2017/11/03(金) - 13:16
いよいよ開幕した日本最大級のスポーツバイクフェス、サイクルモード。早速各ブースのレポートを紹介しましょう。第1弾はフルームの実車が注目を集めるピナレロ、超軽量ヘルメットを発表したカブトや、日直商会、IRC、そしてサイクリストの話題をさらうJR東日本のサイクルトレインについて紹介します。
ピナレロ:フルームが駆った2台のDOGMA F10を特別展示中
今年ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャを史上初めて同年制覇したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)を押し出した豪華ブースを展開しているのがピナレロだ。ブース正面には実際にフルームが駆ったマイヨジョーヌ&マイヨロホ仕様のDOGMA F10が1台ずつ展示され、大きな注目を集めている。
フルームのバイクには、ワンオフの3Dプリンター製チェーン脱落防止パーツや、ファウスト・ピナレロ氏が感謝を綴ったメッセージ、位置情報を提供する発信機などがそのまま装着され、プロレースファンなら必見。スタッフによれば、空輸されてきたままのレース時の汚れを残すよう最大限の注意を払ったという。
新製品としては、DOGMAのグランフォンド向けシリーズ「K10」の全モデルが出揃ったことが話題だ。「eDSS 2.0(電子制御アクティブ・サスペンションシステム)」を搭載したK10S DISC(フレームセット価格92万円!)など、普段目にできない超高級フレームが各色揃い踏み中。ほぼ全てのラインナップを確認できるほか、ブース内ではボトルやTシャツ、サイクルキャップ、特製バッグ入りカタログセットの販売も行われている。オープン早々行列になっているので、きになる方は早めのチェックを。
また、今年もファウスト社長が来場予定。明日日曜日はブースに滞在するほか、日曜日にはさいたまクリテリウムに参戦するクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がサイン会を開催する予定だ。11:00からと14:30からの計2回開催され、それぞれ30分前から案内が行われるという。こちらも開催次第別記事にて紹介します。
カブト:ブランド史上最軽量ヘルメット「FLAIR」がデビュー
カブトは世界中のブランドを驚愕させたMOSTROを凌ぐ同社史上最軽量ヘルメット「FLAIR」を中心としたブースを展開。FLAIRはインナーシェルのEPS素材を新しいものに変更し、ポリカーボネイト製のアウターシェルを可能な限り肉抜きするなど、様々な要素で細かく軽量化を図ることで、わずか170gという重量を達成している。プラスチック素材を使用しない顎紐や、耐久性を犠牲にしてまでも軽さを追求した超軽量アジャスター(通常品も付属する)もダイエットを成功させた要因だ。
また、軽量化だけではなくサイドからも空気をシェル内部に取り込むことができるベンチレーション設計としたことも特徴だ。ZENARDが前方からの風に特化していることに対し、全方位の通気性を実現することで、比較的スロースピードで走行するシチュエーションでのクーリング効果を期待できそう。また、深い前傾姿勢をとったときや登坂時に上を見上げた時の視界を確保するため、前頭部を切り上げたデザインを採用している。ぜひサイクルモードを訪れる方は手に取り、その軽さに驚いてもらいたい。
アイウェアの新モデル「101」も展示されている。路面の凹凸を視認しやすくするハイコントラストレンズと悪天候時に活躍するピンクレンズが付属しながらも、予定価格1万円というハイコストパフォーマンスモデルにも注目だ。アイウェアに必要な機能のみを採用した101は、どのようなユーザーにもマッチする定番製品となるだろう。
今夏発売開始し、すでに人気モデルとして様々なサイクリストが着用しているAERO R1には、リクエストが多かったというグラフィックモデルが登場する。シンプルな従来モデルよりもレーシーな雰囲気を演出している事が特徴。エアロダイナミクスを追求したAERO R1、通気性に特化したZENARD、そして超軽量モデルとして登場したFLAIRの3本柱となったカブトのブースは注目だ。
日直商会:最速タイムは誰の手に?タックスのローラー台を使ったチームTTチャレンジを開催
トレーナーやボトルなどが人気のタックスブースを全面に押し出したのが日直商会。初日の午前中には、ズイフトを用いた東京大学vs日本体育大学のガチンコバトルを開催して大きく盛り上がっていた。タックスの最上位機種であるNEO Smartを使い、所定のコースで最速タイムを狙うもので、記録を上回れば豪華プレゼントが待っているとのこと。足自慢の方は2~3人チームを組んで是非挑戦してみては?
