2010/01/20(水) - 17:27
1月20日に開催されたツアー・ダウンアンダー第2ステージは、総合リーダーのアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が2日連続スプリント勝利を飾った。ドイツ人の活躍に、ドイツ移民の街ハーンドルフは沸いた。
スタート直後に飛び出したデーヴィッド・ケンプ(オーストラリア、チームUniSA)、ミカエル・ドラージュ(フランス、オメガファーマ・ロット)、オリヴィエ・カイセン(ベルギー、オメガファーマ・ロット) photo:Kei Tsujiアデレード北東部に広がるなだらかな丘陵地帯を、ガウラーからハーンドルフまで133kmかけて南下する第2ステージ。前日に引き続き難易度の高い山岳を含まないスプリンターステージだ。
スタート直後に飛び出したのはデーヴィッド・ケンプ(オーストラリア、チームUniSA)、ミカエル・ドラージュ(フランス、オメガファーマ・ロット)、オリヴィエ・カイセン(ベルギー、オメガファーマ・ロット)の3名。
メイン集団はレディオシャックとチームHTC・コロンビアがコントロール photo:Kei Tsujiメイン集団ではしばらくカウンターアタックがかかり続けたが、リーダージャージ擁するチームHTC・コロンビアが集団先頭を陣取ると沈静化。3名を見送ったメイン集団は明らかにスピードが落ち、タイム差は瞬く間に10分を超えた。
ゴールまで85kmを残してタイム差は最大11分をマーク。しかしレース後半に入り、チームHTC・コロンビアとレディオシャックの集団コントロールによってタイム差は縮まって行く。
チェッカー・ヒルで飛び出したデーヴィッド・ケンプ(オーストラリア、チームUniSA) photo:www.tourdownunder.com.auゴール44km手前に登場したKOM(山岳ポイント)チェッカー・ヒルは、距離の短い急勾配の上り。この平均勾配13.3%の上りには、アデレードからのアクセスの良さも影響して沢山の観客が詰めかけた。
チェッカー・ヒルで逃げグループの中から飛び出したのはケンプ。イエローグリーンのナショナルカラージャージに身を包んだケンプは独走で山頂を通過し、前日にチームメイトのティモシー・ロー(オーストラリア)が獲得した山岳賞ジャージを守ることに成功した。
スプリントで競り合うロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)やアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) photo:Kei Tsuji結局エスケープトリオはゴールまで10kmを残して吸収。メンバーを揃えて積極的に集団の牽いたのはアスタナ、レディオシャック、ラボバンク、チームスカイ、チームHTC・コロンビア。スプリンターチームが入り乱れながらトリッキーなコースを抜け、レディオシャック先頭でラスト1kmからの長いストレートに突入した。
ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)が集団の先頭を牽く姿も見られたが、チームスカイのトレインが更にその前に出る。しかしチームHTC・コロンビアやラボバンクの抵抗によってチームスカイは主導権を握れず、エーススプリンターたちによるスプリント真っ向勝負が繰り広げられた。
総合リーダーのアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が2連勝 photo:Kei Tsujiマキュアン(カチューシャ)、ブラウン(ラボバンク)、デーヴィス(アスタナ)、ヘンダーソン(チームスカイ)、ハンター(ガーミン)が一堂に会したスプリントバトル。ラスト100mまでライバルの後ろで待ち続けたグライペルは、コース中央に空いたスペースに向かってスプリント。上り基調のスプリントで先頭に立ったグライペルが、再び力強いガッツポーズを見せた。
「逃げグループとのタイム差が8分以上に広がっても、チームが引き戻してくれるという自信があったので楽観視していた。今日もチームのリードアウトは素晴らしかったよ。スプリント勝負では、2年前と同じように出来るだけ長く待ち続けたんだ」。
ボーナスタイムを加算し、総合で14秒のリードを稼ぎ出したグライペル。「ドイツの街で勝利を飾るのは素晴らしいね」。グライペルは2008年大会でもこのドイツ移民の街ハーンドルフで勝利を収めている。表彰式に詰めかけたハーンドルフ市民は、ドイツ人スプリンターに賛美を送った。
ステージダイジェストムービー 前篇
ツアー・ダウンアンダー2010第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)3h23'49"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(イギリス、チームスカイ)
3位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
4位 ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・トランジションズ)
5位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
6位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
7位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
8位 ルーク・ロバーツ(オーストラリア、チームミルラム)
9位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
個人総合成績
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)6h38'59"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(イギリス、チームスカイ)+14"
3位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)
4位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)+16"
5位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
6位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)+20"
7位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
8位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク)
9位 ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・トランジションズ)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
スプリント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
山岳賞
ティモシー・ロー(オーストラリア、チームUniSA)
新人賞
ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
チーム総合成績
アージェードゥーゼル
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, www.tourdownunder.com.au

スタート直後に飛び出したのはデーヴィッド・ケンプ(オーストラリア、チームUniSA)、ミカエル・ドラージュ(フランス、オメガファーマ・ロット)、オリヴィエ・カイセン(ベルギー、オメガファーマ・ロット)の3名。
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ゴールまで85kmを残してタイム差は最大11分をマーク。しかしレース後半に入り、チームHTC・コロンビアとレディオシャックの集団コントロールによってタイム差は縮まって行く。
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チェッカー・ヒルで逃げグループの中から飛び出したのはケンプ。イエローグリーンのナショナルカラージャージに身を包んだケンプは独走で山頂を通過し、前日にチームメイトのティモシー・ロー(オーストラリア)が獲得した山岳賞ジャージを守ることに成功した。
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ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)が集団の先頭を牽く姿も見られたが、チームスカイのトレインが更にその前に出る。しかしチームHTC・コロンビアやラボバンクの抵抗によってチームスカイは主導権を握れず、エーススプリンターたちによるスプリント真っ向勝負が繰り広げられた。
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「逃げグループとのタイム差が8分以上に広がっても、チームが引き戻してくれるという自信があったので楽観視していた。今日もチームのリードアウトは素晴らしかったよ。スプリント勝負では、2年前と同じように出来るだけ長く待ち続けたんだ」。
ボーナスタイムを加算し、総合で14秒のリードを稼ぎ出したグライペル。「ドイツの街で勝利を飾るのは素晴らしいね」。グライペルは2008年大会でもこのドイツ移民の街ハーンドルフで勝利を収めている。表彰式に詰めかけたハーンドルフ市民は、ドイツ人スプリンターに賛美を送った。
ステージダイジェストムービー 前篇
ツアー・ダウンアンダー2010第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)3h23'49"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(イギリス、チームスカイ)
3位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
4位 ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・トランジションズ)
5位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
6位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
7位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
8位 ルーク・ロバーツ(オーストラリア、チームミルラム)
9位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
個人総合成績
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)6h38'59"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(イギリス、チームスカイ)+14"
3位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)
4位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)+16"
5位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
6位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)+20"
7位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
8位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク)
9位 ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・トランジションズ)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
スプリント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
山岳賞
ティモシー・ロー(オーストラリア、チームUniSA)
新人賞
ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
チーム総合成績
アージェードゥーゼル
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, www.tourdownunder.com.au
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