2017/10/20(金) - 09:11
グエルチョッティのシクロクロスバイクがフルモデルチェンジ。最新のディスクブレーキ規格へ対応させるとともに、より剛性と振動吸収性を向上させるフレーム形状へアップデートされた「EUREKA CX」を紹介しよう。アルミフレームのCXバイク「GIETEN」も新たに登場している。
グエルチョッティ EUREKA CX (c)ミズタニ自転車
イタリアンバイクブランドの中でも、シクロクロスを得意とする老舗の1つが、1964年創業のグエルチョッティである。創業者のグエルチョッティ兄弟がCX選手であったこともあり、古くからシクロクロスバイクの製作に注力してきた歴史がある。ロードレースとともにシクロクロスにおいても数多くのプロチームをサポートしてきた実績を持ち、イタリア王者のジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)やドイツ王者のマルセル・マイセン(ステイラーツ・ベットファースト)も同社のCXバイクを駆るライダーの一人である。
そんなCX競技のトッププロも使用してきたカーボンシクロクロスバイク「LEMBEEK」が2018年モデルでフルモデルチェンジ。グエルチョッテイのハイパフォーマンスラインとして展開される「EUREKA(エウレカ)」の名を冠した初のシクロクロスバイク「EUREKA CX」として登場している。
コンパクトなリア三角により反応性と加速性が強化された
細身のシートチューブはBBに向かってフレアする形状
機敏なハンドリングに貢献するストレートフォーク
サポートを行うプロ選手からのフィードバックを受け細部を設計し直したというEUREKA CXは、より高剛性かつ高い振動吸収性を備えたレースバイクとして開発された。アップデートが加わった部分としては、まず見た目にも大きく変更されたリアセクションが挙げられるだろう。シートステー接合部が下げられ、コンパクトなリアトライアングルへリファインされている。
シートステーを短くすることによって、より高いねじれ剛性を確保。加減速が連続するシクロクロスにおいて、プロ選手が求める高い反応性と加速性を実現している。かつ、前作では太くマッシブな造形だったシートステーを細身のチューブ形状へ変更することで柔軟性を与え、振動吸収性を向上させる工夫も凝らされている。
接合位置を下げたシートステー部のデザイン
12mmスルーアクスルを採用しエンド剛性を高める
チェーンステーは角型断面によりねじれ剛性を高める
高剛性かつ軽量化に貢献するEPS製法によってモノコック成型されるフレーム
加えてシートチューブもしなりを生み出す細身のチューブ径となり、シートポストも前作の31.6mm径から27.2mm径へと変更されている。それでいてBSA規格だったBBをプレスフィット規格へアップデートすることによりシェル幅を拡大し、シートチューブはBBに向かってフレアしていく形状に。ボリュームあるBB周辺部に繋がる、大口径の角型断面が採用されたダウンチューブとチェーンステーよってパワー伝達性も追求されている。
前作ではポストマウントかつブレーキホース外装と従来仕様のままだったディスクブレーキ周りも、今回前後ともフラットマウントとなりケーブル類も内装へ。かつクイック仕様だったエンドも12mmスルーアクスルが採用されることで、最新規格に対応したフレームへアップデートされている。
新たにシェル幅の広いプレスフィットBB86が採用された
前後ともにフラットマウントへアップデート
フレーム素材にはシクロクロスに適した24HMカーボンをメインに採用し、BBとディスクブレーキエリアには高強度と高剛性な40HMカーボン、ヘッド周りは30HMカーボンを適材適所に使い分ける。これらの材質に高い圧力をかけて余分な樹脂を除去することで剛性と強度を高め、軽量化もできるEPS(発泡ポリスチレン成型)を採用し、2ピースモノコック成型にてフレームが形作られている。
販売はフレームセットにて行われ、重量は1230g。XS、S、Mの3サイズが用意され、ブラックベースにイタリアントリコロールをあしらったワンカラーで展開する。価格は220,000円(税抜)だ。
グエルチョッティ GIETEN (c)ミズタニ自転車
また、アルミフレームのシクロクロスバイク「GIETEN(ギーテン)」も2018年モデルで新たに登場。シクロクロス競技が盛んなオランダ北部の同名都市より名付けられたモデルで、グエルチョッティが培ってきたCXバイクのノウハウをアルミフレームにも落とし込み、レーシングマシンとして仕上げられた1台だ。
素材には軽量かつ強度を備えた6061アルミを採用。パイプ自体は細身ながら、ダウンチューブのBB付近は横剛性確保のために角断面を用いるなど、各箇所に合ったチューブ形状へ最適化することで必要な剛性と振動吸収性を獲得している。前後フラットマウントかつ12mmスルーアクスルが採用され、最新規格への対応も抜かりはない。
シフトワイヤーはダウンチューブ内装、ブレーキホースは外装という仕様 (c)ミズタニ自転車
アルミフレームながらフラットマウントかつスルーアクスルの最新規格に対応 (c)ミズタニ自転車
こちらは完成車にて販売され、シマノ105コンポーネントをフルアセンブル。ディスクブレーキは機械式で、サドルはセラSMPのHELL、タイヤは国内レーサーの間で評判の高いIRC シラクCXを合わせ、ハンドル等のパーツはデダ製品にて組まれる。身長140cm後半から乗れるXXS~Lまで幅広いサイズ展開だ。カラーはブルー/イエローの1色で、価格は190,000円(税抜)。取り扱いはミズタニ自転車。
グエルチョッティ EUREKA CX(フレームセット)
フレーム:40HMカーボン / 30HMカーボン / 24HMカーボン
フォーク:カーボンモノコック
ヘッド規格:1-1/8 - 1-1/2
BB規格:プレスフィットBB86
アクスル規格:F:12x100mm / R:12x142mm
ブレーキ規格:フラットマウント
シートポスト径:27.2mm
シートクランプ径:31.8mm
FD台座:直付
フレーム重量:1230g
サイズ:XS、S、M
価 格:220,000円(税抜)
グエルチョッティ GIETEN
フレーム:6061アルミ
