今年のジャパンカップ完全優勝に貢献したデローザのピュアレーシングバイクPROTOSに、ディスクブレーキ仕様が登場。加えてエアロロードのSK Pininfarina、スチールフレームのCORUMにもディスクブレーキモデルがデビューした。



デローザ PROTOS disk

デローザ PROTOS disk(Grey Orange Matt)デローザ PROTOS disk(Grey Orange Matt)
イタリア・ミラノに拠を構える老舗バイクブランド、デローザ。かつては世界最高の選手として語り継がれるエディ・メルクスにもフレームを供給しており、グランツールや世界選手権などの勝利を支えてきた。近年ではイタリアと日本の混成チーム、NIPPOヴィーニファンティーニにも機材供給を行っており、先日行われたジャパンカップでもマルコ・カノラ(イタリア)がクリテリムとロードレースの双方で勝利を収めている。そんなピュアレーシングバイクPROTOSのディスクブレーキモデルが登場した。

PROTOSはデローザが誇るピュアレーシングバイクであり、3世代目を迎える現モデルは昨年のサイクルモードでワールドプレミアが行われた。直線を基調としたシンプル造形を用い、各チューブは空力性能に優れたカムテール形状とすることで、エアロダイナミクスを考慮している。同時にダウンチューブやフロントフォークのボリュームを落とすことでシェイプアップを果たし、より細身でロードバイク然としたルックスを獲得している。

リアブレーキがなくなってもブリッジはそのまま残され、リアトライアングルの剛性は据え置きリアブレーキがなくなってもブリッジはそのまま残され、リアトライアングルの剛性は据え置き ディスクブレーキはフラットマウント&スルーアクスルという標準スペックディスクブレーキはフラットマウント&スルーアクスルという標準スペック

フォークとヘッドは空力を考慮したインテグレーテッドデザインフォークとヘッドは空力を考慮したインテグレーテッドデザイン BBはメンテナンス性が高くとトラブルフリーなスレッドタイプBBはメンテナンス性が高くとトラブルフリーなスレッドタイプ


素材には弾性率の異なる4種類のカーボンを組み合わせた、独自の「CM63」カーボンを使用することで、20%の剛性強化と軽量化を実現。前作よりも優れた重量剛性比を達成し、レースシーンに必須な反応性と登坂性能を兼ね備えている。BBはイタリアン規格のスレッドタイプとなっており、メンテナンス性が高いのもポイントだ。

今回ディスクブレーキモデルはスルーアクスル、フラットマウントというディスクロードの標準規格に準拠。フロントブレーキのオイルホースも、コラム内を通すような複雑なシステムでは無く、フォーク肩から内蔵されるオーソドックスな仕様となっている。リムブレーキキャリパーが無くなることによってシートステーのブリッジが廃されるような事もないため、剛性感もリムブレーキモデルと遜色ないだろう。

デローザ PROTOS disk(Grey Orange Matt)デローザ PROTOS disk(Grey Orange Matt)
サイズはイタリアンブランドらしく45、47、49、51、53、55、57、58.5と幅広く用意され、カラーもブラック、グリーン、グレイ、マッド、ホワイトの通常カラーと、Revoカモフラージュカラーの6種類が展開される。販売はフレームセットのみとなり、価格は通常カラーが690,000円(税抜)、Revoカラーが780,000円(税抜)となる。

デローザ PROTOS disk フレームセット
サイズ:45、47、49、51、53、55、57、58.5
カラー:Grey Orange Matt、Black Red Matt、Mud Blue Matt、Green Yellow Matt、White Red Glossy、Revo Matt
BB:ITA(70mm)
ヘッドセット:Taper Headset 1-1/8to1-1/4
重量:フレーム 970g、フォーク 370g
フレーム価格:690,000円(税抜)、780,000円(Revoカラー・税抜)



デローザ SK Pininfarina disk

デローザ SK Pininfarina disk(Rosso Vulcano)デローザ SK Pininfarina disk(Rosso Vulcano) (c)日直商会
デローザにおけるレーシングハイエンドモデルの一角を担うエアロロードのSK Pininfarinaも2018年からディスクブレーキモデルが登場。フェラーリなどのス―パーカーをデザインすることで知られるPininfarina社によるデザインにより、カーボンバイクでありながらホリゾンタルトップチューブを採用し、シートチューブは滑らかに後輪追従するエアロロードバイクとしての美しさを極めた1台だ。

PROTOS同様、4種類のカーボンを適材適所に使用することで剛性と重量のバランスを最適化。レースバイクとしても十分使用が出来る性能を有している。ディスクブレーキモデル化によりフラットマウント、スルーアクスルに対応。シートステーやフロントフォークからブレーキキャリパーが無くなることでより美しい姿を見せてくれることだろう。カラーは深く大人の雰囲気漂うRosso Vulcano1色となる。サイズは46、48、50、52、54、56の6サイズが揃う。価格は388,000円(税抜)だ。

デローザ SK Pininfarina disk(フレームセット)
フレーム素材:60T、40T、30T、24Tカーボン
BBシェル:BB386
サイズ:46、48、50、52、54、56
カラー:Rosso Vulcano
価 格:388,000円(税別)



デローザ CORUM disk

デローザ CORUM disk(Antracite)デローザ CORUM disk(Antracite) (c)日直商会
カーボンバイク全盛となった今の時代でもなお、デローザはアルミやチタンといった金属フレームを多くラインアップしており、スチールフレームは4モデルと豊富に展開されている。その中でレース用としての性能と乗り味を有しているのがCORUMであり、メタルバイクの中で唯一ディスクブレーキモデルも用意される新世代の1台だ。

溶接方法にはTIG溶接が用いられており、金属の扱いに長けるデローザの中でも数少ない手練の職人によって製造される。スチールフレームならでは快適性もしっかり担保されており、しなやかな乗り心地でロングライドでも疲れが残りづらい乗り心地に仕上がっている。薄いチューブによる軽快なペダリングと程よいバネ感で、レースに対応する推進力をもたらし、乗り心地はスチールそのものが持つ柔軟性が気持ちいいライドフィーリングをもたらしてくれるため、走りと快適性のバランスは非常に良いだろう。

デローザ CORUM diskデローザ CORUM disk (c)日直商会
ディスクブレーキ仕様は基本スペックのフラットマウント、スルーアクスルに準拠。古くからの伝統を継承しながらも進化を続けるスチールフレームを最新規格のロードシステムで走らす事が出来る至高の1台になること間違い無しだ。サイズはスローピングとホリゾンタルが1cm刻みで用意され、ジオメトリーを自由にオーダーすることが出来るフルカスタムオーダーサービス、ブラックラベルでオーダーすることも可能だ。価格は475,000円(税抜)。取り扱いは日直商会だ。

デローザ CORUM disk(フレームセット)
フレーム素材:スチール
BBシェル:BB ITA(70mm)
サイズ:48-62 Regular(1cm刻み)
    44-57 Slope(1cm刻み)
    カスタムサイズ
カラー:Antracite
価 格:475,000円(税別)

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