引退したアルベルト・コンタドールが手がけ、イヴァン・バッソがマネージャーを務めるUCIコンチネンタルチーム「ポーラテック・コメタ」が発足。U23とジュニアを含めて38名がかつてのチャンピオンが手がける育成チームで走る。


コンタドールの地元ピントで行われたポーラテック・コメタのチームプレゼンテーションコンタドールの地元ピントで行われたポーラテック・コメタのチームプレゼンテーション photo:Polartec-Kometa

「メンバー全員が若く、彼らの中から大成功を収める選手も出てくるはず。でも結果を出すことやプロ入りすることだけではなく、若い選手の人間としての成長にも重きを置きたい。実直に、チームワークに徹する重要性を伝え、スポンサーとシェアしていきたい」とアルベルト・コンタドール(スペイン)は語っている。

現役時代からU23チームとジュニアチームを手がけて若手育成に勤しんできたコンタドール。2018年から新たにUCIコンチネンタルチームを発足させ、これまでもチーム運営に携わってきたイヴァン・バッソ(イタリア)がマネージャーに就任する。スポンサー撤退など不況のあおりを受けているスペインサイクリング界の中で、2018年はバスク地方のエウスカディファンデーションとこのポーラテック・コメタが新たなUCIコンチネンタルチームとなる。

チームスポンサーを務めるポーラテック社はアメリカのファブリックメーカーで、コメタ社はイタリアの食品会社。両社ともに3年間のスポンサー契約を結んでおり、2020年末までのチーム活動が確約されている。今後はUCIコンチネンタルチームとU23チーム、ジュニアチームの三体制で活動を継続。バイクはコンタドールが現役最終シーズンに乗っていたトレックだ。

UCIコンチネンタルチームに所属するのは18歳から22歳までの若手11名。内訳はスペイン人選手4名とイタリア人選手2名、オーストリアとルクセンブルク、エリトリア、オランダ、コロンビアの出身選手がそれぞれ1名ずつ。コンタドールと現役時代をともにしたヘスス・エルナンデス(スペイン)が監督を務める。

チームはアメリカのアリゾナとスペインのバレンシアでチームトレーニング合宿を行い、トップ選手も出場したボルタ・ア・ヴァレンシアナでシーズンイン。同大会でのチーム最高成績はミケーレ・ガッツォーリ(イタリア)の第5ステージ11位だった。

text:Kei Tsuji