2017/11/25(土) - 20:56
長野県南牧村の滝沢牧場で、シクロクロスの祭典「Raphaスーパークロス野辺山」が今年も開幕した。まずは熱き戦いが繰り広げられた一般カテゴリーのレポートから紹介します。
C2:全日本ジュニアの予行演習、日野泰静が村上功太郎を制す
UCIレースを除いた最高峰カテゴリーとなるC2には84名がエントリー。号砲と共に高山祐次郎(TEAM AGRI withAST)がダッシュを決めるも、得意のバニーホップでミスが出て後退。すぐにロードとTT、シクロクロスで全日本ジュニアタイトルを持つ日野泰静(松山城南高校)が先頭に立ち、C1顔負けのスピードで逃げ始めた。
しかし全日本選手権で日野の後塵を拝した村上功太郎(松山工業高校)が「周回ごとにだんだんと泥に慣れてきて、後半は良いラインを見つけることができました」と強烈に追走。積田連(Team CHAINRING)は2番手から徐々に失速し、小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が3位に浮上した。
村上は日野を射程圏内に捉えたが、日野もペースアップを試み先頭を守りきって2年連続の野辺山C2勝利。全日本タイトルの防衛とアジア選手権ロードレースを目標に据える日野は「限界ギリギリのペースを持続させる力がまだ少し足りていないので、そこは伸ばしていきたい」と冷静にコメントする。村上は「追いつかずに残念。明日はリベンジしたいですね」と明日への雪辱を誓った。
なおこのレースで、1〜4位と6位がジュニア選手のため昇格対象外となり、5位の日野竜嘉(ボンシャンス)と7位の高田彗(Champion System Japan Test Team)がC1昇格への切符を掴んでいる。
マスターズ:全日本王者、筧五郎(56cycle)が圧勝
年々レベルを上げているマスターズレースには、全日本王者の筧五郎(56cycle)が2年ぶりに参加。時間を経るごとに泥区間の水分が飛び、バイクにまとわりつく悪コンディションをものともせず、筧がただ一人圧倒的なペースを刻むこととなる。
小田島貴弘(マイヨシーナック)がホールショットを獲ったものの、今季初レースで60番手スタートの筧が2周目の後半にパス。独走に持ち込んだ筧の背中を捉える選手は最後まで現れなかった。「初戦とあってまだシクロクロスの身体になっていませんが、全日本選手権まであと4レースあるので慣らしていきたい。目標はまず全日本連覇、その後にマスターズの世界王者になることです」と笑う筧。昨年出場したマスターズ世界選手権で得たものは大きかった、とも。
「今年からマスターズがJCF管轄になったので、よりモチベーションが高いんです。欧州のマスターズはものすごく格式が高く、ナショナル王者であればどんなレースでも最前列に並ばせてもらえます。僕がこのカテゴリーで走ることにブーイングもあるけれど、もっと多くの選手をC1から呼び込み、日本のマスターズレベルを上げていきたいですね」。
C3では金子隆亮(SAUCE CX)が田渕君幸(SNEL)と松本祐輝(TeamShiokazeCX)を引き離して勝利。霜凍る朝一番に行われたC4では菊地悠介(Tokyo Ventos)が、華やかなCLでは白崎美由紀(BALBAclub fukui)がそれぞれ勝利。熱唱するフレディ・マーキュリーやカールおじさんも走ったシングルスピードでは、マスターズとのダブルヘッダーで臨んだ筧五郎(56cycle)が、分かる人には分かる松本スイマーズのコスプレ(=海パン一丁)で圧勝。2位には昨年覇者の牧野崇(COGS)、3位には腰山雅大(ALL-CITY CYCLES/662CCC)ら普段C1で走るメンバーが入り、非常に見応えあるレースが展開された。
C2:全日本ジュニアの予行演習、日野泰静が村上功太郎を制す
UCIレースを除いた最高峰カテゴリーとなるC2には84名がエントリー。号砲と共に高山祐次郎(TEAM AGRI withAST)がダッシュを決めるも、得意のバニーホップでミスが出て後退。すぐにロードとTT、シクロクロスで全日本ジュニアタイトルを持つ日野泰静(松山城南高校)が先頭に立ち、C1顔負けのスピードで逃げ始めた。
しかし全日本選手権で日野の後塵を拝した村上功太郎(松山工業高校)が「周回ごとにだんだんと泥に慣れてきて、後半は良いラインを見つけることができました」と強烈に追走。積田連(Team CHAINRING)は2番手から徐々に失速し、小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が3位に浮上した。