スタイリッシュなデザインが人気のKASK(カスク)では、フルームらチームスカイの選手たちがツール・ド・フランスで使用した軽量ヘルメット「VALEGRO(ヴァレグロ)」や、TTヘルメット「MISTRAL(ミストラル)」など、まだ発売されていない新製品を展示。カスクが打ち出すアイウェアブランドKOO(クー)からは第2弾製品となる、ハーフリムタイプの「OPEN CUBE」が発表されている。
そして今勢いがあるのが、創業100周年を迎えたイタリアの老舗ブランド、SILCA(シリカ)。誰もが認める定番中の定番フロアポンプ「PISTA(ピスタ)」には100周年記念のアニバーサリーモデルが登場したほか、ハンディトルクレンチといった新製品もラインアップ。30年前の製品で、日直商会で未だ現役というポンプも飾られ、その耐久性や堅牢性をアピールしていた。
井上ゴム工業(IRCタイヤ):ロード、シクロクロス、BMXタイヤの新作プロトタイプを展示
先月行われたジャパンカップにてマルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)による史上初のクリテリウム、ロードレース連続優勝を支えたタイヤブランド、IRCタイヤ。同チームの中根英登選手のバイクが目につくブースには、”PROTOTYPE”の文字が刻まれた新製品が多数展示してあり、発売開始を前にいち早く目で見て手で触って確認できる場となっている。
目玉となるのはロードタイヤ「FORMULA PRO」の新作となるチューブレスレディタイプ。今や各ホイールメーカーがリリースする同タイプの製品にマッチさせた製品だ。マヴィックのUSTホイールに合わせた展示もしてあり、相性の良さをアピールする。シーラントを合わせて用いる仕様だが、チューブレスレディとなったことでタイヤ自体は軽量化に成功しているという。
シクロクロスタイヤの「SERAC CX SAND」をベースとしショルダー部分にブロックのノブを配置したグラベルロード用の新作も発表。700×36C/40Cサイズの「BOKEN」、700×26C/28Cの「MARBELLA」の2種類が展開されるほか、シクロクロス用の700×32Cとして「SERAC CX SAND EDGE」が発売される。新作BMXタイヤ「SIREN PRO」は、昨今の高速レースに対応したセンタースリックと最適化したパターンが刻まれる製品となる。
また、サイクルモード期間中IRCブースにて、タイヤにキスをするカノラ選手と同じポーズの写真を撮りフェイスブックにアップすると、抽選で10名に「ASPITE PRO WET」が当たる特別キャンペーンも開催されている。ぜひIRCブースに足を運んで応募してほしい。
B.B.BASE:両国と房総半島を繋ぐ自転車乗りのためのサイクルトレイン
車x旅フェアの注目ブースのひとつがB.B.BASEだ。Boso Bicycle Baseの頭文字をとったこのブースで展開されているのは、2018年1月下旬より運行開始予定という新型サイクルトレイン。縦置き型の自転車ハンガーのようなラックが備え付けられた、自転車乗りのためだけに改装された車両となっている。輪行袋に収納せずとも電車に乗る事ができ、容易にハンガーに固定できる手軽さが魅力だ。
輪行を単なる移動ではなく、電車自体も楽しめるようにという想いのもとJR東日本は、2013年よりサイクルトレインを運行してきた。今回の専用列車を導入する事で、輪行がより身近な存在となってくれることを願っていると担当者は言う。
サイクルトレインは6両編成で、5両乗車スペース、1両イベントスペース。定員は99名。現在のサイクルトレインよりも運行頻度をあげる予定とも。走行区間は、両国駅から総武本線と成田線、外房線、内房線の千葉方面への4路線。
ブースでは自転車の積み込み方法のデモンストレーションとトークショーを数多く開催中。クリアファイルなどをプレゼントするキャンペーンも実施している。
text&photo:CW編集部
ピナレロ:フルームが駆った2台のDOGMA F10を特別展示中
