2018/01/27(土) - 12:34
ブエルタ・ア・サンフアン第5ステージは地元サンフアンのチームに所属し、アルゼンチン王者のゴンサロ・ナハル(アルゼンチン、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン)が勝利。リーダージャージも獲得している。
休息日を明けたブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)。今大会のクイーンステージとなる第5ステージはサンマルティンをスタートした後、3級、2級、2級と山岳をパスし、決戦の地となる1級山岳、アルト・コロラドへ登る169.5km。大会唯一の本格的山岳ステージであり、ここでリーダージャージを獲得すれば残り2ステージはフラットコースとなるため、総合優勝を手中に納めることが出来る重要なステージである。
レースは序盤、37km地点で20名ほどの逃げグループを形成。ここには第4ステ―ジまでの山岳賞上位陣が入っており、山岳賞争いに拍車を掛けた。結果、3つの山岳ポイントで2位、1位、2位通過とコンスタントに上位通過を果たしたダニエル・フアレス(アルゼンチン、アソシエーション・シヴィル・マルダン)が29ポイントを貯め、山岳ジャージを手にしている。
最大5分までタイム差を広げた逃げグループは、3つ目の山岳ポイントを越えた残り35km地点で、クイックステップフロアーズやボーラ・ハンスグローエのコントロールする集団に吸収。残り18.8kmから始まる1級山岳アルト・コロラドに向けた決戦の用意を整える。そこから最初に動いたのは意外にも地元サンフアンに拠点を置くコンチネンタルチーム、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアンであった。
アルト・コロラドを登り始めるとファン・パブロ・ドッティ(アルゼンチン、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン)がアタックし1kmほど逃げ、吸収。その後、間髪入れずにシンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアンのゴンサロ・ナハル(アルゼンチン)とホセ・ルイス・ロドリゲス(チリ)が2人でアタック。ロドリゲスが1kmほどアシストするとナハルがその後ろから更に加速していき、独走態勢を引くというトリプルアタックを見せた。
集団は人数を減らしながら登るが、残り6kmを切ったあたりからメデリン・インデルを中心に激しくなったアタック合戦を機に崩壊。残り5kmの時点でオスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル)、ロドルフォ・トレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)、ロマン・ヴィラロボス(コスタリカ、カネルス・スペシャライズド)が抜け出す形となり、前を行くナハルを追う展開に。
しかしナハルの登坂スピードは後ろの3名よりも速く、危なげなく残り1kmのアーチを通過すると、そのまま後続に1分58秒という大差を付け今大会最難関となるクイーンステージを勝利。これにより個人総合成績を14位から1位までジャンプアップさせリーダージャージも獲得する結果となった。残り2ステージはフラットコースとなるため、総合優勝をほぼ手中に納めた形となる。
「道端に沿って僕を応援してくれた全ての人に感謝しなければならない。ラスト1kmは勝利を確信して感無量だったよ。3回アタックするというプランは今朝考えた作戦だったが、コースも合っており上手く行ってよかった。このアルト・コロラド山はトレーニングで2、3回登ったことがあったので、道を知っていたんだ。」とナハルはコメントしている。
第4ステージの時点で総合首位だったフィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ)はアルト・コロラド後半で遅れステージ7位でフィニッシュ。総合順位を3位に落としている。
翌第6ステージはサンフアンの中心地をスタートした後、東に進み、バジェシートの町で折り返してサンフアンに戻る152.5km。途中3級山岳が2つ登場するが、基本フラットなスプリントステージとなっている。
休息日を明けたブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)。今大会のクイーンステージとなる第5ステージはサンマルティンをスタートした後、3級、2級、2級と山岳をパスし、決戦の地となる1級山岳、アルト・コロラドへ登る169.5km。大会唯一の本格的山岳ステージであり、ここでリーダージャージを獲得すれば残り2ステージはフラットコースとなるため、総合優勝を手中に納めることが出来る重要なステージである。
レースは序盤、37km地点で20名ほどの逃げグループを形成。ここには第4ステ―ジまでの山岳賞上位陣が入っており、山岳賞争いに拍車を掛けた。結果、3つの山岳ポイントで2位、1位、2位通過とコンスタントに上位通過を果たしたダニエル・フアレス(アルゼンチン、アソシエーション・シヴィル・マルダン)が29ポイントを貯め、山岳ジャージを手にしている。
最大5分までタイム差を広げた逃げグループは、3つ目の山岳ポイントを越えた残り35km地点で、クイックステップフロアーズやボーラ・ハンスグローエのコントロールする集団に吸収。残り18.8kmから始まる1級山岳アルト・コロラドに向けた決戦の用意を整える。そこから最初に動いたのは意外にも地元サンフアンに拠点を置くコンチネンタルチーム、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアンであった。
アルト・コロラドを登り始めるとファン・パブロ・ドッティ(アルゼンチン、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン)がアタックし1kmほど逃げ、吸収。その後、間髪入れずにシンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアンのゴンサロ・ナハル(アルゼンチン)とホセ・ルイス・ロドリゲス(チリ)が2人でアタック。ロドリゲスが1kmほどアシストするとナハルがその後ろから更に加速していき、独走態勢を引くというトリプルアタックを見せた。
