2017/12/18(月) - 09:05
Raphaの新作、「PRO TEAM INSULATED JACKET」を初冬の八ヶ岳でテスト。新素材を投入した気鋭のアイテムは驚くほど軽く、柔らかく、そして暖か。冬ライドへの足取りを軽くする革新的な一着を試した。
例えば、カステリのGabbaや、ビオレーサーのエアロジャージなどは、ここ近年の(特にレース界における)サイクリングアパレルにおけるトレンドセッターとなってきた。けれど今回私が試したRaphaのInsulatedも、確実にそういったヒット作の仲間入りをする存在になると思う。袖を通す前こそ?マークだったけれど、使ってみればその機能性は想像以上。ウエアでここまで感動したのは久しぶりのことだ。
この秋冬からラインアップに登場したInsulatedシリーズ。Pro Teamと反射素材を用いたBrevet、そして女性用のSouplesseという3タイプに別れ、それぞれジャケットとジレが用意されている。今回はスタンダードなPro Team Insulated Jakect(Sサイズ)をRapha Japanより借り受けた。
このシリーズ最大の特徴は、ポーラテック社が誇る、通気性を備えた超軽量インサレーション素材「Alpha」を用いたことにある。米軍特殊部隊からのオーダーに応え生まれた新素材であり、ベース生地にポリエステル綿を編み込んだ中綿式となっていて、さらに裏地は高級ウインターコートのような柔らかな裏起毛仕立て。ここがInsulatedシリーズのミソだ(詳細解説はRaphaの製品紹介ページをチェックして欲しい)。
裏起毛・中綿と聞くと「重そう」とか「汗で蒸れそう」とか、特にアップテンポで走る方にとってはマイナス要素として映るかもしれない。実際に筆者自身もそうだったのだが、実際には驚くほど軽くて、ふんわり。なんだか柔軟剤のキャッチコピーのようだが、その心地よい肌触りはやみつきになってしまうほど。
そして足の長い裏起毛ゆえに、袖を通した瞬間から暖かいのだ。これまでの冬物素材は身体の発熱を蓄えることに主眼を置いてきたが、Insulatedなら暖かさを得るために強度を上げなくて良い。玄関を出るとき、もしくは休憩から再出発するときの我慢が要らないのは新鮮な体験だった。こんなにも薄いのに、Insulated(=断熱・遮断)の効果はものすごい。
通気性と排熱性が極めて高く、汗蒸れを全く感じなかったことも◎。さすがに雨に打たれたらぐっしょりするだろうと思ったものの、生地の撥水機能ゆえにそもそも雨粒を跳ね飛ばしてしまう。豪快にオフロードの水たまりに突っ込んでみても、背中に跳ね上げた泥は滑り落ちるばかりで、染み込みはほぼ無し。特別謳っていることではないが、防水性もかなりのものだ。
Rapha Japanのお膝元である八ヶ岳でのテストだったものの、5℃前後の気温ならばメリノインナーとInsulated Jacketのみでおおよそ事足りてしまった。東京など都市部ならこれ一枚で一冬越せるだろうだし、インナーやアクセサリーの工夫で使える幅はぐっと広がる。そもそも薄くて軽いので、ウェアを重ねても窮屈にならないのが嬉しい。
フィッティグはPro Teamシリーズとあってややタイトめだ。177cm/68kgの筆者はSサイズを借り受けたものの、ワンサイズ上げたほうがしっくりくるだろうと感じた。せっかくのカッティングと機能性を活かすためにも、可能であれば東京と大阪のCycle Clubにてしっかり試着して欲しい。
走る前から暖かく、クルージング中もごく快適。Insulatedシリーズの着心地は、ウインターライドへの足取りを、そしてFestive500へ挑むステップを軽くしてくれる。単純な価格こそ安くはないけれど、レイヤーを1枚減らしてなお余裕のある機能性にはコスト以上の価値がある。驚きをもたらしてくれるInsulatedシリーズの購入は、Raphaのwebショップか、東京または大阪のクラブハウスまで。
Rapha Pro Team Insulated jacket
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:ライトブルー(テスト品)、ダークネイビー、リッチバーガンディ
ファブリック
メイン:ナイロン95%、ポリウレタン5%
中綿:ポーラーテック・アルファ、ポリエステル100%
税込価格:28,500円
