2017/09/26(火) - 09:47
トレックの社屋裏で開催されたシクロクロスワールドカップ第2戦で、マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が圧勝。初戦に続く独走でライバル勢を蹴散らした。
北米で幕開けたUCIシクロクロスワールドカップ第2戦の舞台は、ウィスコンシン州ウォータールー。テレネット・フィデアをスポンサードするトレック社の社屋裏にある丘陵地が舞台であり、同社創業時の社屋を模したフライオーバーや、テクニカルな林間セクション、乾いた砂で滑りやすいキャンバー区間など、パワーとテクニックを競うハイスピードコースが用意された。
それに加えて先週末のウィスコンシンは予想外の高温に見舞われ、選手たちは30℃オーバーのコンディションに対する適応力も問われることに。大多数の選手がボトルを装備したほか、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)はハイドレーションパックを背中に入れてスタートラインに臨んだ。
落車が発生する混沌としたスタートダッシュ〜第1コーナーを先頭でクリアしたのは、金曜日に行われた前座レース(トレックCXCカップ/UCI C2)で勝利したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)。「金曜日にレースを走り、スタート前にも氷や水を使って暑さ対策ができていた」と言うファンデルポールが先週の焼き直しのように猛然と加速した。
やや間隔を開けて追走したのは、今年2月のシクロクロス東京覇者スティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)やクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)といった大きなグループ。1周目を平均25.8km/hでラップしたファンデルポールは13秒のリードを得て2周目に入っていく。
苦戦を強いられたのが初戦14位に沈んだワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)だった。「先週よりはずっと調子が良かった」と言う世界王者だが、混戦の中でラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)の落車で足止めされ、更に追突によってリアディレイラーが壊れてしまう。「機材交換で時間を取られ、追撃体制に入ろうと思ったが危険なコースに阻まれスピードを上げられなかった。3番目のグループで展開するのがいっぱいいっぱいだった」と振り返るファンアールトは、最終的に53秒遅れの7位でレースを終えている。
2位グループではトレックのお膝元で表彰台を死守したいフィデア勢がペースアップを図り、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)、ダーン・ソエテ(ベルギー、テレネット・フィデア)、ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)の4名が抜け出したが、絶好調ファンデルポールの姿は遥か彼方先にあった。
終始安定したペースを刻み続けたファンデルポールは30秒のリードをがっちり固定したままフィニッシュし、ワールドカップ開幕2連勝。シーズンインから数えて負けなしの4連勝であり、ライバル不調の中においてその強さを今一度際立たせることになった。
2位争いは最終周回にフィデア2名が加速し、ファントーレンハウトは脱落、メルリエはオフキャンバー区間で痛恨のスリップダウンを喫して勝負あり。ファンケッセルが2位、ソエテが3位に入り、北米勢は全米王者のスティーブン・ハイド(キャノンデール)の18位が最高位だった。日本から参戦した中里仁(スピードヴァーゲンファミリーレーシング)は-4ラップの52位だった。
次戦のUCIワールドカップは1カ月後、深い砂場で知られるベルギーのコクサイデ。日本からは竹之内悠(東洋フレーム)が参戦を表明している。
北米で幕開けたUCIシクロクロスワールドカップ第2戦の舞台は、ウィスコンシン州ウォータールー。テレネット・フィデアをスポンサードするトレック社の社屋裏にある丘陵地が舞台であり、同社創業時の社屋を模したフライオーバーや、テクニカルな林間セクション、乾いた砂で滑りやすいキャンバー区間など、パワーとテクニックを競うハイスピードコースが用意された。
それに加えて先週末のウィスコンシンは予想外の高温に見舞われ、選手たちは30℃オーバーのコンディションに対する適応力も問われることに。大多数の選手がボトルを装備したほか、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)はハイドレーションパックを背中に入れてスタートラインに臨んだ。
落車が発生する混沌としたスタートダッシュ〜第1コーナーを先頭でクリアしたのは、金曜日に行われた前座レース(トレックCXCカップ/UCI C2)で勝利したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)。「金曜日にレースを走り、スタート前にも氷や水を使って暑さ対策ができていた」と言うファンデルポールが先週の焼き直しのように猛然と加速した。
やや間隔を開けて追走したのは、今年2月のシクロクロス東京覇者スティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)やクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)といった大きなグループ。1周目を平均25.8km/hでラップしたファンデルポールは13秒のリードを得て2周目に入っていく。
苦戦を強いられたのが初戦14位に沈んだワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)だった。「先週よりはずっと調子が良かった」と言う世界王者だが、混戦の中でラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)の落車で足止めされ、更に追突によってリアディレイラーが壊れてしまう。「機材交換で時間を取られ、追撃体制に入ろうと思ったが危険なコースに阻まれスピードを上げられなかった。3番目のグループで展開するのがいっぱいいっぱいだった」と振り返るファンアールトは、最終的に53秒遅れの7位でレースを終えている。
2位グループではトレックのお膝元で表彰台を死守したいフィデア勢がペースアップを図り、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)、ダーン・ソエテ(ベルギー、テレネット・フィデア)、ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)の4名が抜け出したが、絶好調ファンデルポールの姿は遥か彼方先にあった。
終始安定したペースを刻み続けたファンデルポールは30秒のリードをがっちり固定したままフィニッシュし、ワールドカップ開幕2連勝。シーズンインから数えて負けなしの4連勝であり、ライバル不調の中においてその強さを今一度際立たせることになった。
2位争いは最終周回にフィデア2名が加速し、ファントーレンハウトは脱落、メルリエはオフキャンバー区間で痛恨のスリップダウンを喫して勝負あり。ファンケッセルが2位、ソエテが3位に入り、北米勢は全米王者のスティーブン・ハイド(キャノンデール)の18位が最高位だった。日本から参戦した中里仁(スピードヴァーゲンファミリーレーシング)は-4ラップの52位だった。
次戦のUCIワールドカップは1カ月後、深い砂場で知られるベルギーのコクサイデ。日本からは竹之内悠(東洋フレーム)が参戦を表明している。
H3
UCIシクロクロスワールドカップ2017-2018第2戦
男子エリート結果
1位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | 1h06’59” |
2位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | +33” |
3位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、テレネット・フィデア) | |
4位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +38” |
5位 | ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +44” |
6位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +49” |
7位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +53” |
8位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’00” |
9位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’09” |
10位 | トム・メーウセン(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) | +1’15” |
52位 | 中里仁(スピードヴァーゲンファミリーレーシング) | -4Lap |
女子エリート結果
1位 | サンヌ・カント(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) | 43’13” |
2位 | ケイトリン・ケオー(アメリカ、サイランス・プロサイクリング) | +10” |
3位 | エレン・ノーブル(アメリカ、アスパイアレーシング) | +16” |
4位 | ソフィー・デボワ(オランダ、パークホテルファルケンブルグ・デスティルサイクリング) | +18” |
5位 | カロリーヌ・マーニ(フランス) | +24” |
6位 | カテリーナ・ナッシュ(チェコ、クリフプロサイクリング) | +30” |
7位 | エレン・ファンロイ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +36” |
8位 | エマ・ホワイト(アメリカ、ラリーサイクリング) | +44” |
9位 | クリステル・フェリアブルノー(カナダ、SASマコジェプ) | +49” |
10位 | マウド・カプタインス(オランダ、クレラン・シャルル) | +53” |
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