集団は人数を減らしながら登るが、残り6kmを切ったあたりからメデリン・インデルを中心に激しくなったアタック合戦を機に崩壊。残り5kmの時点でオスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル)、ロドルフォ・トレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)、ロマン・ヴィラロボス(コスタリカ、カネルス・スペシャライズド)が抜け出す形となり、前を行くナハルを追う展開に。
しかしナハルの登坂スピードは後ろの3名よりも速く、危なげなく残り1kmのアーチを通過すると、そのまま後続に1分58秒という大差を付け今大会最難関となるクイーンステージを勝利。これにより個人総合成績を14位から1位までジャンプアップさせリーダージャージも獲得する結果となった。残り2ステージはフラットコースとなるため、総合優勝をほぼ手中に納めた形となる。
「道端に沿って僕を応援してくれた全ての人に感謝しなければならない。ラスト1kmは勝利を確信して感無量だったよ。3回アタックするというプランは今朝考えた作戦だったが、コースも合っており上手く行ってよかった。このアルト・コロラド山はトレーニングで2、3回登ったことがあったので、道を知っていたんだ。」とナハルはコメントしている。
第4ステージの時点で総合首位だったフィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ)はアルト・コロラド後半で遅れステージ7位でフィニッシュ。総合順位を3位に落としている。
翌第6ステージはサンフアンの中心地をスタートした後、東に進み、バジェシートの町で折り返してサンフアンに戻る152.5km。途中3級山岳が2つ登場するが、基本フラットなスプリントステージとなっている。
ステージ結果
1位 | ゴンサロ・ナハル(アルゼンチン、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン) | 4h26'26" |
2位 | オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル) | +1'58" |
3位 | ロドルフォ・トレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | +2'05" |
4位 | ロマン・ヴィラロボス(コスタリカ、カネルス・スペシャライズド) | +2'15" |
5位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) | +2'23" |
6位 | エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、モビスター) | |
7位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | クリスティアン・カミーロ・ムオズ(コロンビア、コルデポルテス・クラーロ) | +2'52" |
9位 | ダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター) | +2'57" |
10位 | ダルウィン・アタプマ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | ゴンサロ・ナハル(アルゼンチン、シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン) | 15h47'52" |
2位 | オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル) | +1'02" |
3位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +1'22" |
4位 | ロドルフォ・トレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | +1'52" |
5位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | +2'11" |
6位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) | +2'12" |
7位 | オマー・メンドーザ(コロンビア、メデリン・インデル) | +2'22" |
8位 | ダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター) | +3'09" |
9位 | カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、バーレーン・メリダ) | +3'30" |
10位 | レミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ) | +3'37" |
山岳賞
1位 | ダニエル・フアレス(アルゼンチン、アソシエーション・シヴィル・マルダン) | 29pts |
2位 | アレックス・カノ(コロンビア、コルデポルテス・クラーロ) | 28pts |
3位 | パブロ・アラルコン(チリ、カネルス・スペシャライズド) | 22pts |
ポイント賞
1位 | エイドリアン・リケーゼ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ) | 12pts |
2位 | ダニエル・フアレス(アルゼンチン、アソシエーション・シヴィル・マルダン) | 8pts |
3位 | カルロス・エドアルド・アルゼイト(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア) | 6pts |
ヤングライダー賞
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 15h49'14" |
2位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、クイックステップフロアーズ) | +3'56" |
3位 | クリスティアン・カミーロ・ムオズ(コロンビア、コルデポルテス・クラーロ) | +8'51" |
チーム総合成績
1位 | メデリン・インデル | 47h30'59" |
2位 | アンドローニジョカトリ・シデルメク | +2'23" |
3位 | シンジケートエンプレアード・パブリコスサンフアン | +7'02" |
text:Kosuke.Kamata
photo:CorVos
photo:CorVos
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