2017/12/25(月) - 15:11
12月24日のクリスマスイブに開催された関西シクロクロス第6戦烏丸半島。JCX第10戦にあたる大会には800名オーバーがエントリー。全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)と今井美穂(CO2bicycle)がそれぞれエリートレースを制した。
滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる琵琶湖に突き出た烏丸半島で開催された関西シクロクロス第6戦。今シーズン12戦で行われているAJOCCのJCXシリーズ(ジャパンシクロクロスシリーズ)の10戦目にあたる。クリスマスイブのこの日、全国から800名を超えるエントリーを集めた。
対岸に雪を冠した比良山系を眺めるコースの大半は平坦な芝地。例年ならば掘り起こされた泥によって重馬場となるが、今年は完全ドライな状態が保たれたために砂埃舞う路面抵抗の低い高速サーキットに。転倒者続出のキャンバー(斜面)が多く取り入れられているのが特徴だ。
トップカテゴリーのC1は80名がスタート。2週間前に全日本チャンピオンに輝いた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)は招集時間に遅れたために最前列スタートの予定が4列目スタートに。
最前列から飛び出した中里仁(SpeedvagenFamilyRacing)や江越海玖也(弱虫ペダルサイクリング)、兼子博昭(スワコレーシング)が渋滞の発生するキャンバー区間を先頭で抜け、そこに岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)や小森亮平(愛三工業レーシング)、松本駿(TEAMSCOTT)、川村誠(スクミズマシンワークス)、小坂正則(スワコレーシング)も加わって8名の大きな先頭パックに。4列目スタートの小坂光は2周目に早くもこの先頭パックに追いつき、そのままリードを奪い始めた。
休む間もなく独走を開始した小坂光を追ったのは、父親の小坂正則や兼子、江越、小森ら。「全日本選手権の後、調子が良い状態だったので密かに狙っていた」という小坂正則が遅れを10秒ほどに抑え込んだまま息子を追走し続ける。しかしそのタイム差は縮まらず、最終的に小坂光が独走のままフィニッシュし、13秒差で小坂正則が2位に。小森と競り合った兼子が3位に入り、長野勢が表彰台を独占した。
「10秒のタイム差をつけたり、詰めたりするのが難しいような、長く踏む区間のない(差のつきにくい)コース。先頭に出てからは自分のペースで、細かいコーナーを一つ一つ丁寧に走って差をつけました。関西でも多くの人に『全日本選手権、おめでとう』と言っていただき、走っていて楽しかった」と、JCXシリーズ4勝目を飾った小坂光は語る。個人ランキングでも首位を独走中。「全日本選手権の後に少しオフを取っていました。万全のコンディションではなかったこともあり、2番手の親父(小坂正則)との差も広がらなかった。ここから世界選手権に向けてトレーニングを重ねていきます」と、全日本チャンピオンがシーズン後半に向けて再始動した。
CL1も同様に全日本チャンピオンの独壇場に。C1レースで5位に入った松本駿の娘さんである松本璃奈(TEAMGRM)がしばらく食らいついたもののやがては遅れ、元全日本チャンピオンの宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)の追い上げも届かず今井が勝利。今井は欠場したJCXシリーズ第2戦広島を除いて全戦で表彰台に上っているが、JCXシリーズでの勝利は今シーズン初めて。同ランキングでは首位につけている。JCXシリーズは2018年1月21日の東海シクロクロス愛知牧場と2月11日のシクロクロス東京の残り2戦だ。
滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる琵琶湖に突き出た烏丸半島で開催された関西シクロクロス第6戦。今シーズン12戦で行われているAJOCCのJCXシリーズ(ジャパンシクロクロスシリーズ)の10戦目にあたる。クリスマスイブのこの日、全国から800名を超えるエントリーを集めた。
対岸に雪を冠した比良山系を眺めるコースの大半は平坦な芝地。例年ならば掘り起こされた泥によって重馬場となるが、今年は完全ドライな状態が保たれたために砂埃舞う路面抵抗の低い高速サーキットに。転倒者続出のキャンバー(斜面)が多く取り入れられているのが特徴だ。
トップカテゴリーのC1は80名がスタート。2週間前に全日本チャンピオンに輝いた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)は招集時間に遅れたために最前列スタートの予定が4列目スタートに。
