2017/10/10(火) - 17:09
先週日曜日に開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第1戦で、終盤のアタック合戦から隙を突いたラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)が独走勝利。マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)の連勝記録がストップした。
BpostBankトロフェーから名前を変え、昨シーズンから「DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー」として開催されている本シリーズ。初開催は1987-1988シーズンとUCIワールドカップよりも歴史は古く、スーパープレスティージュと合わせて三大シリーズの一角を成す重要なレースだ。
8戦の総合タイムでシリーズ総合成績を決める独自のランキングを用いており、メインスポンサーのDVVフェルゼクリンゲン社はベルギーの損害保険会社。春のクラシックレースでお馴染み、ヘットニュースブラッド紙がサブスポンサーに就いている。
ダイナミックなコースレイアウトが特徴的な開幕戦ロンセは、徐々に調子を上げつつあるラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)の好ダッシュで幕開ける。絶好調マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)と世界王者のワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)はやや後ろから駒を進めていった。
常に5〜8名程度が互いに見合いながら先頭グループを形成し、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)のアタックは不発に終わる。続いてファンアールトが舗装の直登区間で踏み込むとファンデルポールのみが追従。このまま二人が抜け出すかと思いきや、やや時間を置いてヨーロッパ王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が、そしてファンデルハールやファントーレンハウトも追いつき、レースは再び振り出しに戻った。
「今日はすごく調子が良くて、舗装路の登りでは自分が一番力があったし、追い込めていた」と振り返る世界王者が畳み掛けるように攻撃を仕掛け、ファンデルポールとファンデルハールが反応して先頭は3名。続いたファンデルポールのアタックは封じられ、残り2周回突入と同時に今度はファンデルハールが仕掛けた。
牽制しあう二人を尻目に大きなリードを得たファンデルハールは、ミスをリカバリーしながら先を急いだ。追走に回った二人は後続選手の合流を許すほどペースを上げることができず、そのままファンデルハールが2周回を逃げ切って独走勝利を飾った。
牽制を利用して、今シーズン初めてオランダ王者の連続勝利記録を止めたファンデルハール。「まさかこんな展開になるとは思っていなかった。確かに調子は良かったけれど、改めてレースは何が起こるか分からないと感じている。大きなリードを得て”勝利に手が届きそう”と感じて痙攣も構わず踏み続けたよ」とレース後のインタビューで驚きと喜びをコメントしている。
連勝記録が止まったファンデルポールは「ワウトを観察しすぎて手遅れになってしまった。でも僕らは度重なるアタック合戦で消耗していたのも事実。これまでの絶好調さが消えたこともあって難しいレースだった」と敗因を語っている。
「ラースがアタックした時、飛びつく脚が無いわけではなかった。でも追走する責任があったのはここまで全戦全勝しているマテューにあって、自分が追えば彼のアシストをするだけ。ラースの勝利を見ているだけになったけれど、自分の調子は徐々に上がってきている。この先に勝利が待っているはずだ」と3位に終わったファンアールトはコメントした。
BpostBankトロフェーから名前を変え、昨シーズンから「DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー」として開催されている本シリーズ。初開催は1987-1988シーズンとUCIワールドカップよりも歴史は古く、スーパープレスティージュと合わせて三大シリーズの一角を成す重要なレースだ。
8戦の総合タイムでシリーズ総合成績を決める独自のランキングを用いており、メインスポンサーのDVVフェルゼクリンゲン社はベルギーの損害保険会社。春のクラシックレースでお馴染み、ヘットニュースブラッド紙がサブスポンサーに就いている。
ダイナミックなコースレイアウトが特徴的な開幕戦ロンセは、徐々に調子を上げつつあるラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)の好ダッシュで幕開ける。絶好調マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)と世界王者のワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)はやや後ろから駒を進めていった。
常に5〜8名程度が互いに見合いながら先頭グループを形成し、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)のアタックは不発に終わる。続いてファンアールトが舗装の直登区間で踏み込むとファンデルポールのみが追従。このまま二人が抜け出すかと思いきや、やや時間を置いてヨーロッパ王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が、そしてファンデルハールやファントーレンハウトも追いつき、レースは再び振り出しに戻った。
「今日はすごく調子が良くて、舗装路の登りでは自分が一番力があったし、追い込めていた」と振り返る世界王者が畳み掛けるように攻撃を仕掛け、ファンデルポールとファンデルハールが反応して先頭は3名。続いたファンデルポールのアタックは封じられ、残り2周回突入と同時に今度はファンデルハールが仕掛けた。
牽制しあう二人を尻目に大きなリードを得たファンデルハールは、ミスをリカバリーしながら先を急いだ。追走に回った二人は後続選手の合流を許すほどペースを上げることができず、そのままファンデルハールが2周回を逃げ切って独走勝利を飾った。
牽制を利用して、今シーズン初めてオランダ王者の連続勝利記録を止めたファンデルハール。「まさかこんな展開になるとは思っていなかった。確かに調子は良かったけれど、改めてレースは何が起こるか分からないと感じている。大きなリードを得て”勝利に手が届きそう”と感じて痙攣も構わず踏み続けたよ」とレース後のインタビューで驚きと喜びをコメントしている。
連勝記録が止まったファンデルポールは「ワウトを観察しすぎて手遅れになってしまった。でも僕らは度重なるアタック合戦で消耗していたのも事実。これまでの絶好調さが消えたこともあって難しいレースだった」と敗因を語っている。
「ラースがアタックした時、飛びつく脚が無いわけではなかった。でも追走する責任があったのはここまで全戦全勝しているマテューにあって、自分が追えば彼のアシストをするだけ。ラースの勝利を見ているだけになったけれど、自分の調子は徐々に上がってきている。この先に勝利が待っているはずだ」と3位に終わったファンアールトはコメントした。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2017-2018第1戦
1位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | 58’55” |
2位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | +20” |
3位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +21” |
4位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +22” |
5位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +24” |
6位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +47” |
7位 | イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +1’01” |
8位 | ディエテル・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス) | +1’23” |
9位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス) | +1’31” |
10位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | +1’38” |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp