのエントラントは、3レース合わせてなんと過去最多の201名。ランニングを織り交ぜたユニークな「サンドスイッチエンデューロ」も昨年に続いて開催され、握り寿司と寿司職人のチームが走ったり、ベーグルワンチームが圧勝したり。
CM2+3では仁藤竜一(スワコレーシング)が勝利し、C3ではジョン・タイサム(MIVRO)が2位に2分半をつける圧勝。CL2+3では渡部春雅(GIANT港北Liv)が勝利している。
激戦のC2では、これまでコンスタントに好リザルトを獲得していた大木英史(CICADA UNITED)が涙の優勝でC1への昇格切符を掴む。30秒先行でスタートしたマスターズでは、バニーホップで魅せた伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan)が昨年に続く連勝。C2との時差スタートとなったジュニアカテゴリーでは世界選手権帰りの積田連(Team CHAINRING)が小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)らを1分以上引き離す流石の走りで勝利を飾った。
そしてこの日の最終種目、C1カテゴリーでも翌日のエリートレース出走権を掛けた激しい戦いが繰り広げられた。序盤から安藤光平(SHIDO-WORKS)が独走態勢を敷くものの、ほぼ最後尾スタートの元プロロード選手、品川真寛(TEAM YOU CAN)がハイペースを刻んで猛追する。
品川は最終周回にかけて安藤をキャッチし、最終的に独走に持ち込んでフィニッシュ。シクロクロス東京と相性の良い佐藤利英(Team Chainring)が最終盤に2位へと上がり、4年連続となる土曜日のC1レースでの表彰台を獲得してみせた。3位に滑り込んだ安藤と合わせて3名が翌日のエリートレース出場権を得ている。
翌日日曜日には、日本トップクラスの選手たちが華麗な走りを披露する男女エリートレースを筆頭に、小学生カテゴリーと90分間エンデューロ、オープンレースなどが行われる。CL1の出走は13時15分、エリート男子の出走は14時05分の予定だ。また、フェルトブースでは弱虫ペダルの前田公平・織田聖両選手によるサイン会も行われる予定だ。予定の合う方はぜひ会場へ!今年で最後となる可能性もある都市型シクロクロスレースを見逃す手はない。
text:So.Isobe
photo:CW編集部
C1
1位 | 品川真寛(TEAM YOU CAN) | 1h02’04” |
2位 | 佐藤利英(Team Chainring) | +06” |
3位 | 安藤光平(SHIDO-WORKS) | +07” |
4位 | 松岡亮(ボナペティ) | +1’17” |
5位 | 松田賢太郎(Cyclery Kirin/KMC/iPlan) | +1’32” |
6位 | 落合友樹(TeamRuedaNAGOYA) | +2’16” |
7位 | 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) | +2’17” |
8位 | 山本誠一(EVOLUTION) | +2’24” |
9位 | 佐川祐太(BOUNCE) | +2’46” |
10位 | 柴田健太郎(EAM QMAX) | +3’00” |
CJ
1位 | 積田連(Team CHAINRING) | 36’32” |
2位 | 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +1’06” |
3位 | 橋本嶺登(パワースポーツSICK) | +1’24” |
C2
1位 | 大木英史(CICADA UNITED) | 38’43” |
2位 | 吉澤祐介(SHIDO-WORKS) | |
3位 | 松本佑太(mont-bell) | +14” |
CM1
1位 | 伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan) | 36’44” |
2位 | 中野政彦(カシャロ水曜夜練) | |
3位 | 佐々木正(CICADA UNITED) | +07” |
C3
1位 | ジョン・タイサム(MIVRO) | 30’43” |
2位 | 松山献太郎(ピアチェーレヤマ) | +2’35” |
3位 | 蛯子裕樹(Sim Works CX Racing) | +2’48” |
C4-A
1位 | 南朋弥(team tacke) | 34’11” |
2位 | 佐野勇人(サイクルフリーダム) | +33” |
3位 | 作本敏治(Yahoo! JAPAN Cycle Racing Team) | +40” |
C4-B
1位 | 根津寛人(A-pad) | 25’35” |
2位 | 藤塚拓馬(CYCLE WITCHES) | +58” |
3位 | 宮下洋輔(多摩湖朝練部 / SaddleTripper CX) | +1’13” |
C4-C
1位 | 田中敏樹(BEX ISOYA) | 25’46” |
2位 | 高木俊幸(クラブ・ロードロ) | +01” |
3位 | 村井敦志(1985) | +03” |
CM2+3
1位 | 仁藤竜一(スワコレーシング) | 25’14” |
2位 | 川村浩二(エキップナカムラ) | +1’32” |
3位 | 山藤健二(MUUR zero Velofutur) | +1’41” |
U17
1位 | 中島渉(Limited Team 846/Team-K) | 23’40” |
2位 | 菊地壮太郎(TEAM AIBE) | +7’00” |
U15
1位 | 綾野尋(cycleclub3UP.) | 25’55” |
2位 | 永野昇海(イナーメ信濃山形) | +1’06” |
3位 | 落合康生(ナカザワジム) | +1’40” |
CL2+3
1位 | 渡部春雅(GIANT港北Liv) | 26’51” |
2位 | 日吉愛華(リミテッドチーム846) | +2’56” |
3位 | 栗原裕美子(TRC PANAMAREDS CX) | +3’09” |
サンドスイッチエンデューロ
1位 | ベーグルワン | 1h23’10” |
2位 | 板金王 | +3’04” |
3位 | 砂おぶらお | -1Lap |
text:So.Isobe
photo:CW編集部
photo:CW編集部
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