フォーク:カーボンモノコック
ヘッド規格:1-1/8 - 1-1/2
BB規格:JIS
アクスル規格:F:12x100mm / R:12x142mm
ブレーキ規格:フラットマウント
シートポスト径:27.2mm
シートクランプ径:31.8mm
FD台座:31.8mm
コンポーネント:シマノ105
完成車重量:9.8kg
サイズ:XXS、XS、S、M、L
価 格:190,000円(税抜)
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イタリアンバイクブランドの中でも、シクロクロスを得意とする老舗の1つが、1964年創業のグエルチョッティである。創業者のグエルチョッティ兄弟がCX選手であったこともあり、古くからシクロクロスバイクの製作に注力してきた歴史がある。ロードレースとともにシクロクロスにおいても数多くのプロチームをサポートしてきた実績を持ち、イタリア王者のジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)やドイツ王者のマルセル・マイセン(ステイラーツ・ベットファースト)も同社のCXバイクを駆るライダーの一人である。
そんなCX競技のトッププロも使用してきたカーボンシクロクロスバイク「LEMBEEK」が2018年モデルでフルモデルチェンジ。グエルチョッテイのハイパフォーマンスラインとして展開される「EUREKA(エウレカ)」の名を冠した初のシクロクロスバイク「EUREKA CX」として登場している。
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サポートを行うプロ選手からのフィードバックを受け細部を設計し直したというEUREKA CXは、より高剛性かつ高い振動吸収性を備えたレースバイクとして開発された。アップデートが加わった部分としては、まず見た目にも大きく変更されたリアセクションが挙げられるだろう。シートステー接合部が下げられ、コンパクトなリアトライアングルへリファインされている。
シートステーを短くすることによって、より高いねじれ剛性を確保。加減速が連続するシクロクロスにおいて、プロ選手が求める高い反応性と加速性を実現している。かつ、前作では太くマッシブな造形だったシートステーを細身のチューブ形状へ変更することで柔軟性を与え、振動吸収性を向上させる工夫も凝らされている。
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前作ではポストマウントかつブレーキホース外装と従来仕様のままだったディスクブレーキ周りも、今回前後ともフラットマウントとなりケーブル類も内装へ。かつクイック仕様だったエンドも12mmスルーアクスルが採用されることで、最新規格に対応したフレームへアップデートされている。
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フレーム素材にはシクロクロスに適した24HMカーボンをメインに採用し、BBとディスクブレーキエリアには高強度と高剛性な40HMカーボン、ヘッド周りは30HMカーボンを適材適所に使い分ける。これらの材質に高い圧力をかけて余分な樹脂を除去することで剛性と強度を高め、軽量化もできるEPS(発泡ポリスチレン成型)を採用し、2ピースモノコック成型にてフレームが形作られている。
販売はフレームセットにて行われ、重量は1230g。XS、S、Mの3サイズが用意され、ブラックベースにイタリアントリコロールをあしらったワンカラーで展開する。価格は220,000円(税抜)だ。
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また、アルミフレームのシクロクロスバイク「GIETEN(ギーテン)」も2018年モデルで新たに登場。シクロクロス競技が盛んなオランダ北部の同名都市より名付けられたモデルで、グエルチョッティが培ってきたCXバイクのノウハウをアルミフレームにも落とし込み、レーシングマシンとして仕上げられた1台だ。
素材には軽量かつ強度を備えた6061アルミを採用。パイプ自体は細身ながら、ダウンチューブのBB付近は横剛性確保のために角断面を用いるなど、各箇所に合ったチューブ形状へ最適化することで必要な剛性と振動吸収性を獲得している。前後フラットマウントかつ12mmスルーアクスルが採用され、最新規格への対応も抜かりはない。
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こちらは完成車にて販売され、シマノ105コンポーネントをフルアセンブル。ディスクブレーキは機械式で、サドルはセラSMPのHELL、タイヤは国内レーサーの間で評判の高いIRC シラクCXを合わせ、ハンドル等のパーツはデダ製品にて組まれる。身長140cm後半から乗れるXXS~Lまで幅広いサイズ展開だ。カラーはブルー/イエローの1色で、価格は190,000円(税抜)。取り扱いはミズタニ自転車。
グエルチョッティ EUREKA CX(フレームセット)
フレーム:40HMカーボン / 30HMカーボン / 24HMカーボン
フォーク:カーボンモノコック
ヘッド規格:1-1/8 - 1-1/2
BB規格:プレスフィットBB86
アクスル規格:F:12x100mm / R:12x142mm
ブレーキ規格:フラットマウント
シートポスト径:27.2mm
シートクランプ径:31.8mm
FD台座:直付
フレーム重量:1230g
サイズ:XS、S、M
価 格:220,000円(税抜)
グエルチョッティ GIETEN
フレーム:6061アルミ
フォーク:カーボンモノコック
ヘッド規格:1-1/8 - 1-1/2
BB規格:JIS
アクスル規格:F:12x100mm / R:12x142mm
ブレーキ規格:フラットマウント
シートポスト径:27.2mm
シートクランプ径:31.8mm
FD台座:31.8mm
コンポーネント:シマノ105
完成車重量:9.8kg
サイズ:XXS、XS、S、M、L
価 格:190,000円(税抜)
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