今年ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャを史上初めて同年制覇したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)を押し出した豪華ブースを展開しているのがピナレロだ。ブース正面には実際にフルームが駆ったマイヨジョーヌ&マイヨロホ仕様のDOGMA F10が1台ずつ展示され、大きな注目を集めている。
フルームのバイクには、ワンオフの3Dプリンター製チェーン脱落防止パーツや、ファウスト・ピナレロ氏が感謝を綴ったメッセージ、位置情報を提供する発信機などがそのまま装着され、プロレースファンなら必見。スタッフによれば、空輸されてきたままのレース時の汚れを残すよう最大限の注意を払ったという。
新製品としては、DOGMAのグランフォンド向けシリーズ「K10」の全モデルが出揃ったことが話題だ。「eDSS 2.0(電子制御アクティブ・サスペンションシステム)」を搭載したK10S DISC(フレームセット価格92万円!)など、普段目にできない超高級フレームが各色揃い踏み中。ほぼ全てのラインナップを確認できるほか、ブース内ではボトルやTシャツ、サイクルキャップ、特製バッグ入りカタログセットの販売も行われている。オープン早々行列になっているので、きになる方は早めのチェックを。
また、今年もファウスト社長が来場予定。明日日曜日はブースに滞在するほか、日曜日にはさいたまクリテリウムに参戦するクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がサイン会を開催する予定だ。11:00からと14:30からの計2回開催され、それぞれ30分前から案内が行われるという。こちらも開催次第別記事にて紹介します。
カブト:ブランド史上最軽量ヘルメット「FLAIR」がデビュー
カブトは世界中のブランドを驚愕させたMOSTROを凌ぐ同社史上最軽量ヘルメット「FLAIR」を中心としたブースを展開。FLAIRはインナーシェルのEPS素材を新しいものに変更し、ポリカーボネイト製のアウターシェルを可能な限り肉抜きするなど、様々な要素で細かく軽量化を図ることで、わずか170gという重量を達成している。プラスチック素材を使用しない顎紐や、耐久性を犠牲にしてまでも軽さを追求した超軽量アジャスター(通常品も付属する)もダイエットを成功させた要因だ。
また、軽量化だけではなくサイドからも空気をシェル内部に取り込むことができるベンチレーション設計としたことも特徴だ。ZENARDが前方からの風に特化していることに対し、全方位の通気性を実現することで、比較的スロースピードで走行するシチュエーションでのクーリング効果を期待できそう。また、深い前傾姿勢をとったときや登坂時に上を見上げた時の視界を確保するため、前頭部を切り上げたデザインを採用している。ぜひサイクルモードを訪れる方は手に取り、その軽さに驚いてもらいたい。
アイウェアの新モデル「101」も展示されている。路面の凹凸を視認しやすくするハイコントラストレンズと悪天候時に活躍するピンクレンズが付属しながらも、予定価格1万円というハイコストパフォーマンスモデルにも注目だ。アイウェアに必要な機能のみを採用した101は、どのようなユーザーにもマッチする定番製品となるだろう。
今夏発売開始し、すでに人気モデルとして様々なサイクリストが着用しているAERO R1には、リクエストが多かったというグラフィックモデルが登場する。シンプルな従来モデルよりもレーシーな雰囲気を演出している事が特徴。エアロダイナミクスを追求したAERO R1、通気性に特化したZENARD、そして超軽量モデルとして登場したFLAIRの3本柱となったカブトのブースは注目だ。
日直商会:最速タイムは誰の手に?タックスのローラー台を使ったチームTTチャレンジを開催
トレーナーやボトルなどが人気のタックスブースを全面に押し出したのが日直商会。初日の午前中には、ズイフトを用いた東京大学vs日本体育大学のガチンコバトルを開催して大きく盛り上がっていた。タックスの最上位機種であるNEO Smartを使い、所定のコースで最速タイムを狙うもので、記録を上回れば豪華プレゼントが待っているとのこと。足自慢の方は2~3人チームを組んで是非挑戦してみては?