村上は日野を射程圏内に捉えたが、日野もペースアップを試み先頭を守りきって2年連続の野辺山C2勝利。全日本タイトルの防衛とアジア選手権ロードレースを目標に据える日野は「限界ギリギリのペースを持続させる力がまだ少し足りていないので、そこは伸ばしていきたい」と冷静にコメントする。村上は「追いつかずに残念。明日はリベンジしたいですね」と明日への雪辱を誓った。
なおこのレースで、1〜4位と6位がジュニア選手のため昇格対象外となり、5位の日野竜嘉(ボンシャンス)と7位の高田彗(Champion System Japan Test Team)がC1昇格への切符を掴んでいる。
マスターズ:全日本王者、筧五郎(56cycle)が圧勝
年々レベルを上げているマスターズレースには、全日本王者の筧五郎(56cycle)が2年ぶりに参加。時間を経るごとに泥区間の水分が飛び、バイクにまとわりつく悪コンディションをものともせず、筧がただ一人圧倒的なペースを刻むこととなる。
小田島貴弘(マイヨシーナック)がホールショットを獲ったものの、今季初レースで60番手スタートの筧が2周目の後半にパス。独走に持ち込んだ筧の背中を捉える選手は最後まで現れなかった。「初戦とあってまだシクロクロスの身体になっていませんが、全日本選手権まであと4レースあるので慣らしていきたい。目標はまず全日本連覇、その後にマスターズの世界王者になることです」と笑う筧。昨年出場したマスターズ世界選手権で得たものは大きかった、とも。
「今年からマスターズがJCF管轄になったので、よりモチベーションが高いんです。欧州のマスターズはものすごく格式が高く、ナショナル王者であればどんなレースでも最前列に並ばせてもらえます。僕がこのカテゴリーで走ることにブーイングもあるけれど、もっと多くの選手をC1から呼び込み、日本のマスターズレベルを上げていきたいですね」。
C3では金子隆亮(SAUCE CX)が田渕君幸(SNEL)と松本祐輝(TeamShiokazeCX)を引き離して勝利。霜凍る朝一番に行われたC4では菊地悠介(Tokyo Ventos)が、華やかなCLでは白崎美由紀(BALBAclub fukui)がそれぞれ勝利。熱唱するフレディ・マーキュリーやカールおじさんも走ったシングルスピードでは、マスターズとのダブルヘッダーで臨んだ筧五郎(56cycle)が、分かる人には分かる松本スイマーズのコスプレ(=海パン一丁)で圧勝。2位には昨年覇者の牧野崇(COGS)、3位には腰山雅大(ALL-CITY CYCLES/662CCC)ら普段C1で走るメンバーが入り、非常に見応えあるレースが展開された。
C2
1位 | 日野泰静(松山城南高校) | 42’27” |
2位 | 村上功太郎(松山工業高校) | +14” |
3位 | 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +1’26” |
4位 | 積田連(Team CHAINRING) | +3’36” |
5位 | 日野竜嘉(ボンシャンス) | +3’51” |
6位 | 橋本嶺登(POWER SPORTS SICK) | 3’56” |
CM
1位 | 筧五郎(56cycle) | 29’14” |
2位 | 小田島貴弘(マイヨシーナック) | +1’02” |
3位 | 塩見学(BBQ) | +1’45” |
4位 | 中村秀典(COGS) | |
5位 | 瀬戶幸正(Bagelone) | +2’03” |
6位 | 牧野元(TEAM ARI) |
C3
1位 | 金子隆亮(SAUCE CX) | 29’48” |
2位 | 田渕君幸(SNEL) | +09” |
3位 | 松本祐輝(TeamShiokazeCX) |
C4
1位 | 菊地悠介(Tokyo Ventos) | 30’10” |
2位 | 蛯子裕樹(Sim Works CX Racing) | +29” |
3位 | 横田祐(Blue lug) |
CL
1位 | 白崎美由紀(BALBAclub fukui) | 27’57” |
2位 | 簑原由加利 | +06” |
3位 | 谷江史帆(BALBAclub fukui) | +50” |
SS
1位 | 筧五郎(56cycle) |
2位 | 牧野崇(COGS) |
3位 | 腰山雅大(ALL-CITY CYCLES/662CCC) |
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,Kei.Tsuji
photo:Makoto.Ayano,Kei.Tsuji
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