2017/12/18(月) - 16:13
アップダウンに富むナミュールの城塞コースで開催されたUCIシクロクロスワールドカップ第6戦。本調子を取り戻したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)が独走勝利を飾った。
前日にアントウェルペンで開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーを走った選手たちは、レース終了直後に「ムーズ川の真珠」と讃えられるナミュールへ。100kmほど離れたUCIシクロクロスワールドカップ第6戦が開催される城塞、「シタデル・ド・ナミュール」が目的地だ。
2015年のツール・ド・フランスを筆頭に、数々のロードレースでも使用されているナミュールの城塞は、4級山岳に設定されるほどの高低差を持つことが特徴。丘の上に位置する城塞を縫うように走るコースは常に厳しいアップダウンを繰り返す。
登り石畳からのスタートダッシュ中に、隊列中盤では激しい集団落車が発生。過去野辺山で勝利しているジョエーレ・ベルトリーニ(イタリア、グエルチョッティ・セライタリア)やトム・メーウセン(ベルギー、ベオバンク・コレンドン)らが巻き込まれ、激しく石畳に叩きつけられたクラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)は左腕を骨折する事態に。
スリッピーなコースではマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が独走に持ち込もうとしたものの、すぐにワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)が合流。名物のキャンバーセクションで追い抜き、堅実な走りを武器に独走態勢を築いていく。
前日にファンアールトとの一騎打ちを制したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)は、この日精彩を欠いていた。「風邪をひいてしまい身体が動かなかった」と言うヨーロッパ王者は、トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)と共に2位グループを形成。先頭を追うべく抜け出しを試みたものの、2度の落車によって勢いを削いでしまう。
一方、「今日はスタート直後から良いリズムを刻めた」という世界王者の勢いは圧倒的だった。途中スリップ落車を喫したものの、バイク交換をしながら安定したペースを刻んで独走。2位グループとの差を1分以上にまで広げ、文句なしの圧勝を遂げた。
先々週に温暖なスペインでトレーニングキャンプを行っていたファンアールトは、「ここまで大差で勝てるとは思っていなかった。確かにマテューは精彩を欠いていたけれど、自分の走りに満足しているよ。ようやく本調子が戻ってきた気がする。前日も良く走れていたし、集中できていた。落車も軽い擦り傷だけで済んだので問題ないよ」と、来月に迫った世界選手権に向けても好感触を掴んだようだ。
アールツとファンデルポールの2位争いは最終周に加熱し、テクニカルな下りでラインを外したファンデルポールはコースネットに突っ込んでしまう。追走の末に合流したものの、粘ったアールツが2秒差で先着。「昨日の落車で指を怪我していたけれど、特に問題なかった。今日のようなコースでは確実に安全なラインを選ぶことが必要。マテューが本調子じゃないのが残念だけど、トップ2(ファンアールトとファンデルポール)との間でフィニッシュできて良かった」とアールツは語っている。
前日にアントウェルペンで開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーを走った選手たちは、レース終了直後に「ムーズ川の真珠」と讃えられるナミュールへ。100kmほど離れたUCIシクロクロスワールドカップ第6戦が開催される城塞、「シタデル・ド・ナミュール」が目的地だ。
2015年のツール・ド・フランスを筆頭に、数々のロードレースでも使用されているナミュールの城塞は、4級山岳に設定されるほどの高低差を持つことが特徴。丘の上に位置する城塞を縫うように走るコースは常に厳しいアップダウンを繰り返す。
登り石畳からのスタートダッシュ中に、隊列中盤では激しい集団落車が発生。過去野辺山で勝利しているジョエーレ・ベルトリーニ(イタリア、グエルチョッティ・セライタリア)やトム・メーウセン(ベルギー、ベオバンク・コレンドン)らが巻き込まれ、激しく石畳に叩きつけられたクラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)は左腕を骨折する事態に。
スリッピーなコースではマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が独走に持ち込もうとしたものの、すぐにワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)が合流。名物のキャンバーセクションで追い抜き、堅実な走りを武器に独走態勢を築いていく。
前日にファンアールトとの一騎打ちを制したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)は、この日精彩を欠いていた。「風邪をひいてしまい身体が動かなかった」と言うヨーロッパ王者は、トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)と共に2位グループを形成。先頭を追うべく抜け出しを試みたものの、2度の落車によって勢いを削いでしまう。
一方、「今日はスタート直後から良いリズムを刻めた」という世界王者の勢いは圧倒的だった。途中スリップ落車を喫したものの、バイク交換をしながら安定したペースを刻んで独走。2位グループとの差を1分以上にまで広げ、文句なしの圧勝を遂げた。
先々週に温暖なスペインでトレーニングキャンプを行っていたファンアールトは、「ここまで大差で勝てるとは思っていなかった。確かにマテューは精彩を欠いていたけれど、自分の走りに満足しているよ。ようやく本調子が戻ってきた気がする。前日も良く走れていたし、集中できていた。落車も軽い擦り傷だけで済んだので問題ないよ」と、来月に迫った世界選手権に向けても好感触を掴んだようだ。
アールツとファンデルポールの2位争いは最終周に加熱し、テクニカルな下りでラインを外したファンデルポールはコースネットに突っ込んでしまう。追走の末に合流したものの、粘ったアールツが2秒差で先着。「昨日の落車で指を怪我していたけれど、特に問題なかった。今日のようなコースでは確実に安全なラインを選ぶことが必要。マテューが本調子じゃないのが残念だけど、トップ2(ファンアールトとファンデルポール)との間でフィニッシュできて良かった」とアールツは語っている。
UCIシクロクロスワールドカップ2017-2018第6戦結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | 1h07’47” |
2位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’04” |
3位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | +1’06” |
4位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +1’58” |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +2’08” |
6位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | +2’24” |
7位 | マルセル・マイセン(ドイツ、ステイラーツ・ベットファースト) | +2’37” |
8位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) | +2’59” |
9位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +3’12” |
10位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | +3’21” |
Amazon.co.jp