スタイリッシュなデザインが人気のKASK(カスク)では、フルームらチームスカイの選手たちがツール・ド・フランスで使用した軽量ヘルメット「VALEGRO(ヴァレグロ)」や、TTヘルメット「MISTRAL(ミストラル)」など、まだ発売されていない新製品を展示。カスクが打ち出すアイウェアブランドKOO(クー)からは第2弾製品となる、ハーフリムタイプの「OPEN CUBE」が発表されている。
そして今勢いがあるのが、創業100周年を迎えたイタリアの老舗ブランド、SILCA(シリカ)。誰もが認める定番中の定番フロアポンプ「PISTA(ピスタ)」には100周年記念のアニバーサリーモデルが登場したほか、ハンディトルクレンチといった新製品もラインアップ。30年前の製品で、日直商会で未だ現役というポンプも飾られ、その耐久性や堅牢性をアピールしていた。
井上ゴム工業(IRCタイヤ):ロード、シクロクロス、BMXタイヤの新作プロトタイプを展示
先月行われたジャパンカップにてマルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)による史上初のクリテリウム、ロードレース連続優勝を支えたタイヤブランド、IRCタイヤ。同チームの中根英登選手のバイクが目につくブースには、”PROTOTYPE”の文字が刻まれた新製品が多数展示してあり、発売開始を前にいち早く目で見て手で触って確認できる場となっている。
目玉となるのはロードタイヤ「FORMULA PRO」の新作となるチューブレスレディタイプ。今や各ホイールメーカーがリリースする同タイプの製品にマッチさせた製品だ。マヴィックのUSTホイールに合わせた展示もしてあり、相性の良さをアピールする。シーラントを合わせて用いる仕様だが、チューブレスレディとなったことでタイヤ自体は軽量化に成功しているという。
シクロクロスタイヤの「SERAC CX SAND」をベースとしショルダー部分にブロックのノブを配置したグラベルロード用の新作も発表。700×36C/40Cサイズの「BOKEN」、700×26C/28Cの「MARBELLA」の2種類が展開されるほか、シクロクロス用の700×32Cとして「SERAC CX SAND EDGE」が発売される。新作BMXタイヤ「SIREN PRO」は、昨今の高速レースに対応したセンタースリックと最適化したパターンが刻まれる製品となる。
また、サイクルモード期間中IRCブースにて、タイヤにキスをするカノラ選手と同じポーズの写真を撮りフェイスブックにアップすると、抽選で10名に「ASPITE PRO WET」が当たる特別キャンペーンも開催されている。ぜひIRCブースに足を運んで応募してほしい。
B.B.BASE:両国と房総半島を繋ぐ自転車乗りのためのサイクルトレイン
車x旅フェアの注目ブースのひとつがB.B.BASEだ。Boso Bicycle Baseの頭文字をとったこのブースで展開されているのは、2018年1月下旬より運行開始予定という新型サイクルトレイン。縦置き型の自転車ハンガーのようなラックが備え付けられた、自転車乗りのためだけに改装された車両となっている。輪行袋に収納せずとも電車に乗る事ができ、容易にハンガーに固定できる手軽さが魅力だ。
輪行を単なる移動ではなく、電車自体も楽しめるようにという想いのもとJR東日本は、2013年よりサイクルトレインを運行してきた。今回の専用列車を導入する事で、輪行がより身近な存在となってくれることを願っていると担当者は言う。
サイクルトレインは6両編成で、5両乗車スペース、1両イベントスペース。定員は99名。現在のサイクルトレインよりも運行頻度をあげる予定とも。走行区間は、両国駅から総武本線と成田線、外房線、内房線の千葉方面への4路線。
ブースでは自転車の積み込み方法のデモンストレーションとトークショーを数多く開催中。クリアファイルなどをプレゼントするキャンペーンも実施している。
text&photo:CW編集部
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