text:So.Isobe
photo:Toshiki.Sato
例えば、カステリのGabbaや、ビオレーサーのエアロジャージなどは、ここ近年の(特にレース界における)サイクリングアパレルにおけるトレンドセッターとなってきた。けれど今回私が試したRaphaのInsulatedも、確実にそういったヒット作の仲間入りをする存在になると思う。袖を通す前こそ?マークだったけれど、使ってみればその機能性は想像以上。ウエアでここまで感動したのは久しぶりのことだ。
この秋冬からラインアップに登場したInsulatedシリーズ。Pro Teamと反射素材を用いたBrevet、そして女性用のSouplesseという3タイプに別れ、それぞれジャケットとジレが用意されている。今回はスタンダードなPro Team Insulated Jakect(Sサイズ)をRapha Japanより借り受けた。
このシリーズ最大の特徴は、ポーラテック社が誇る、通気性を備えた超軽量インサレーション素材「Alpha」を用いたことにある。米軍特殊部隊からのオーダーに応え生まれた新素材であり、ベース生地にポリエステル綿を編み込んだ中綿式となっていて、さらに裏地は高級ウインターコートのような柔らかな裏起毛仕立て。ここがInsulatedシリーズのミソだ(詳細解説はRaphaの製品紹介ページをチェックして欲しい)。
裏起毛・中綿と聞くと「重そう」とか「汗で蒸れそう」とか、特にアップテンポで走る方にとってはマイナス要素として映るかもしれない。実際に筆者自身もそうだったのだが、実際には驚くほど軽くて、ふんわり。なんだか柔軟剤のキャッチコピーのようだが、その心地よい肌触りはやみつきになってしまうほど。
そして足の長い裏起毛ゆえに、袖を通した瞬間から暖かいのだ。これまでの冬物素材は身体の発熱を蓄えることに主眼を置いてきたが、Insulatedなら暖かさを得るために強度を上げなくて良い。玄関を出るとき、もしくは休憩から再出発するときの我慢が要らないのは新鮮な体験だった。こんなにも薄いのに、Insulated(=断熱・遮断)の効果はものすごい。
通気性と排熱性が極めて高く、汗蒸れを全く感じなかったことも◎。さすがに雨に打たれたらぐっしょりするだろうと思ったものの、生地の撥水機能ゆえにそもそも雨粒を跳ね飛ばしてしまう。豪快にオフロードの水たまりに突っ込んでみても、背中に跳ね上げた泥は滑り落ちるばかりで、染み込みはほぼ無し。特別謳っていることではないが、防水性もかなりのものだ。
Rapha Japanのお膝元である八ヶ岳でのテストだったものの、5℃前後の気温ならばメリノインナーとInsulated Jacketのみでおおよそ事足りてしまった。東京など都市部ならこれ一枚で一冬越せるだろうだし、インナーやアクセサリーの工夫で使える幅はぐっと広がる。そもそも薄くて軽いので、ウェアを重ねても窮屈にならないのが嬉しい。
フィッティグはPro Teamシリーズとあってややタイトめだ。177cm/68kgの筆者はSサイズを借り受けたものの、ワンサイズ上げたほうがしっくりくるだろうと感じた。せっかくのカッティングと機能性を活かすためにも、可能であれば東京と大阪のCycle Clubにてしっかり試着して欲しい。
走る前から暖かく、クルージング中もごく快適。Insulatedシリーズの着心地は、ウインターライドへの足取りを、そしてFestive500へ挑むステップを軽くしてくれる。単純な価格こそ安くはないけれど、レイヤーを1枚減らしてなお余裕のある機能性にはコスト以上の価値がある。驚きをもたらしてくれるInsulatedシリーズの購入は、Raphaのwebショップか、東京または大阪のクラブハウスまで。
Rapha Pro Team Insulated jacket
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:ライトブルー(テスト品)、ダークネイビー、リッチバーガンディ
ファブリック
メイン:ナイロン95%、ポリウレタン5%
中綿:ポーラーテック・アルファ、ポリエステル100%
税込価格:28,500円
text:So.Isobe
photo:Toshiki.Sato
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