IRCのシクロクロスタイヤSERAC CXシリーズに新作となる「SERAC CX EDGE TUBELESS」が登場。センターを目の細かいダイヤ状のパターンとし転がり性能を高めるとともに、サイドにブロック状のノブを配置することでコーナリング時のトラクションも両立したレーシングCXタイヤだ。



IRC SERAC CX EDGE TUBELESSIRC SERAC CX EDGE TUBELESS (c)IRC
自転車やオートバイなどの二輪車用タイヤ、チューブの専門メーカーとして1926年に設立した井上ゴム工業が展開するタイヤブランド「IRC」。ロードレースにおいてNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニやキナンサイクリングチームが使用するタイヤとしても国内では広く認知されていることだろう。

そんなIRCが展開するシクロクロスタイヤと言えば、2013年にデビューしホビーCXライダーの間ではもはや定番製品となるまでにシェアを獲得している「SERAC CX」シリーズである。クロスカントリー用MTBタイヤとして定評がある”SERAC(シラク)”の名を冠しつつ、同社が得意とするロードチューブレスのテクノロジーを融合したハイパフォーマンスなレーシングモデルとなる。

サイクルモード2017にてプロトタイプが初お披露目となった「SERAC CX EDGE TUBELESS」サイクルモード2017にてプロトタイプが初お披露目となった「SERAC CX EDGE TUBELESS」
依然としてレースではチューブラータイヤの使用者が多いものの、乗り心地の良さや耐リム打ちパンク性、パンク時に内圧が急激に低下しない、タイヤ交換が容易なことなどはチューブレスならではのメリットとして挙げられる。またリムセメントの乾燥具合や作業者のスキルによって接着度合いにバラつきが生まれるチューブラーに対し、ホイールとの嵌合によって固定されるチューブレスはタイヤがホイールから外れるリスクも少なく、安全性にも秀でていると言えるだろう。

オールラウンドの「SERAC CX」に対し、乾燥した砂地向けの「SERAC CX SAND」、濡れた泥路面向けの「SERAC CX MUD」という3モデルがラインアップしていたが、今回そこに新作となる「SERAC CX EDGE」が登場した。多くのCXライダーのリクエストを受け、砂地から草地、土路面など幅広いシチュエーションに対応した新しいトレッドパターンが採用された製品となる。

SERAC CX SANDをベースにサイドノブを追加した新規パターンを採用SERAC CX SANDをベースにサイドノブを追加した新規パターンを採用
砂地用のSERAC CX SANDをベースとし、スリック基調となった目の細かいダイヤ状のパターンを採用することで低い転がり抵抗による推進力を確保。ハイスピードでスムーズな走行を可能としつつ、サイドにはエッジの立ったブロック状のノブを設けることで、バイクを傾けたコーナリング時や斜めになったキャンバー走行時のトラクションを高めるよう設計されている。

チューブレスタイプにて販売され、700×32Cの1サイズ展開。重量は380gで価格は6,600円(税抜)だ。すでに国内IRCサポートライダーにはプロトタイプも投入されており、レースにて好感触を得ているとのこと。シクロクロスシーズンも佳境を迎える中、最終戦に向けてこの高性能タイヤで表彰台を狙って欲しい。

すでに国内IRCサポートライダーによってプロトタイプがテストされており、レースで好感触を得ている模様だすでに国内IRCサポートライダーによってプロトタイプがテストされており、レースで好感触を得ている模様だ


IRC SERAC CX EDGE TUBELESS
サイズ:700×32C
タイプ:チューブレスタイヤ
空気圧:3.0~5.0bar(300~500kPa)
重 量:380g
ケーシング:180TPI
価 格:6,600円(税抜)


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