イタリア人選手のダヴィデ・ヴィガーノにインタビューした。ヴィガーノはフジ・セルヴェットから今季チームスカイに移籍してきた。話題の新チームで走る準備は万端だ。

ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、チームスカイ)ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、チームスカイ) (c)Gregor.Brown「このチームでは今までとすべてが違うんだ。チームの監督とも、他の選手達とも話しやすいんだ。たった1日一緒に走っただけなのに、もう1ヶ月も一緒にいるかのような錯覚を受けているよ」。

ヴィガーノは2005年から2008年にクイックステップに所属したとき、チームメイトのトム・ボーネン(ベルギー)やパオロ・ベッティーニ(イタリア)にスプリントの仕方を学んできた。
そして昨シーズンはフジ・セルヴェットに移籍したわけだが、今季はデーヴィッド・ブレイスフォード監督が指揮をとるイギリスのチームに移ることができてハッピーなようだ。

「フジ・セルヴェットに行ったのは失敗だったね。クイックステップは小さくてコンパクトながらも世界でもっともまとまったベストな最強チームだった。しかし...。どんなにクイックステップが強くてよくオーガナイズされていても、チームスカイのような"チームスプリント"ではなかった。スカイではまず選手が先にくるんだ」。

ブレイスフォード監督はヴィガーノにはクリストファー・サットン(オーストラリア)やグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)、ベン・スフィフト(イギリス)たちのスプリントの際の牽引役としての仕事を与えている。チームはマンチェスターとアデレードでのチームトレーニングキャンプにおいて列車としての走り方の練習を積んできた。

アデレードでチームトレーニングを積むチームスカイアデレードでチームトレーニングを積むチームスカイ photo:Cor Vosスプリントの列車では、たくさんの事柄をコーディネートすることが必要になってくる。クイックステップではそれができるようになるまで時間がかかった。でもスカイならすぐにできた。

「簡単そうに感じるかもしれないけれど、そうじゃない。とても難しいことなんだ。まるで腕時計のようだよ。秒針は一秒ごとを刻んでいる。で、もし一秒でも飛ばすとすべてが台無しになる。

ヴィガーノはヘンダーソンとサットンのためにダウンアンダーを走る。スターリング と ウィランガ にゴールするステージ(第3ステージと第5ステージ)では、チームのどの選手が前に残れるかが勝負のキーを握る。ヴィガーノは2つのステージのうちどちらかで勝ちたいと考えている。

「7,8kmほどの長さの上りなら、僕はいい感じで越えることができると思う」。

ツアー・ダウンアンダーの後、ヴィガーノはイタリアのセラーテ・ブリアンツァの家に帰り、スペインはバレンシアでのトレーニングキャンプに参加する。彼のヨーロッパでの初レースは2月3日~7日までのエトワール・ド・ベセージュだ。

text&photo:Gregor Brown in Adelaide, Australia

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