2010/01/16(土) - 18:20
ツアー・ダウンアンダーの開幕を翌日に控えた1月16日、シクロワイアードの辻啓が温暖なアデレードに到着した。シーズン初戦として世界的な注目を集めるオーストラリア最大の自転車祭典は、街をあげての盛り上がりを見せている。現地の模様をレポート。
シンガポール経由で1月16日にアデレード到着。偶然にも同じ便のビジネスクラスにレディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督が乗っているのが見えたが、搭乗客の多さに声をかけるチャンスは無かった。
アデレードの空港から一歩脚を踏み出すと、夏の空気が飛び込んできた。しかし“蒸すような暑さ”はなく、気温が25〜30度の“爽やかな暖かさ”。常に吹いている風の強さが少し気にかかる。
予想外の快適なコンディションに胸を撫で下ろしていると、タクシーの運転手に「今日は暑くないぞ。まあ毎年この時期はこんなもんだ。でも先週は3日連続で40度を超えたんだ。3日連続だぞ?3日連続だぜ?」としつこく釘を刺された。一応覚悟しときます。
オーストラリア南オーストラリア州の州都であるアデレードは、人口117万人を抱える同国第5の都市。州都とは言っても高層ビルが我れ先に背伸びしているような喧噪は無く、どこか落ち着いた雰囲気の上品な街だ。ちなみにアデレードという名前はドイツ語で「貴婦人」を意味するという。
アデレードの緯度は南緯35度で、赤道を挟んだ日本と緯度はあまり変わらない。地中海性気候に属しているため、夏は比較的乾燥している。レース期間中の週間予報を見ると、気温が35度を超える日もあるようだが、概ね30度前後の日が多い。何より乾燥していることで過ごしやすい。
午前中にはランス・アームストロング(アメリカ)とロビー・マキュアン(オーストラリア)が企画したライドイベントが行なわれ、直前のTwitterによる告知だけだったにもかかわらず、5000人を超える参加者が集まったそうだ(昼頃に現地入りしたので取材出来ず!)。
街を少し歩けば、ツアー・ダウンアンダー関連のバナーやフラッグが目に飛び込んでくる。南オーストラリア州の観光局がレースのPRに力を注いでいることは明らかで、レースのイメージカラーであるオレンジ色が街の雰囲気に上手くとけ込んでいる。世界王者カデル・エヴァンス(オーストラリア)やアームストロングの写真が大きく描かれたトラムも忙しく走り回っていた。
市の中心に位置するヴィクトリア・スクエアには「アデレードシティ・カウンシル・ツアー・ヴィレッジ」と呼ばれる巨大テントが出現した。このテントの内部には19チームのブースがぞれぞれ用意されており、メカニックの拠点を担っている。そのすぐ横にあるヒルトンホテルが選手たちの宿舎&プレスのメディアセンター。
どのステージも基本的にアデレード近郊で行なわれるため、毎回ゴール後にアデレードに戻って翌日のステージに備える。毎日忙しくホテルを移動する必要がないため、選手にとっては(プレスにとっても)有り難い話だ。
この日はヒルトンホテルでの記者会見が目白押しだった。14時からチームレディオシャック、15時からUniSA、16時からガーミン・トランジションズと立て続けに会見が開かれた。レディオシャックとガーミンの会見の模様は別ページでお伝えする。
夕方にはコアラやワラビー、カンガルーの赤ちゃん、大きな蛇が登場し、選手たちがキャッキャと動物たちとのふれあいに興じていた。ノッソリと現れた2008年大会覇者のアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)も、柔らかい笑顔でワラビーを抱っこし、英気(?)を養っていた。
いよいよ明日、ここアデレードで2010年のロードレースシーズンが始動する。会場となるライミルパークの周回コースには、前年度を上回るような数の観客が詰めかけるだろう。
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
シンガポール経由で1月16日にアデレード到着。偶然にも同じ便のビジネスクラスにレディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督が乗っているのが見えたが、搭乗客の多さに声をかけるチャンスは無かった。
アデレードの空港から一歩脚を踏み出すと、夏の空気が飛び込んできた。しかし“蒸すような暑さ”はなく、気温が25〜30度の“爽やかな暖かさ”。常に吹いている風の強さが少し気にかかる。
予想外の快適なコンディションに胸を撫で下ろしていると、タクシーの運転手に「今日は暑くないぞ。まあ毎年この時期はこんなもんだ。でも先週は3日連続で40度を超えたんだ。3日連続だぞ?3日連続だぜ?」としつこく釘を刺された。一応覚悟しときます。
オーストラリア南オーストラリア州の州都であるアデレードは、人口117万人を抱える同国第5の都市。州都とは言っても高層ビルが我れ先に背伸びしているような喧噪は無く、どこか落ち着いた雰囲気の上品な街だ。ちなみにアデレードという名前はドイツ語で「貴婦人」を意味するという。
アデレードの緯度は南緯35度で、赤道を挟んだ日本と緯度はあまり変わらない。地中海性気候に属しているため、夏は比較的乾燥している。レース期間中の週間予報を見ると、気温が35度を超える日もあるようだが、概ね30度前後の日が多い。何より乾燥していることで過ごしやすい。
午前中にはランス・アームストロング(アメリカ)とロビー・マキュアン(オーストラリア)が企画したライドイベントが行なわれ、直前のTwitterによる告知だけだったにもかかわらず、5000人を超える参加者が集まったそうだ(昼頃に現地入りしたので取材出来ず!)。
街を少し歩けば、ツアー・ダウンアンダー関連のバナーやフラッグが目に飛び込んでくる。南オーストラリア州の観光局がレースのPRに力を注いでいることは明らかで、レースのイメージカラーであるオレンジ色が街の雰囲気に上手くとけ込んでいる。世界王者カデル・エヴァンス(オーストラリア)やアームストロングの写真が大きく描かれたトラムも忙しく走り回っていた。
市の中心に位置するヴィクトリア・スクエアには「アデレードシティ・カウンシル・ツアー・ヴィレッジ」と呼ばれる巨大テントが出現した。このテントの内部には19チームのブースがぞれぞれ用意されており、メカニックの拠点を担っている。そのすぐ横にあるヒルトンホテルが選手たちの宿舎&プレスのメディアセンター。
どのステージも基本的にアデレード近郊で行なわれるため、毎回ゴール後にアデレードに戻って翌日のステージに備える。毎日忙しくホテルを移動する必要がないため、選手にとっては(プレスにとっても)有り難い話だ。
この日はヒルトンホテルでの記者会見が目白押しだった。14時からチームレディオシャック、15時からUniSA、16時からガーミン・トランジションズと立て続けに会見が開かれた。レディオシャックとガーミンの会見の模様は別ページでお伝えする。
夕方にはコアラやワラビー、カンガルーの赤ちゃん、大きな蛇が登場し、選手たちがキャッキャと動物たちとのふれあいに興じていた。ノッソリと現れた2008年大会覇者のアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)も、柔らかい笑顔でワラビーを抱っこし、英気(?)を養っていた。
いよいよ明日、ここアデレードで2010年のロードレースシーズンが始動する。会場となるライミルパークの周回コースには、前年度を上回るような数の観客が詰めかけるだろう。
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
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