最前列から飛び出した中里仁(SpeedvagenFamilyRacing)や江越海玖也(弱虫ペダルサイクリング)、兼子博昭(スワコレーシング)が渋滞の発生するキャンバー区間を先頭で抜け、そこに岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)や小森亮平(愛三工業レーシング)、松本駿(TEAMSCOTT)、川村誠(スクミズマシンワークス)、小坂正則(スワコレーシング)も加わって8名の大きな先頭パックに。4列目スタートの小坂光は2周目に早くもこの先頭パックに追いつき、そのままリードを奪い始めた。
休む間もなく独走を開始した小坂光を追ったのは、父親の小坂正則や兼子、江越、小森ら。「全日本選手権の後、調子が良い状態だったので密かに狙っていた」という小坂正則が遅れを10秒ほどに抑え込んだまま息子を追走し続ける。しかしそのタイム差は縮まらず、最終的に小坂光が独走のままフィニッシュし、13秒差で小坂正則が2位に。小森と競り合った兼子が3位に入り、長野勢が表彰台を独占した。
「10秒のタイム差をつけたり、詰めたりするのが難しいような、長く踏む区間のない(差のつきにくい)コース。先頭に出てからは自分のペースで、細かいコーナーを一つ一つ丁寧に走って差をつけました。関西でも多くの人に『全日本選手権、おめでとう』と言っていただき、走っていて楽しかった」と、JCXシリーズ4勝目を飾った小坂光は語る。個人ランキングでも首位を独走中。「全日本選手権の後に少しオフを取っていました。万全のコンディションではなかったこともあり、2番手の親父(小坂正則)との差も広がらなかった。ここから世界選手権に向けてトレーニングを重ねていきます」と、全日本チャンピオンがシーズン後半に向けて再始動した。
CL1も同様に全日本チャンピオンの独壇場に。C1レースで5位に入った松本駿の娘さんである松本璃奈(TEAMGRM)がしばらく食らいついたもののやがては遅れ、元全日本チャンピオンの宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)の追い上げも届かず今井が勝利。今井は欠場したJCXシリーズ第2戦広島を除いて全戦で表彰台に上っているが、JCXシリーズでの勝利は今シーズン初めて。同ランキングでは首位につけている。JCXシリーズは2018年1月21日の東海シクロクロス愛知牧場と2月11日のシクロクロス東京の残り2戦だ。
C1
1位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) | 57:32 |
2位 | 小坂正則(スワコレーシング) | +0:13 |
3位 | 兼子博昭(スワコレーシング) | +0:28 |
4位 | 小森亮平(愛三工業レーシング) | +0:35 |
5位 | 松本駿(TEAMSCOTT) | +0:52 |
6位 | 川村誠(スクミズマシンワークス) | +1:00 |
7位 | 中里仁(SpeedvagenFamilyRacing) | +1:14 |
8位 | 江越海玖也(弱虫ペダルサイクリング) | +1:21 |
9位 | 戸谷亮司(岩井商会RACING) | +1:25 |
10位 | 村田憲治(岩井商会RACING) | +1:26 |
CL1
1位 | 今井美穂(CO2bicycle) | 43:53 |
2位 | 宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam) | +1:37 |
3位 | 松本璃奈(TEAMGRM) | +1:41 |
4位 | 江嶋綾(INTHEWOODS×MAAP) | +3:01 |
5位 | 平田千枝(ClubLa.sistaOffroadTeam) | +3:11 |
6位 | 藤田桃花(RINGO ROAD) | +4:02 |
CM1
1位 | 國分圭二(Mt.HASE321) | 42:04 |
2位 | 余語賢司(NCFR) | +0:19 |
3位 | 自檀地崇(シルクロード) | +0:45 |
4位 | 三船雅彦(RCC OSAKA) | +0:53 |
5位 | 藤井修(きゅうべえsports) | +0:54 |
6位 | 伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan) | +1:34 |
C2
1位 | 高柴元(メイドさん学科自転車部) | 43:07 |
2位 | 塩澤海(同志社サイクリングクラブ) | +0:02 |
3位 | 竹本将人(Sauce CX) | +0:26 |
text&photo:Kei.Tsuji
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